人物紹介

Last-modified: 2025-04-21 (月) 21:00:37

帝国歴一〇八〇年二月(09-16)時点(ネタバレあり)

カンナギ・キョウスケ (スッパイ・キョウスケ)
主人公、公称17歳。前世では1月生まれの中身アラフォー。『衰亡記』では「KK」と略称される。
身長は170cmを超えて伸びつつある。当初髪の色は黒だったが、悪目立ちすることから脱色していたところ茶色になった*1ものの、魔力を全力放出したところ黒色に戻った*2。瞳は黒。肌の色は白に近い。
地球では、中年の胃腸管系ファイバー職人だった。女性と何度か交際経験があるが、なぜかフラれて終わる。
基本善人で目の前に病人や怪我人がいれば医者の性質(さが)としてできるだけ助けてしまう。
カナン世界に放り出された後、薬師として行商をしていたところニシシュマリナネディーアールの治療をして拾われ、スッパイ・キョウスケとしてカゲシン教導院に入構。その後教導院への多額の寄付を功績として「カンナギ」の名字を賜った…ことになっている。*3
施薬院全金徽章の常勤講師にしてクロスハウゼン師団の魔導連隊長(大佐相当)だったが、クロスハウゼン軍籍から離脱。
月人の薬売り」「男一人愛」「男一人愛同盟の指導的会員」「コンニャク大王」「変態好色家」「フサイミールの愛弟子」「パンツ売りの男」「生パンツ大王」「倒錯の天才」「孤高の変態」「全てにおいて常識のない男」「覇者」など数々の称号を得る。
シノ
19歳、2月7日生まれ。F→Gカップ。黒髪。長身(170cm前後)の美女で酒豪。月の民(要は吸血鬼)。
戦没した先代族長の娘で、十代にしてセンフルール屈指の魔力を保持しているため、彼女の配偶者となって子を産ませることがセンフルール次期族長の資格のように考えられている。そのようなセンフルール内での婚姻にまつわるゴタゴタから逃げる意味もあってカゲシンに留学している。留学生筆頭。
男嫌いの女好きでセンフルール屋敷の女性はすべて自分の女と豪語するキス魔だったが、キョウスケには例外的に忌避感がなく、シマに隠れてキョウスケからの吸血に勤しんでいた。なんやかんやで今や自称キョウスケのハーレム筆頭。
亜空間ボックス内に収納されていた使用済み下着(貨幣扱い)の出所について鋭い考察を見せるなど、知性が豊富だが痴性も豊富とシマから評されている。*4
から科せられた写本作業のため、百日行を突破している*5。1078年の武芸大会優勝者で「黒髪姫」との異名を取る。
シマ
17歳、2月生まれ。名誉BカップDカップ近くに成長。プラチナブロンドをツーサイドテールにした小柄な美少女で「銀髪姫」の異名を取る。出会った頃は身長150cmちょっとだったが、この1年で2cmほど伸びた。手足が長く頭と胴体は小さい。センフルールからの留学生次席。少女漫画好きでちょっと夢見がちな分かりやすい暴力系ツンデレヒロイン。常識人を気取っているが、ある程度以上感じると見境が無くなる変態(シノ評)
出会った当時の見た目はセ〇バーあるいは、某航空魔導大隊長だったが、この一年ちょっとで映画三作目のセ〇バーオルタぐらいの体型に育っている。もはやフラットスリーではない。
センフルール勢の中で最初にキョウスケの血を飲んだ*6。その後も1079年の武芸大会制覇のためにキョウスケに血液供給を持ちかけ、順調に依存状態に。結果としてキョウスケの子供を三人くらい産んだ程度に染められている。
ライトニングソード「エクスカリバーもどきもどき」を最初に作ってもらったり*7、鎧を作ってもらったり*8、プロポーズをしてもらったり、キスから始めてもらったり*9と、何気にキョウスケからの好感度が高い様子がうかがわれる。
ネディーアール
15歳、D→Eカップ。キョウスケは内心で『ナディア姫』と呼んでいたが、この1年で身長も4cm程伸び、胸も成長して『ナディア姫』と呼べなくなった。
マリセア宗主シャーラーンの娘で母親は第七正夫人デュケルアール。が、実の父親(血縁上の父親)はバフラヴィーの父親。遺伝上はバフラヴィーの異母妹に当たる。
母親譲りの美貌と膨大な魔力に加え、魔力操作の腕前も一級品。天才的に頭がよく、学問所の初級中級を合わせて2年弱で突破し13歳の誕生日には施薬院に練成所、算用所修養科の入講資格を得た。施薬院では高級医薬品講座に在籍し、その後最年少で施薬院全金徽章を獲得*10して施薬院名誉主席医療魔導士となった。
しかしその性格はワガママ・傲慢で、礼儀作法の勉強よりも投射魔法の修行が好きな脱走の常習犯。クロイトノット夫人曰く「おしとやかであれば帝国一の姫」。百日行に押し込まれた時の暴れっぷりは、キョウスケが「野生のマントヒヒより酷い」と評したほど*11
キョウスケライトニングソードを献上させ、鎧を作らせ、下着を買わせ、勝手にカゲシンを抜け出してシャールフ大隊に合流して戦闘に参加した。
実はキョウスケに対しては一目惚れで、隙あらば自分の愛人にしようと画策していた。ガーベラ会戦後にキョウスケを褒美として貰うことに成功*12、無事に(いろいろと)開通した。アヘ顔ダブルピースにも開眼した。キョウスケによりクリ〇リスの包皮除去・肥大化が行われ、女性器内外の感度が上げられ粘液産生量を増やされている*13。現在はキョウスケの第一肉奴隷を自称し*14、本人の希望で血族へと転化中。
母デュケルアールの境遇、処遇について父・母と確執があったが、キョウスケの仲介で母とは和解することができた。
リタ
15歳、2月9日生まれ。Eカップ→Fカップ*15。髪の毛は赤で瞳はピンク。性格も体型もシノ系列。シノ付メイドだが、シノの異母妹でセンフルール留学生の中での席次はシノ、シマに次ぐ第三位。クロスハウゼン・カラカーニークロイトノット夫人の年下の叔母。
ボクっ子で、男は強ければ多少変態でも気にしないと公言。センフルール勢の中では最初にキョウスケとの結婚を承諾し*16成人の儀では吸血の相手にキョウスケを選んだ*17。その際、吸血中に胸を押し付けると血中のマナ濃度が倍増し胸を揉ませると更に倍増することを発見した*18
戦場では「キャハハハハ」と笑いながら肩掛け37mmを乱射するトリガーハッピー。メンドー緑の飼い主
ウィルヘルミナ
14歳、2月9日生まれ。Cカップ→Eに近いD*19。金髪碧眼。フロンクハイト教皇の非嫡出子だが名字の名乗りを許されている。
性格はマゾ。身長は150cmを少し超えるくらいだが尻が重いのか走るのが苦手。魔術行使の呪文詠唱速度を自慢しているが、無詠唱が基本のキョウスケ一党の中では戦力外状態。キョウスケのペット兼第一正夫人の座を狙っていたがシノシマをお姉さまと呼ぶように調教された。*20
カイエン・ウィルヘルミナを名乗ってフロンクハイト留学生一行の最年少正規侍女としてカゲシンに潜入*21。その実は作戦の見届け役兼始末役だった*22。フロンクハイト留学生歓迎会でキョウスケと遭遇し、外見が好みだったので思わず魅了しようとしてしまった*23のが馴れ初め。
その後はご主人様のお役に立つべくフロンクハイト内で立ち回り、ケイマン戦役の敗残兵を糾合するなどして独自の勢力を築いていた。フロンクハイトの諜報組織『長い手』を実質的に手中に収めている*24
ハトン
13歳、12月生まれ。Bカップ+。白めの肌にダウラト一族由来の濃いオレンジ色の髪、瞳は緑色。身長はフラッターズを超えた。ダウラト家(商家)の娘、キョウスケの最初の婚約者にして外付け記憶装置。キョウスケからの信頼度No.1。
キョウスケダウラト商会と縁を結ぶに当たってお見合いに紹介された12人の中で最年少だったが、シマの助言により頭の良い子を選ぶことにしたキョウスケが課したペーパーテストで優秀な成績を上げて見事婚約者に選ばれた。当時11歳だったハトンが選ばれたことは、多方面からの評判(主にニクスズ派から)を呼んだ。ハトンと共にラト・ワリーラト・シャーリが使用人として入り、また後には異母妹サムルもカンナギ家に入ることとなり、カンナギ家の体裁が整うことになった。
向学心が高く、学問所での勉強が続けられる、さらに進学も許してくれることに喜んでいた。実はお見合い以前に学問所でキョウスケを目撃しており*25、その時の好印象からお見合いの場に自薦で加わっていた。婚約後には施薬院へも進学し、史上最年少の全金徽章となる*26
エディゲ・アドッラティーフキョウスケに贈った*27淑女のしつけ方』を熟読し、立派な淑女になれるように日々研鑽を怠らない努力家。毎朝(時には晩にも)ごっくんしている。「膜を勝手に処理しない」と言いつけられている*28こともあってまだ処女だが、後ろは開通した*29
元は従魔導士程度の魔力だったが、ごっくんしたりマナ節賦活化処置を受けているうちに上級魔導士級へと成長。テスナオルジェイトに投射系魔法を教える*30など、魔法の教え方も上手。さらに現在は血族へと転化中。
ナユタ
12歳、牙族女性。4月生まれ。ケイマン族筆頭巫女、前族長の娘で武士言葉で話す。
『黒色変異』、要は普通に黒い髪と体毛、黒目(カナンでは希少・忌避されている)
(牙族の基準では)貧弱な体格なので、キョウスケの守備範囲。オライダイを斬ったキョウスケに運命を感じパンツを捧げた。血族へと転化中。キョウスケの護衛を自認
ハナ
20歳、2月生まれ。Cカップ。ふわふわブルネットの天然ピンクメイドでセンフルールシノ付。マイペースでふわふわした雰囲気で料理が得意。マヨネーズもケチャップも手作りしている。空気を読まない言動には定評がある。
レトコウ紛争に従者として帯同し船の上でキョウスケに指でイカされた*31。戦闘では後方より前線が良いと主張したり、意外にも好戦的なところを見せた*32
アルダ=シャール要塞、第九市民ローゼンフェルド惨殺現場で起こった異常事態を、キョウスケの風評に多大な損害を与えながら収拾した*33
フキ
18歳、2月生まれ。Aカップ。センフルールシマ付メイド。髪の毛は青い直毛。毒舌。シマの異母姉妹。シマより少し背が高い。
「女性はツルペタこそ至高」が家訓*34で、キョウスケからはシマ、フトと合わせて『フラット・スリー』と呼ばれていたがシマが卒業したため現在は『青髪フラッターズ』となっている。
奥書庫歴史的文化芸術資料を書写するために正緑のストアを取得している*35
アルダ=シャール攻略戦の最中にシマとネディーアールに薬を盛ってサカらせ、二人が拉致される原因を作ったとしてフトと共にお仕置き(お預けの刑)を受ける。
フト
17歳、2月生まれ。AAカップ(-)。センフルールシマ付メイド。髪の毛は青い癖毛。シマの異母姉妹。身長は同程度。旧『フラット・スリー』、現『青髪フラッターズ』。
わざとらしくニャーニャーしているが、どうもリョウコ指導によるものらしい*36
斥候としての才がありシャールフ特別大隊の偵察で活躍。またライトニングロッド(短)を作り第11軍の戦力強化に貢献した。
デュケルアール
マリセア・クロスハウゼン・デュケルアール
カラカーニーの娘でネディーアールシャールフの母親。
カゲシン宗主・シャーラーンの第七正夫人。帝国随一の美人とされる。セックス依存症。キョウスケの子供(息子)を懐妊中。
ドウラトシャーヒー
11歳、ネディーアールの筆頭侍女。トゥルーミシュの妹で筋肉系。トゥルーミシュがガーベラ家へ嫁いだため、筆頭侍女になった。
最近はキョウスケからごっくんさせてもらっている。
アシックネール
赤毛の15歳。ナイキアスールの娘でネディーアールの側近(兼親友)。
登場時は身長150cm程度でAカップ未満、キョウスケ曰く「四八人アイドルの二列目*37」だったが、現在はCカップまで育った。
レトウコウ紛争後にクロスハウゼン・カラカーニーの養女となり、キョウスケと婚約した。
男性経験はかなり豊富で「一年間で一二・七人の経験がある*38」のが自慢。陰では「帝国一の尻軽女*39」などと呼ばれている模様。同時期にキョウスケと婚約したクテン・ジャニベグとは第一正夫人の座を巡って争ったが、後に和解し共にキョウスケの夜を差配した。
性格はともかく、学力は高くかなり有能。軍の事務方として、またカンナギ家中の采配を司るなどしてキョウスケを支えている。
スルターグナ(真名グナコ)
18歳。身長145cm弱。魔力量は正魔導士未満でキョウスケの性的満足度は低く、QOLを下げる原因になっていたが、レニアーガーからの申し出によりレニアーガーに出荷予定となった。
ルカイヤ・スルターグナ
サムル
12歳。同年齢だが、ハトンの異母妹。頭が良く勉強好きなためハトンの従者としてカンナギ家に通っていたが、後に「勝手に膜を処理しない」という誓いを立てて正式にカンナギ家の一員となる。*40
ハトンと共にごっくんをして調教を受けていたためか、魔力量も正魔導士級にまで増えてハイアグラの生成ができる*41など、医師としても優秀。現在はタージョッに預けられて、全金徽章目指して勉強中*42
月の民への恐怖心が拭えず、これ以上の帯同は難しいと判断され、キョウスケのカゲシン脱出時に屋敷の維持を名目にカゲシン残留となった。*43
ワリー
17歳。黄緑色の髪と茶色の瞳。ハトンと共にダウラト商会からやってきたカンナギ家の高級使用人。ダウラト家では料理を主として担当していた*44シャーリと共に隣のセンフルール屋敷で料理を習っていたものの、月の民への恐怖心が拭えず、サムルと共にカゲシン残留
シャーリ
16歳。赤い髪、茶色の瞳。ハトンと共にダウラト商会からやってきたカンナギ家の高級使用人。ワリーと共に隣のセンフルール屋敷で料理を習っていたものの、月の民への恐怖心が拭えず、サムルと共にカゲシン残留
ケイト&レイラ
シャールフの高級侍女。年齢は十代後半だが、トエナ家からエディゲ・アドッラティーフならびにムバーリズッディーンの側夫人を経てシャールフの高級侍女に*45
トエナ家、エディゲ家のスパイとしてシャールフ特別大隊の情報を流していたことが露見し捕縛され、尋問を受けた後、始末されるところをキョウスケが譲り受けた。その際に『完全に堕とす』ことが条件とされ、三日三晩毎日中出しして失神させた結果、ハトン配下の侍女として人生を再出発することとなった。ケイトとレイラという名前もその際にキョウスケが付けたもの。本人たちはその待遇に納得しているらしい*46

師団長を輩出する家系で、分家としてガイラン家及びクロイトノット家を有する。

†クロスハウゼン・カラカーニー 故人
五十代男性、クロスハウゼン家前当主。クロスハウゼン師団長にして都督補権僧正。宗主第七正夫人デュケルアールの父。バフラヴィーの祖父。
鷲鼻、モノクル、カイゼル髭、厳格な学究肌の軍人。肛門メイス閣下。
帝国最強と目される国家守護魔導士であり、月の民からも一目置かれている。事実、03-27ではエイレン・アラフォヴァをクロス撃ちでいとも簡単に制圧してみせた。
しかし既に50歳を越え健康不安が囁かれており、レトコウ紛争では出征直前に急病に倒れてベーグム師団に交代された。またクチュクンジ追討戦でもシュマリナ近郊でクチュクンジを捕捉するも、心臓発作に倒れクチュクンジを取り逃がした。アルダ=シャール攻囲中に刺しながら刺されて?昇天。
クロスハウゼン・バフラヴィー
浅黒い肌と紺色の髪を持つ21歳男性。カラカーニーの嫡孫でクロスハウゼン軍閥の後継者。1077年の武芸大会優勝者。国家守護魔導士。若旦那。聖水マニア。
クロスハウゼン師団の派遣が急遽取りやめになったレトコウ紛争に、ベーグム師団と現地諸侯との取り持ち役として1個大隊を率いて派遣されたのが初陣。この時にキョウスケタイジと直接の面識を持った。
その後シャールフ特別大隊第11軍と引き続きキョウスケの上官を務め、自護院(軍隊)でのキョウスケの実質的な上司となっていた。
キョウスケと魔法談義ができる程の魔法の腕前があり、キョウスケの敢えてぼかした言葉の真意を摑める程に思慮深く、またキョウスケの献策を受け容れ素早く対応できる柔軟さも持つ。後に「雷鳴」の二つ名を取ると伝わる。*47
クロスハウゼン・マリセア・スタンバトア
現マリセア宗主シャーラーンの娘にしてバフラヴィーの第一正夫人。ウイントップ(反逆したとされ滅ぼされた)系で『多条鞭』の使い手。キョウスケは姐御と呼ぶ。
武芸大会に優勝したバフラヴィーに惚れて嫁入りを願い、宗主シャーラーンの後押しもあって第一正夫人に*48。結婚した頃は、兄弟姉妹の中で最も魔力量が多かった*49
第一子男子カリーシャムスを出産済みだが、魔力量が低く実家が滅んで立場が弱くなった。
クロスハウゼン・ガイラン・ファラディーバー
25歳、バフラヴィーの第二正夫人。ライデクラートの同母の妹。第二子として男子ハルダムサルを出産済み。
キョウスケいわく、な〇しこジャパンのディフェンダー
クロスハウゼン・クロイトノット・ヌーファリーン
バフラヴィーの第三正夫人。ナイキアスールの娘、アシックネールの姉。赤毛の正統派(筋肉量が少ない)美人。
性格は妹よりは固く、母親よりは緩いとのこと。香りの良いワインをよく飲む。
クロスハウゼン・デュケルアール
マリセア・クロスハウゼン・デュケルアール
クロスハウゼン・ガイラン・ライデクラート
ネディーアールの護衛隊長。身長180cm超えの美丈夫。(腹筋は)(胸筋も)石垣。
クロスハウゼン・カラカーニーの第三正夫人。顔立ちは若い頃のトム・○ルーズ似で更にマッチョにした感じ。
カナン基準では絶世の(筋肉系)美人で、デュケルアールと並び称される。
キョウスケの成人の儀を本人の同意なくの相手を務めた。
クロスハウゼン・ガイラン・トゥルーミシュ
14歳?(ネディーアールより年下*50ライデクラートの娘で母親そっくりのミニ石垣。サッカー部イケメンからアメフト部キャプテンへ進化中。
カラカーニーの娘となっているが、遺伝上の父はカラカーニーの息子(デュケルアールの実兄)であり、カラカーニーの孫にあたる。女跡取りとして婿を取ってガイラン家を継ぐ予定で、キョウスケも婿候補の一人だった。その後ファラディーバーがハルダムサルを産んだことからシャールフの正夫人候補になったが、シャールフ(とジャニベグ)の性的乱行を目撃して震え上がり、必死にキョウスケに求婚するも断られた*51
ガーベラ会戦を経てレザーワーリの第一正夫人に。特技は生け花
ガイラン・シャーナーズ
トゥルーミシュの侍女。ガーベラ家に嫁ぐ。
ガイラン・マリヤムハーヌム
トゥルーミシュの侍女。ガーベラ家に嫁ぐ。
クロスハウゼン・ガイラン・ドウラトシャーヒー
ドウラトシャーヒー
クロイトノット・クロスハウゼン・ナイキアスール
ネディーアールの乳母にして側近筆頭。キョウスケからは『赤毛夫人』、『クロイトノット夫人』と呼ばれる。
クロスハウゼン・カラカーニーの同母妹。
クロスハウゼン・クロイトノット・アシックネール
ナイキアスールの娘でネディーアールの側近(兼親友)。→アシックネール
クロイトノット・シュージャール
クロスハウゼン師団第一魔導大隊長。バフラヴィーの側近筆頭。
ナイキアスールの息子で、ヌーファリーンアシックネールの兄。
ブルグル・タミールワリー
浅黒い肌にグレーの瞳を持った歩兵指揮官で上級魔導士資格を持つ坊官補(中佐)。32歳。
カラカーニーが地方巡業の際にブルグル男爵家の娘の接待を受けてできた子であり、ブルグル家の嫡男と目されていたが、直系男児が産まれたためお家騒動を嫌ってカゲシンに上り、実父の縁でクロスハウゼン師団に。レトコウ紛争、ケイマン戦役と経験の浅いバフラヴィーを支え、家柄と階級を越えた役割を果たした。

ベーグム師団の師団長を輩出する家系で分家としてクトゥルグ家及びルスタン家がある。

ベーグム・アリレザー 故人
ベーグム師団師団長。少僧正、都督補キョウスケ呼称は『親猪』、『ロリコン猪』。「女性のピークは十五歳」を持論とするニクスズ派
レトコウ紛争で腰椎を損傷し不能になっていたが、ハイアグラによって復活。ガーベラ会戦の決戦前夜に貴族男性としての責務を遂行するも心筋梗塞で死亡。
ある意味サイコーの死に方した人。なかにだすぞ! ガクッ。
ベーグム・マリセア・チュルパマリク(吸血鬼化)
マリセア内公女(マリセア・シャーラーンの姉)。アリレザーの第一正夫人。ニフナレザーの生母。
大変信心深い人物として知られ、マリセア正教ニクスズ派を代表する信徒とまで評価されていたというが、顔面にできた脂肪腫*52の除去手術に成功*53した後からは若い男を寝所に誘うようになり、キョウスケにも触手を伸ばした*54
ケイマン戦役でニフナレザーと共にケイマン族の手に落ち、投薬の上、強制的に転化させられてしまった。
ベーグム・ニフナレザー(吸血鬼化)
20歳男性。ベーグム師団副師団長。アリレザーとチュルパマリクの嫡男。1078,1079年の武芸大会準優勝。
キョウスケ呼称は『マザコン猪』だが、高位貴族の貴公子であることからカゲシンでの女性人気は高く、武芸大会や魔導士資格認定試験では女性ファンから黄色い歓声を浴びていた。
ケイマン戦役において母チュルパマリクと共にケイマン族の手に落ち、人間をやめさせられてしまった(吸血鬼化
ベーグム(ガーベラ)・レザーワーリ
16歳男性。ニフナレザーの異母弟。現ガーベラ家当主。生まれは庶子だったが、魔力量があったためチュルパマリクの養子となり、嫡子になった。
喘息持ちで潜在力が活かしきれていなかったところをキョウスケが治療し、無詠唱魔法を教えた。
トゥルーミシュ命のひと。
ガーベラ会戦にてトゥルーミシュガーベラを挿してもらい、国家守護魔導士級へと進化。
戦後、想いを成就し、トゥルーミシュを第一正夫人とした。ガーベラテトラ。
ガーベラ・ガイラン・トゥルーミシュ
ガーベラ・レザーワーリの第一正夫人→クロスハウゼン・ガイラン・トゥルーミシュ
ベーグム(ガーベラ)・レザーシュミド
13歳男性。レザーワーリの異母弟。かろうじて上級魔導士という魔力量だったが、ガーベラによって覚醒。
守護魔導士級となる。ガーベラ会戦後にトゥルーミシュの侍女ガイラン・シャーナーズと結婚。
ガーベラテトラ。
ルスタン(ガーベラ)・レザーハリール
ベーグム旅団の第二魔導大隊長を務めるベーグム家分家の若者。自護院ではバフラヴィーと同期だった。
ガーベラ会戦後にトゥルーミシュの侍女ガイラン・マリヤムハーヌムと結婚。ガーベラテトラ。
クトゥルグ(ガーベラ)・レザーハミド
ベーグム師団の留守旅団長であったベーグム家分家の老将。
留守部隊を中核とするカゲサト旅団を率いて第11軍に合流。
ガーベラ会戦アリレザーニフナレザー父子が喪われ、若輩のレザーワーリが師団長に立つに際し補佐役となる。
戦後ガーベラ姓を許された。ガーベラテトラ。
ウルスト・マドフハース
ベーグム師団主席医療魔導士。施薬院施術科と薬術科の金色徽章
カイドゥ
ベーグム師団連絡幹部。代坊官

ナーディル師団の師団長を輩出する家系でクテンゲカイ家と縁が深い。

ナーディル・アッバースリー
ナーディル師団師団長の前髪かき上げナルシス・アッバースリー閣下。NTR属性。
ケイマン戦役に出陣するも暗殺蜂により左脚と継嗣セイフッディーンを失う。
†ナーディル・セイフッディーン 故人
アッバースリーの息子でナーディル家継嗣、ナーディル師団副師団長。
05-30で念願の国家守護魔導士となるも、ケイマン族との戦いで戦死
ナーディル・マフムード
アッバースリーの大叔父にあたる、一族の影の重鎮。ナーディル家のために転化した月の民
奇襲を受けアッバースリー、セイフッディーンの消息が不明となる危機に際し師団を掌握、事態を収拾した。
ナーディル・パフティヤーリー
ナーディル家前当主。アッバースリーの父。国家守護魔導士。帝国歴1074年に当主の座をアッバースリーに譲って隠居し、ボーディング島に引きこもった。*55
ナーディル・エスファンディヤーリー
ナーディル家の秘儀によって覚醒し、セイフッディーン亡き後のナーディル家の次期当主に指名された少年。*56
イリージャ師
ナーディル師団主席医療魔導士。
魔導士官として従軍していたセヴィンチ・カームラーンを医療部隊に転籍させた。

ハキム・ニフナニクス以降、全ての男子が九月一日に生まれる不思議な家系

マリセア・シャーラーン
38歳男性。第38代マリセア正教宗主であり、マリセア教導国の元首。生母はウィントップ系。身長173cm、体重148kgの肥満体で、糖尿病が進行し失明している。トエナ戦役、シュマリナ騒動と混乱が続く中、25歳で即位。クロスハウゼン家からデュケルアールを差し出させるなど、政治力は高く優秀。歴代宗主の中で三本の指に入るとの評*57国母ニフナニクスの業績に範を取って宗主護衛騎士団を創設するなど、故事にも明るく、また実践する度量も有する。
上級魔導士級の魔力量を持ち、かつては補助を付けずに儀式をこなしたというが、糖尿病が進行した現在は従魔導士程度の魔力量となっている。
デュケルアールやシャールフとの仲は極めて良く、後継者を作るための努力も欠かさない立派な人物*58。スカトロ以外の性癖はコンプリート。
マリセア・フサイミール
やせ型で神経質そうな外見をした31歳男性。マリセア教宗主シャーラーンの同母弟。次男で宗主補。都督の僧兵階級を持ち、名目上カゲシン三個師団の上に立つ軍事トップでもある。
政治には無関心を公言し、男一人愛同盟のオブザーバー兼精神的指導者を標榜し、バフシュバャズィトらとブンガブンガに明け暮れ、変人、素行不良の変態との評価を甘受している。
一方で政変に際してはあっさりと降伏しつつも周到に逆撃の機を窺い、「クチュクンジ討伐の詔」を事前に準備しているなど、摑み所のない人物。
無精子症と偽り、兄の宗主に紹介する女性を厳選している。
宗主不予に際し摂政に就任するも、あっさりとバャハーンギールを摂政代理に任命して自分は引っ込んでしまった。*59
マリセア・クチュクンジ (シュマリナ・ウルベク・クチュクンジ)
28歳男性。宗主の異母弟三男(トエナ系)。シュマリナ太守。
ケイマン族と内通し宗主位を簒奪したが三日天下に終わり、各種レガリアを持ってカゲシンから逃亡。シュマリナ市外での戦闘でクロスハウゼン師団に敗れ敗走するも、セリガーの支援を受けてアルダ=シャール要塞を占拠。
クロスハウゼン師団により要塞が攻略されると、起死回生の一手として『三師団宛行状』を発行。
息子ともどもライデクラートによってカゲシンへと護送され、バャハーンギールピールハンマドの差し向けた部隊に引き渡され、暗殺されそうになったところを、クリアワイン伯爵によって救出される。
ウバイドゥッラー
クチュクンジの息子。クチュクンジが15歳のときの子で、成人したて。*60
マリセア・カハンマド・ユースフハーン
23歳男性。マリセア宗主異母弟四男(アナトリス系)。ねずみ男。愚かで人望は無いが上昇志向だけは人一倍。
マリセア・バャハーンギール
18歳男性。マリセア宗家『第四公子』。宗主不予につき摂政代理に就任。
疑心暗鬼の人。魔力量非常に少なめ。ゴルデッジ侯爵が後ろ盾。この先生きのこれるか?
†マリセア・シャーヤフヤー 故人
享年17歳。マリセア宗家『第五公子』
クテン侯爵が後ろ盾であったがケイマン戦役で戦没(暗殺蜂による)
マリセア・ガートゥメン
マリセア宗主娘。母は宗主第一正夫人(トエナ系)。
素行が悪くブンガブンガの常連。100人切り達成記念ブンガブンガで経験人数を倍にするなどブンガブンガの女王と言われる*61。一方でフサイミールからは「丸太の様にピクリとも動かず、濡れも中途半端で、締まりも悪い」と散々な評価も*62
月人転化して永遠の若さを手にいれたいと願っている。
マリセア・クロスハウゼン・デュケルアール
30歳、Gカップ。宗主シャーラーンの第七正夫人。カラカーニーの娘でネディーアールシャールフの母親。帝国随一の美人とされ、女性的な美人の筆頭として、筋肉系美人の代表格・ライデクラートと並び称される。
若い頃から美貌で知られ、シャーラーンによって見初められることになり、政治的暗闘の果てに輿入れとなった。当時14歳。
当初は側夫人であったが、シュマリナ家の取り潰しに伴い第七正夫人に昇格。このことから「数合わせの第七正夫人」と呼ばれている*63。一般には、形式上は正夫人だが、宗主が自派の有力者の『接待』に使用する、限りなく側夫人に近い事実上の『高級売春婦』と考えられている*64。カゲシンでデュケルアールとヤった者は一流貴族、一流男性の勲章とされ、その中でもデュケルアールを十分に満足させてパンティーを貰った者は最高級の男と称賛されるらしい。*65
媚薬系麻薬を常時投与されて連日複数の男性と性行為を行う生活を送っており、その境遇を目の当たりにしたネディーアールは父シャーラーンを恨むようになり、デュケルアールとの仲も疎遠になっていたが、キョウスケの治療によって薬物中毒を脱し、色々あって母娘仲は改善した。
現在、キョウスケの子を懐妊中。
マリセア・ネディーアール
マリセア宗主娘。母親は第七正夫人デュケルアール。カゲシン若手宗教貴族のアイドル。
ネディーアール
マリセア・シャールフ
13歳男性。マリセア宗家『第七公子』。デュケルアールの息子でネディーアールの同母弟。見た目は母や姉に似た儚げな美少年。
男女や貴賤・美醜の分け隔てなく万人を愛し、また愛される博愛主義者。姉とは違い、父親との仲も極めて良好。
ケイマン戦役に際してシャールフ特別大隊を率いて参戦し、ケイマン軍第三騎兵旅団を撃破。その後第11軍を率いる。
一部に熱狂的な支持者層を擁し、第11軍第1魔道大隊が「シャールフ親衛大隊」を名乗り始めるほど。ラーグン・ホダーイダードタルフォート・バクルアブーなど、シャールフを次期宗主に推す者も少なくない。後に「帝国最後のカリスマ」との異名をとる。
クテンゲカイ・ジャニベグ
シャールフ第一夫人。→クテンゲカイ・ジャニベグ
アナトリス・ソレイマーニー
シャールフ第二夫人候補。→アナトリス・ソレイマーニー
ラーグン・ホダーイダード
宗主護衛騎士団団長。鋼の忠誠心で宗主に仕えるマッチョ。次期宗主にシャールフを強く推していた。
サライムルク
宗主の乳母にして身の回りの世話をする女官筆頭。エディゲ・アドッラティーフの妹。
カゲトラ
マリセア正教宗祖。第二帝政期の帝国歴511年に、それ以前からあった多神教のマリセア教から、マリセアの精霊を実質的な唯一神とするマリセアの正しき教え(マリセア正教)を創始。ただし、一次史料でその存在は確認されないため、伝説上の人物ともされる。*66
ハキム・ニフナニクス 失踪
帝国第三帝政末期から第四帝政初期にかけて活躍した軍人、第四帝政の初代宰相。*67
帝国第四帝政成立の立役者であり現在までも「国母ニフナニクス」として多くの者から崇拝されている。
正史では、ニフナニクスは当時のマリセア正教宗主と結婚し、その子供が次の宗主となり、現宗主まで連綿と続いているとされる。
そのような偉人であるが、その前半生は資料が乏しく不明瞭であり、また帝国宰相引退後の後半生についても杳として知れず、ニフナニクスに関する資料は宗主専用の書庫に秘されており、その人物像は謎に包まれている……

「四僧正家」と呼ばれるように元は四家あったが、十年と少し前にウルベト家が没落してからは、エディゲ家とアーガー家の二家、そしてアーガー家は当主・継嗣に問題があり、実質的にエディゲ家一強状態になっている。*68

エディゲ・アドッラティーフ 故人
エディゲ僧正家前当主。前帝国宰相。
千日行達成者。左半身に軽い麻痺がある。ロリコン敬虔なニクスズ派
ウィントップ反逆の報に際してシャーフダグに暗殺される*69。享年58歳。
しかし生前から一族の没落を予見し、エディゲ家生き残りのために色々な手を打っていたと思われ、『衰亡記』によればエディゲ家はその家名を後世に残すことになる。
エディゲ・ムバーリズッディーン 故人
エディゲ・アドッラティーフの息子で僧正家継嗣。前帝国宰相首席補佐官。ニクスズ派
かつて千日行に挑戦して失敗、左足と左手の指2本、そして左目を失う。
アーガー・ピールハンマドを庇ってシャーフダグに斬殺される*70。享年40歳。
エディゲ・ハルドゥーン
アドッラティーフの孫、ムバーリズッディーンの次男。14歳。身長150cm強。
父の死後、急遽成人して祖父の補佐となり薫陶を受ける。算用所と自護院にも所属しており、上級魔導士の資格持ち。祖父が暗殺された後は、兄を犠牲にして潜伏したエディゲ家を当主として率い、08-30でキョウスケとの交渉の席に着いた。
アーガー・ピールハンマド
アーガー僧正家分家出身、千日行達成者。現帝国宰相。アーガー家現当主。 アーガー・シャーフダグの従兄。唯我独尊の人。アジテーター。
ネディーアールに懸想し宗主の勘気を被り謹慎を申し付けられる。謹慎中にオルダナトリスへ渡り柱頭修行を行っていた。
エディゲ・アドッラティーフ暗殺の報に接し修行仲間の柱頭行者たちを率いてカゲシンに帰還、カゲシン正堂前で柱頭修行を開始。その祈禱の力によってガーベラ会戦を勝利に導いたとされる。
フサイミールが密かに準備していた『クチュクンジ討伐の詔』に呼応し、扇動した民衆を率いてクチュクンジを追放。勢いを駆ってそのまま宰相になりおおせた。宰相就任後に柱頭行者たちを周辺に配し、宗教的に厳格な政策の数々を打ち出した。
生粋のニクスズ派でありバャハーンギールの2歳になる娘を第一正夫人候補と言われ喜ぶ。
成熟したネディーアールに幻滅しキョウスケへの評価を下げたが、ナユタを見て再評価した。
アーガー・シャーフダグ
19歳男性。アーガー僧正家元嫡男。デブ(吸血鬼化)
施薬院在学中にキョウスケに美人局を仕掛け自爆し女性向け売春宿へ放流され醜聞に。
ピールハンマドに家督を譲るよう周囲から説得され逆切れ、ムバーリズッディーンを殺害。
裏の院幽閉中にセリガーに人体改造され、ウィントップ反逆の報を知らせる使者に乗じてアドッラティーフを殺害。
クテンゲカイ後継者争いにおいてバャズィトを襲撃、現在の所在は不明。
アーガー・サイウッディーン
48歳男性。アーガー僧正家前当主。アーガー・シャーフダグの父親。政治家としても能力が低く、僧正家の当主であるにもかかわず権少僧正どまり。息子に連座して裏の院に幽閉された。以後消息不明。*71
レニアーガー・フルマドーグ
キョウスケ呼称は『出戻り第一夫人君』。
レニアーガー家はアーガー僧正家の分家の一つだが本家から分離して久しく、魔力量がそこそこあったため軍人の道を志すも支援や便宜は期待できず、士官としての体裁を整えるため経済的援助と引き換えで七歳年上の出戻り女性を第一正夫人として迎えた。
上級魔導士ではあるが個人としての戦闘能力は低く、組織管理が得意とはいえ下級士官では活かす術もなく、手詰まりだったところにレトコウ紛争でキョウスケと出会い、シャールフ特別大隊を経て実質的な副官となる。
貧乳愛好家*72で、グナを譲り受けた。現在カゲシンにて新編師団の編成に従事中。
シャイフ・ソユルガトミシュ
マリセア施薬院主席医療魔導士にして宗主侍医主任。施薬院では最も高い位階である大僧都で、施薬院内の最大派閥・シャイフ教室を率いる。とはいえ施薬院内での政治力は高いものの、カゲシン全体での政治力となるとそれなりでしかない。
医療技術は高く、魔力こそ少ないが、魔法解析にかけては施薬院随一、カゲシンでも有数で、国家守護魔導士たちからも一目置かれている。
正緑と青のストアを持つ敬虔なマリセア正教徒である一方で、バフシュのような素行不良者やキョウスケのような変態をも配下において使いこなす度量も併せ持つ。難点は後継者に恵まれていないこと。
シャイフ・トクタミッシュ
ソユルガトミシュの嫡男。シャイフ教室次席。
周囲からの評価はいまいちで、バフシュが付けた渾名が「小麦粉」*73。男児がなく、このままではシャイフ家が絶えかねない状況にあるも最近は子が産まれず、不能と噂されている。
デュケルアールのパンツをくれなかった上に、デュケルアールのクーパー靱帯を再建して胸に張りを戻してしまったキョウスケを心底憎んでいる*74
ルカイヤ・スルターグナ(レニアーガー・ルカイヤ・スルターグナ)
18歳女性。身長145cm弱、見た目は小学生の高周波合法ロリアホ毛娘。医療貴族ルカイヤ僧都家でシャイフ・ソユルガトミシュの外孫(で養女)。タージョッの年上の従姪にあたる。
タージョッに先んじて施薬院に入講しており、あれこれと世話を焼いていた。正緑を取ったタージョッがキョウスケとの婚約を解消することになったことから、シャイフとキョウスケの縁繋ぎ役として新たに婚約者候補になった…ところ、すぐさま屋敷に押しかけてタージョッと入れ替わった。医者としては優秀な部類で、キョウスケが軍事面で忙しい時には医療面の仕事を分担している。
魔力量は正魔導士未満でキョウスケの性的満足度は低く、QOLを下げる原因になっていたが、レニアーガーからの申し出によりキョウスケの種で男児を懐妊した上でレニアーガーに出荷された。*75
ハトンが提供した歴史的文化芸術資料によりゲイ術に覚醒。リョウコにより真名“グナ子”を授かる。完全に腐敗しマリセアの精霊総受け本『麗しきマリセアの精霊、精霊界はオトコの娘でいっぱい!』を執筆。
セリガーが悲惨なことになったのはだいたいこいつのせい。
シャイフ・エケベギータ
14歳女性、シャイフ孫一号。おっとり型少女だが魔力量は正魔導士程度あり、施薬院では上位。
バフシュ・アフルーズ
シャイフ教室所属の施薬院上級講師。全金徽章持ちで手術の腕は施薬院有数。シャイフが自分の代打に指名するほどの腕前で、実力から言えば主任医療魔導士に認定されていてもおかしくはない。
だが素行は劣悪で、マリセアの正しき教えに対する無関心を公言し、一切の宗教修行を無駄と断言してこれを拒否、全ての宗教行事を欠席。同好の士とつるんではブンガブンガを主催して淫蕩に耽っている。
当然施薬院内での評判は悪く、シャイフ教室は批判の矢面に立たされているが、シャイフは「副作用があっても、効果が大きい薬は使える」とバフシュの有用性を認めており、バフシュもシャイフを師匠と呼んで敬している模様。
モローク・タージョッ
14歳女性、Bカップ。シャイフの姪。モローク大僧都家の側夫人の娘。キョウスケの元婚約者。
施薬院入講試験でキョウスケと遭遇し、同期入講ということもあって一緒に行動している間に製薬の魔法を教わるようになり、高級医薬品教室に入ってネディーアールの施薬院での側近に取り立てられる。シャイフとキョウスケの縁付のためにキョウスケと婚約。初夜の儀においてキョウスケを大いに失望させる。
ネディーアールキョウスケと共に百日行を突破して正緑を獲得し出世コースに乗ることに成功。キョウスケとの婚約を解消し、宗主侍医団の一員(主任補佐)にまで抜擢される。
元は従魔導士程度の魔力量だったが、キョウスケによってマナ発生器官の賦活化処置などを受けたこともあり、無詠唱でライトニングボルトを放てるまでに成長*76、魔力の吸収量、吸い込み具合は上級魔導士並となっている*77。それでも魔力量(魔力吸収の許容限界量)が低いためキョウスケは閨で苦労(射精不可)していたが、魔力量に問題のない男性からは「名器」として絶賛されている。
現在はバャハーンギールの愛人で正夫人の座を狙っており、キョウスケの開発した男女産み分け法によりバャハーンギールの息子を身籠った*78。妊娠確認直後にアーガー・ピールハンマドの庇護を求めて懐へ飛び込むなど、政治的打算に長けており、『衰亡記』によれば「賢母」と称えられるようになるらしい。
シャハーン・アウラングセーブ
施薬院男子学生、赤毛のチャラ男。シャハーン伯爵家の嫡子で三男だが、実はクテンゲカイ侯爵の庶子。母はクテンゲカイ・バヤズィトの妹(とされている女性)。
医療貴族である大叔父の養子となり、カゲシン施薬院へ留学することに。しかし入構試験を受験するも学力が足りずに2回連続で不合格となり、試験問題を事前に入手し、さらに模範解答を作成してもらい入学を果たす。
医師の仕事は社交と言い切り、医学知識を学ぶことや医療技術を磨くことに意義を見出さず、ひたすら社交に明け暮れる。自称「バフシュの一番弟子」ながら、バフシュによる評価は「山奥の五〇人ぐらいの村なら、かろうじて医者として通じるかもしれん」というもの*79。社交術については一家言あるようだが、ジャニベグによれば一物がハリガネ並みに細いうえに早漏*80
金欠から自護院にも所属し、レトコウ紛争ではベーグム師団に徴集されて従軍。魔導部隊に入れられたところ自分は医者だと言い張って医療部隊に移り、現地に着いて流行り病が蔓延していると聞いた途端、今度は医者ではないと宣言して魔導部隊に戻った。敵前逃亡の果てに龍神教の捕虜となり、クテン侯爵のはからいでキョウスケの隊に合流していたことになった*81
高級医薬品講座に配置されるも捨て台詞を吐いて脱走。その後不正入構がバレで自主退構(実質的な放構処分)となる。
周囲の評価は散々な人物であるが、自己評価が高く他責的で全く反省しない人物で、精神的には極めてタフ。
ケイマン戦役でもベーグム師団に従軍し、戦闘中に敵前逃亡し、流浪の果てに当主ルタシェブリが戦死し混乱するクテンゲカイに戻る。
そこで生母の教唆によりルタシェブリの第一夫人アミールマフの養子となり、バャズィトに暗殺をしかけ、現在はクテン侯爵を僭称。
アフザル・フマーユーン
施薬院男子学生、小太り。施薬院に3家あるアフザル家*82のうちアフザル僧都家の跡取り。事情通。度々キョウスケの饗応を受けて施薬院やカゲシン貴族社会についてのレクをしている。
魔力量が少なく器用さもなく、キョウスケにマンツーマンで教えられているわけでもないにも拘らず、アフザル教室でただ一人、アスピリンのみとはいえ高級医薬品を作れるようになっているというので、案外と努力の人らしい。
アフザル・フマージャ
名前のみの登場。アフザル・フマーユーンの息子。『衰亡記』によれば、キョウスケの20歳程年下で、第四帝政末期に医師として活躍した一方で、多くの証言を集めて『カンナギ・キョウスケ記』(略称『KK記』)を記した。『KK記』は貴重な資料とされる一方で、伝聞に頼ったことから後世誤りとされる記述も多い、とされる。
アフザル・ピールディ
40歳過ぎ、50近く。かつてカゲシン施薬院の俊英として知られ、シャイフと次の施薬院主席を争ったが、金に汚く裏で非合法の薬を売り捌いていたことがバレて追放。カゲシンから破門されている。その後裏の世界に転じてデュケルアールに媚薬系麻薬を、アウラングセーブに施薬院入講試験問題を提供。タルフォート伯爵を一酸化炭素中毒死させた。
アフザル権少僧正
施薬院主席医療魔導士でアフザル教室の重鎮。フマーユーンの大伯父。
セヴィンチ・カームラーン
施薬院男子学生。信心篤く真面目で優等生タイプのエリート君。正魔導士。宗教貴族セヴィンチ大僧都家の三男で、上がつかえていることから自護院に入り坊尉の資格を取っていたが、アフザル経由での高級医薬品講座への誘いに乗って施薬院へ。
高級医薬品対策として同時期に入構したシャハーンアスカリと比べると魔力量で劣っていたが、生来の真面目さが奏功して高級医薬品の作製法を習得。
ケイマン戦役ではナーディル師団に召集されて従軍したが、イリージャ師に見出されて医療部隊に転籍。そこで上級貴族の色々な努力を目撃することになった。
戦後一時カゲシン施薬院に帰還し、ハイアグラ作成法などを習得していた*83が、ナーディル師団の次期師団主席医療魔導士となり正式にナーディル師団所属となった。*84
アスカリ・アブルハイル (メンドー・シュールストレミング)
施薬院男子学生。帝国東部の名門アスカリ伯爵家の三男。自護院を出て坊尉にまでなったが性に合わないといって辞めてしまい、その後遊んで暮らしていたところをシャイフに目を付けられて施薬院に。面倒な性格と言い回しを保有。メンドー緑。
上級魔導士として充分な魔力量と要領の良さを持つも飽きっぽく根気が続かない。面倒事からは距離を置き、仕事は他人にお任せする。ケイマン戦役に際して徴集される前にクロスハウゼン師団に志願。シャールフ特別大隊に配属され、キョウスケの副官の地位とグナを狙っていたがキョウスケからの評価はイマイチ。
任務途中で白綿毛モフモフで小型でありながら筋肉もしっかりしたネコ系牙族奴隷を購入しようとして寄り道した際にセリガーに攫われ、敬愛すべき同志ジェルジンスキーの第三夫人により血族として生まれ変わったが、根本的な性格が矯正されることはなかった模様。
第八市民の支配が解けた後にキョウスケの配下に入ることを希望し、リタの眷属となった*85。またアスカリの名を名乗るのもマズいということで新たにメンドー・シュールストレミングという名をキョウスケによって与えられた*86
ヒンダル・ビビムバリカ
施薬院女子学生だが成績不良により引きこもり、見た目ジャバザ〇ット。
シャイフの紹介でキョウスケの婚約者候補となったが、お断りされた。
父ターラシコー引退後もキョウスケからの手切れ金でこれまでと変わらぬ暮らしを続け姉夫婦を激怒させる。
ヘルステン・アウレイガースト
少僧都。教導院総雑務房主席だった縁でキョウスケと知り合う。
薬術便覧」の出版に携わったことから利害関係者へステップアップした。
政変後の粛清によって上が一掃された結果、財務部算用所主席筆頭補佐へ36人抜きの大出世を遂げた*87
キョウスケはずっと“庶務課長”と呼んでいたが、最近名前を憶えた模様。
ザイヌル・アービディーン
22歳。少僧都。財務部算用所の若手ホープとしてアーガー・ピールハンマドの決起集会でキョウスケと知り合う。キョウスケの饗応を受けて、カゲシンの赤裸々な財務状態をキョウスケに暴露した。*88
政変後の粛清によって上が一掃された結果、財務部算用所主席次席補佐へと大抜擢された。
ニクスズ派で第三正夫人は13歳くらい。
ハーラングラント
永遠の霊廟及びニシシュマリナ周辺の住持(代官)。EDだったが、キョウスケの作成したバイ〇グラで治療された。
ミズラ・インブローヒム
ヘロンケイマン族に包囲された際、下水道経由でバャハーンギール公子を落ち延びさせようとしたヘロン伯爵を不敬・反逆・内通と断じて処刑した公子腰巾着の一人。ヘロン伯爵を襲名したが会戦に臆して軍権を放棄しカゲシンに戻る公子に同行。大僧都に昇進
フアラジュ僧都
クチュクンジ帝国宰相臨時代理に命ぜられてカゲシンから第11軍司令部に派遣され、ケイマン族との決戦を強要した使者。戦争中にケイマン族司令部内テントで『白綿毛モフモフで小型でありながら筋肉もしっかりしたネコ系牙族奴隷』とコトに及んでいた。

ハキム・ニフナニクスの護衛騎士を祖とする。国母ニフナニクスの『失踪』後、第四帝政の第三代帝国宰相として帝国を主導した。

トエナ・メフメート
トエナ公爵。60歳過ぎの男性。第一正夫人の娘が生んだクチュクンジに目をかけている。*89
トエナ・マンスール
トエナ公爵家継嗣。公爵第四正夫人の息子。ウィントップ宮殿にてトエナ家とスラウフの同盟維持強化を求めスラウフ・エルテグスと交渉したが、同盟は解消された。
マリセア・クチュクンジ (シュマリナ・ウルベク・クチュクンジ)
前宗主とトエナ系夫人との間に生まれたトエナ公爵直系。→クチュクンジ
マリセア・ガートゥメン
マリセア宗主とトエナ系第一正夫人との間に生まれた娘。クチュクンジとは叔父姪の関係。→ガートゥメン

ハキム・ニフナニクスの護衛騎士を祖とする。国母ニフナニクスの『失踪』後、帝国宰相として帝国を主導した。
ウィントップ宮殿の大広間には『黄金のニフナニクス像』が飾られ、儀式の度にウィントップ公爵家当主がその足に接吻していた。*90

ウィンター・リチャード 故人
ニフナニクスの股肱の臣。初代ウィントップ公爵。第四帝政の第二代帝国宰相。
ニフナニクスの愛人でありニフナニクスとの間に一男一女を設けた。*91
艶笑本の類ではあるが、敵軍の城門前で敵軍の娘と一騎打ちで打ち負かし、それでも降伏しない敵軍を公開セックスで屈服させ、降伏させたという伝説あり。後にその娘と結婚し、初代ウィントップ公爵になったとされる。*92
†ウィントップ公爵 故人
カイゼル髭を蓄えた中年。守護魔導士だった。自護院魔導士資格認定試験ではやたらと大仰にポーズを決めながらファイアーボールを放ち、守護魔導士資格を狙っていたトゥルーミシュを吹っ飛ばした。*93
クロスハウゼン・マリセア・スタンバトア
現マリセア宗主シャーラーンとウィントップ系夫人との娘。→スタンバトア
クロスハウゼン・カリーシャムス
スタンバトアとバフラヴィーとの間に生まれた男児
ローカード伯爵
セトリア地区東方山中にある対セリガー要塞都市に封じられた伯爵

ゲインフルール地区を統治する公爵

ハキム・ニフナニクスの護衛騎士を祖とする。国母ニフナニクスの『失踪』後、第四帝政の第四代帝国宰相として帝国を主導した。カゲシン貴族の陰謀により第四代宰相ゴルデッジ公爵が謀殺され、侯爵家に降爵されて今日に至る。ガーベラ会戦の後に公爵に陞爵。*94

† ゴルデッジ・アブサイード 故人
ゴルデッジ侯爵→公爵。ニクスズ派ベーグム家と懇意。
帝国宰相の地位を狙っていたこともあったが本拠地ゴルデッジケイマン族の支配下となり影響力低下。
1080年2月23日、ガーベラ・レザーワーリを養子とし、死後ゴルデッジ公爵家の家督を譲るとの書類に署名。直後に死亡したが、その死は秘匿されることとなった。

第二帝政初代皇帝クテンゲカイ・ハリアスの血を引くとされる名家

クテンゲカイ・ルタシェブリ 故人
前クテンゲカイ侯爵。ジャニベグの父。国家守護魔導士ナーディル家と懇意。
レトコウ戦役では、蚊の繁殖、キニーネ買い占めなどでレトコウ及びベーグム軍を苦しめた。
ケイマン戦役では諸侯軍を率いナーディル師団と共に第二軍を形成していたが、軍議の最中にケイマン族の奇襲を受ける。軍が壊乱する中、息子二人を失い、自身も暗殺蜂によって右腕を失う。その後も軍の指揮を執って裏切り者ジャロレーク伯爵の追討に従事するも無理が祟って戦傷病死。
†クテンゲカイ・ムザッファル 故人
シャニベグの弟。享年17歳。
アーガー・ピールハンマド千日行達成祝賀会において、帝国宰相となる資格に千日行は関係がないことを暴露した。ジャニベグが絡まない限りは立派な若武者なのだが、姉には全く頭が上がらない上、顎で使われている模様。
ケイマン戦役では父と共に諸侯軍を率いて参戦したが、軍議中の奇襲によって混乱する中、暗殺蜂による攻撃を受け、救出こそされたものの手の施しようがなく息を引き取る。
クテンゲカイ・バャズィト
ルタシェブリの弟。フサイミールバフシュと親交があり、ブンガブンガの常連であり、また男一人愛同盟に属する変態でもある、素行不良者で知られる守護魔導士
吸血鬼と化したアーガー・シャーフダグに襲撃され生死不明。
クテンゲカイ・マリセア・アミールマフ
マリセア宗家出身(シャーラーンの異母姉)の、クテンゲカイ・ルタシェブリの第一正夫人。魔力が少ないことから第二正夫人との子作りを優先させる約束で嫁いできたが、愛人と不倫の果てに身籠ってしまい、しかも妊娠・堕胎等の知識に欠けていたため娘・ハビーブッラーを出産してしまう。このことからクテン家では母娘共々、肩身の狭い思いをすることになってしまう。
ルタシェブリ戦死に際してアウラングセーブと結託し、クテンゲカイ家を掌握しにかかる。
クテンゲカイ・アウラングセーブ
シャハーン・アウラングセーブ
クテンゲカイ・トゥグディ
ジャニベグの妹。婚約破棄された姉に代わりシャーヤフヤー公子の婚約者となる。
クテンゲカイ・ジャニベグ
18歳女性。クテンゲカイ侯爵の娘。DカップからEカップに。
ニフナニクスを篤く信奉し、その故事に倣ったと称する数々の奇行で悪名を轟かせ、嫁き遅れが懸念されていたが、レトコウ紛争時に一騎打ちに敗れたことでキョウスケを見初め、押し掛けて婚約した。男性経験は極めて豊富。同時期にキョウスケと婚約したアシックネールと第一正夫人の座を争ったが、共に第一正夫人格ということで和解した。
その性的奔放さに反して軍人としては極めて有能であり、下半身が絡まない限り言動もまとも。婚約後にキョウスケを支えるためにあっさりと試験に合格して施薬院に入構し、高級医薬品講座に所属するなど、知性も高い。その能力で軍事務官のアシックネールと共に軍指揮官としてキョウスケを支えた。
ガーベラ会戦に先立ち、シャールフに押し付けることに成功。現在、シャールフ第一夫人。
龍神教の斎女を師匠と呼んでいるあたり、正しくニフナニクス直系の弟子というべき人物。
シャハーン伯爵
アウラングセーブの名目上の父

第三帝政皇帝で皇帝を輩出したサンゼン家の将軍が祖

アナトリス侯爵
第三帝政以来の名家の当主。上級魔導士。
アナトリス・ソレイマーニー
アナトリス侯爵の娘で最も魔力が高く美しいと評判。シャールフの第二正夫人候補。
シュマリナ市内中央広場にて公開初夜の儀を変態二人に実施されそうになる。
未遂に終わるも『アナトリスの全裸放尿令嬢』との名をシュマリナに残すことに。*95

侯爵家。15年前に断絶。(シュマリナ騒動)
領地は現在、シュマリナ・ウルベク・クチュクンジが太守として統治している。

タルフォート伯爵家は20年ほど前に断絶し、前宗主の異母弟が養子に入った。

タルフォート・バクルアブー 故人
タルフォート伯爵。シャーラーンフサイミールにとっては従兄弟に当たる。
タルフォート旅団を率いて第11軍に合流、ガーベラ会戦に臨む。
戦後、シャールフの接待を受け新世界を見、未知なる扉を開き、シャールフを次期宗主に推すようになった。
その後クテンゲカイ家の継承問題を仲介する途上、息子と共にシャハーン・アウラングセーブに謀殺される。その死に際して彼は一枚の下着を握りしめていたという。
†タルフォート・シャイドアブー 故人
タルフォート伯爵継嗣。

名目上は第一帝政時代から続く最古の家であるが、政治家としても魔導士としても、決して無能ではないが、特に優秀でもなかった『平凡』な家、全てが中途半端、ミッドな家と揶揄される。*96

†ミッドストン・エブラヒーム 故人
ミッドストン伯爵。
帝国歴一〇六五年~六六年にかけての戦役後、自領騎士団の軍縮により浮いた資金をインフラ整備に回した。
これによりミッドストン伯爵領は発展し、名君の評価を得る。
帝国歴一〇七九年のケイマン戦役では内通先のケイマン族フロンクハイト連合軍に降伏するも、降伏時期が最悪として殺される。
白綿毛モフモフで小型でありながら筋肉もしっかりしたネコ系牙族奴隷を提供するという話も、無し。
ミッドストン・ギルクーク
旧クリアワイン伯爵。一〇八〇年一月二十日、帝国反逆罪に問われクリアワインからミッドストンへ転封。

ゴルダナ海西岸に面しドラゴン河の河畔に位置するジャロレーク市を根拠地とする伯爵家

ジャロレーク伯爵
レトコウ紛争に際し不名誉な中立を保った結果、何も得られず、フロンクハイトに内通。
ケイマン戦役において内応し帝国第二軍敗走の原因となるもクテン市入城は果たせず。
ガーベラ会戦後、第二軍に攻め寄せられ南方ジャロンキフ乃至ジャロンディグへと逃亡。

第一帝政の時代から第四帝政初期まで地龍回廊一帯を差配していた伯爵家。
百年ほど前にカゲシンに教唆された准男爵の分家がマリセア正教に改宗しレトコウ伯爵を僭称。
本家の討伐軍はベーグム師団を主力とする帝国軍に敗れて龍神教徒集団と呼ばれるようになり野に潜んだ。
その後、当時のマリセア宗主弟(トエナ系)を養子として迎え入れ現在に至る。*97

レトコウ伯爵
貧相な髪の毛と100㎏程の体躯。帝国歴1079年のレトコウ紛争に際し、龍神教と歴史的和平を結ぶ。*98

伯爵家

伯爵家

ゲレト・タイジ
16歳男性。ガウレト族キョウスケの友人で相棒の施薬院学生。
ガウレト族は牙族の一部族。兎に似た魔獣の系統とされる。兎に似た耳を持つが、右側が長く左側は短い。顔面は人族と変わらない。種族的に虚弱かつ臆病で知られ、しばしばマリモになる。
生まれながらに魔力量が多かったことから、牙族には不可能とされていた投射系魔法の習得を期待されて自護院へ留学。その傍らで施薬院入講を志して勉強中にキョウスケと出会う。
牙族からも人族からも距離を置かれていたタイジに偏見なく*99接してくれたキョウスケと親友と言って良い間柄となる。魔法についてもキョウスケの指導を素直に受け入れたことから、牙族としては帝国創建時以来となる投射系魔法の使い手となり、スラウフ家やモーラン家から嫁を押し付けられる取ることになった。
自護院では守護魔導士の資格を持ち、モーラン傭兵団からクロスハウゼン師団に出向、という形でキョウスケの右腕としてレトコウ紛争、ケイマン戦役に従軍し、妻たちの支えもあって魔導大隊長にまで出世した。
08-29でクロスハウゼン師団への出向が解除され、モーラン傭兵団へと原隊復帰。
カラカーニーの治療に携わって以降、直腸内異物に対し極度のトラウマを抱いてしまい、直腸内異物を匂わせられると錯乱状態になる。
キョウスケの正体と実力を現時点でかなり理解している。
ゲレト・スラウフ・テスナ
15歳女性。スラウフ・エルテグスの娘。ゲレト・タイジの第一正夫人。タイガー。
兄弟姉妹に比べると体格が貧弱で身体魔法では劣っていたが、ハトンの教育によって無詠唱でファイアーボールが撃てるようになった。*100
ゲレト・モーラン・オルジェイト
14歳女性。モーラン・バルスボラトの娘。ゲレト・タイジの第二正夫人。
マンドゥールンの異母妹。タイガー。体格に劣ることからゲレト・タイジの嫁に押し込まれたが、ハトンの教育によってテスナ同様に無詠唱でファイアボールが撃てるようになった。
ゲレト・カミン・スタイ
22歳女性。タイジの古参嫁三姉妹で出自はガウレト族自護院所属。現在妊娠中。*101
ゲレト・カミン・ナムジョン
20歳女性。タイジの古参嫁三姉妹で出自はガウレト族自護院所属。
ゲレト・カミン・ダナシリ
19歳女性。タイジの古参嫁三姉妹で出自はガウレト族施薬院所属。
スルスー・メニアク
リス系牙族であるスクワ族の騎兵小隊長。戦闘能力は低いが、身が軽いことがあってレトコウ紛争、ケイマン戦役とキョウスケ配下で偵察・伝令に活躍。現在はキョウスケの私兵隊長として雑用係。

スラウフ族長一族の傍系。第四帝政以降、マリセア宗家の傭兵を務める。

モーラン・バルスボラト
カゲシン牙族部隊長。パンツくれ!
モーラン・マンドゥールン
15歳男性、バルスボラトの嫡男。
オルジェイトの異母兄。神聖決闘を機にキョウスケを兄貴と呼ぶように。
キョウスケがパンツ売りの男扱いされたのはこいつがパンツくれと連呼したせい。
モーラン・オルジェイト
モーラン・バルスボラトの娘。マンドゥールンの異母妹。ゲレト・タイジの第二正夫人。
ゲレト・モーラン・オルジェイト

草原東半分の支配者。拠点はランドストーン。親帝国を標榜しているが……。セリガーとは対立

スラウフ・エルテグス
スラウフ族族長。43歳男性。強欲のエルテグスと呼ばれる。ウィントップ領内でトエナ公爵家を装って略奪行為を行い、草原へ引き上げていった。
スラウフ・テスナ
スラウフ・エルテグスの娘。ゲレト・タイジの第一正夫人。
ゲレト・スラウフ・テスナ

草原西半分の支配者。拠点はシェーカーズテンプル。反帝国を標榜し再三帝国に侵攻

†ケイマン・オライダイ 故人
前族長を謀殺しケイマン族と配下の牙族を率いて帝国に侵攻した。
フロンクハイトとトエナ公爵と共謀するもガーベラ会戦においてネディーアールに討たれ敗死。
ケイマン・ナユタ
12歳、牙族女性。ケイマン族筆頭巫女。前族長であった父を異母弟オライダイに殺された。
『黒色変異』、要は普通に黒い髪と体毛、黒目(カナンでは希少・忌避されている)
ナユタ
ケイマン・ハバルト・イェケ
ケイマン・オライダイ第一正夫人。
オライダイ第二正夫人の息子エルベクを謀殺した嫌疑あり。
本拠地シェーカーズテンプルにて、自分の息子の次期ケイマン族長即位を目論む。
†ケイマン・ニグスレクチ
ケイマン軍第一軍団長でケイマン軍最古参の将軍。ガーベラ会戦において、クロスハウゼン・ガイラン・トゥルーミシュにより討ち取られた。
バト・モンケ
傍系であるがケイマン族の出身。元第二軍団長。ケイマン族随一の智謀を誇る。
敗戦後、吸血鬼と化したベーグム家母子を手元に置き、ギガウォック要塞に盤踞する。

ケイマン族に従属

†ラト・アジャイト 故人
ケイマン族第三騎兵旅団長。決闘に関し牙族最強を謳われたが神聖決闘でキョウスケと闘い敗死。
トロ・アルス
ケイマン族第三騎兵旅団第五騎兵連隊長。キョウスケとの神聖決闘に挑むも一本背負いからのスリーパーホールドでオトされる*102。ラト・アジャイトに後事を託され、旅団長代理として敗報をケイマン・オライダイへ伝えた。*103
トロ・グレト
ケイマン族第三騎兵旅団第二騎兵連隊第一騎兵大隊の大隊長で中佐*104シャールフ大隊の追跡中に伏撃を受けて捕虜となり、女性下士官たちの精液奴隷ハイアグラの実験台となった*105

ケイマン族に従属

ボラト・オチル
決闘処刑人と謳われ10人以上決闘で殴り殺しているらしい殺人者。神聖決闘でキョウスケに敗北。*106

黒の預言者こと最終皇帝KFCを始祖とし、大陸の西端に居を構える吸血鬼
センフルールは国名に相当し、アジョートジョーは地域名(家族名)に相当する。*107
前族長の死後、ゴイ家、フコー家、クライサ家、トジョー家、(次点でイワツ家)による集団指導体制が敷かれている*108
高位の血族は出産時の儀式に時を選ぶため、誕生日は二月上旬に集中している。*109

センフルール・アジョー・シノ
戦没した先代族長・シンタの娘で未婚。十代にしてセンフルール屈指の魔力を保持
このため彼女の配偶者になり子を産ませることがセンフルール次期族長の資格のように考えられている。
シノ
センフルール・アジョー・シマ
シマ
アジョー・リタ
リタ
トジョー・ハナ
ハナ
アジョー・フキ
フキ
アジョー・フト
フト
アジョー・ミスズ
100歳未満、2月生まれ。Bカップ。緑色の髪。センフルール留学生一行のメイド長でお目付け役。シマの異母姉*110。呑むと脱ぎだす脱ぎ上戸*111
キョウスケのことは人族の変態ということで良く思っていなかったが、09-26で無事キョウスケの女に墮ちた。亀甲縛りが好みらしい。
センフルール・イワツ・アジョー・リコ
永遠の17歳(と三万日少し)。既婚者、子どもあり。シノよりやや小柄。シノの同母姉。真名はリョウコ。
医術の腕は世界最高位で、ハリナガアカツノヒメバチの除去手術ができるほぼ唯一の医師『十七歳の乙女』として知られている*112。またセンフルールで二人しかいない秘匿知識保存者の一人で黒の預言者ことKFCの知識を受け継ぐ人物*113
見た目はシノと同じ黒髪ロングの美人だが、中身は貴腐人(腐ってやがる!)。ファッションセンスはゴスロリ(極)。
百年と少し前にカゲシンに留学した際に奥書庫歴史的文化芸術資料に遭遇し、『この世界に目覚め』*114、現在は始祖様の御代に花開いていたゲイ術文化の復興を目論んで日々布教活動を続けている。*115
センフルール・イワツ・ジーロ
リョウコの夫。リョウコ、サコと一緒にカゲシンへやって来たのだが、影が薄く温厚そうな人物との評。*116
外部からは次期族長の有力候補と見られているらしいが、本人にその意思はない模様*117
センフルール・アジョー・サコ
リョウコの幼馴染の腐れ縁の仮姉妹。リョウコが付けた真名はサクラコだが本人は拒絶している模様。
長身、スレンダータイプの美人だが髪の毛が逆立っている。サングラスに鋲を打った黒い革の上下、赤いタンクトップでへそ出し。ある意味、正しいヤンキー。
130年ほど前、カゲシンに留学していた時に男性魔導士を取っ替え引っ替え誑し込み、彼女が帰国した際には30数名の男性魔導士がその後を追って失踪し、大問題となった。以後、カゲシン市内立ち入りを永久禁止処分となっている。*118
センフルール・アジョー・カシワ
シノの亡父の姉。一族の長老。
†センフルール・アジョー・シンタ 故人
センフルールの先代族長。シノリタの父。10年ほど前、KFCが鍛えたと伝わる愛剣バルムンクを携え戦に赴くも戦死。バルムンクは失われた。
†リン 故人
KFCのお気に入り皇妃。酒好きでアルコールに強く、同じく酒に強かった妹と共に『駆け付け三リットル』『最低三リットル』といった変な風習を作った。シノの先祖に当たり、シノは彼女に良く似ているとされる。*119

黄金の預言者を始祖とする吸血鬼国家。数千年前からの長い歴史を誇るが最終皇帝ことKFCに敗れ、山岳地帯に立てこもり次の預言者を待ちわびている。
フロンクハイトでは氏名は「名・姓」の順だが、帝国では一般に「姓・名」の順でフロンクハイト人も帝国との外交では「姓・名」の順で名乗るので、ここでは「姓・名」の順で記す。

アハティサーリ・ウルホ 故人
フロンクハイト枢機卿第五位。フロンクハイトとケイマン族の同盟の立案者。言い出しっぺとしてハロネン・マウノ共に魔導大隊を率いてケイマン軍へと派遣され、ガーベラ会戦バフラヴィータイジ魔導砲の攻撃を受けて戦死。
アハティサーリ・ペール*120
ウルホの息子。50歳弱の若年にして守護魔導士に近い魔力量を持ち、将来有望とされていた。初陣でケイマン戦役に従軍したが、ガーベラ会戦で父ウルホを失い部隊は潰走。敗走中にウィルヘルミナに拾われ、現在はその配下として従っている。
シュタール・イマムーサ
年齢150歳以上の女性で大司教。『永遠の霊廟』に正使として派遣され、キョウスケたちとかかわった。
その後アハティサーリ・ウルホの正夫人になったが、ガーベラ会戦でのアハティサーリ・ウルホ戦死後、息子アハティサーリ・ペールの夫人となりウィルヘルミナに従っている。
エイレン・カロリーナ(アラフォヴァ)
90歳女性。エイレン・アラフォヴァを名乗り、15歳と偽ってフロンクハイト次席留学生として留学してきた。作戦途上でブンガブンガに潜り込んだが、フサイミールらの手にかかり人族に全身を使われて快楽落ちした。武芸大会中に拘束され、本国送還となったが、その途上オルダナトリスで脱走。逃亡中。
ビルギッタ
二人の下級侍女とともにエイレン・カロリーナに付き従い逃亡中
†シュタール・シェラリール(カロリーナ) 故人
170歳。『永遠の霊廟』でキョウスケたちとかかわりがあった。同じシュタール家であるがイマムーサとはなにかと反りが合わない。フロンクハイト留学生の守役としてシュタール・カロリーナと名を偽り、90歳と詐称。カゲシン性病を蔓延させようとしたが露見し一〇七九年三月十三日に公開処刑。
セリン・ティムグレン
フロンクハイト留学生。武芸大会準決勝でシマに敗退。カゲシンで人質。
†ハロネン・マウノ 故人
フロンクハイト枢機卿第六位。魔導大隊を率いてケイマン軍に従軍していたが、ガーベラ会戦キョウスケ隊の突撃を受け、身体を破壊されて敗北。総司令部で復活作業中に再びキョウスケ隊の襲撃を受け、完全に焼却された。
スヴィンヒュト教皇
フロンクハイト教皇。二千歳を超えると噂される。
スヴィンヒュト・ウィルヘルミナ (カイエン・ウィルヘルミナ)
スヴィンヒュト・ウィルヘルミナ
フロンクハイト教皇の娘(人族からの転化者との間に生まれた非嫡出子)
ケイマン戦役の敗残兵を糾合しキョウスケのペット兼第一正夫人を狙っている。
カイサ
ウィルヘルミナの侍女。巨乳
イヴァラ
ウィルヘルミナの侍女

麦の預言者、偉大なるマルクス・レーニンを指導者と仰ぎ、世界を共産主義革命で照らそうとする吸血鬼国家。
最終皇帝ことKFCに敗れ、東方の地域に雌伏して再起を図っている。帝国と異なり男性同性愛に関し忌避感がない。

セリガー・ジュガシヴィリ 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第一市民。第一帝政以前からの評議会メンバー。偉大なる指導者マルクス・レーニンの薫陶を直接受けたとされている。名前の元ネタはソ連を第二次世界大戦の勝者に導いた偉大なる指導者ヨシフ・スターリン(本名:ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ)だと思われる。
帝国歴1080年2月20日、執務室に遺されていたキョウスケの置き手紙を読んで死亡。
セリガー・ブロンシュテイン
セリガー社会主義共和国連邦、第二市民。『マゾ豚』『比類なき変態』。第一帝政以前からの評議会メンバー。偉大なる指導者マルクス・レーニンの精を直接注がれたことがある。*121
セリガー・アレクセイ 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第三市民。第四市民の後継者。やや面長の三角顔で髪と口髭、顎鬚は緑色の武人肌。
上昇志向が強く、グラン・ポリヘドルーン炎上事件に際して容疑者追捕の任に立候補。第五市民と共に追撃に出るもニシシュマリナ近郊で容疑者に頭部を破壊され幼児退行。帝国歴1080年2月28日、第五市民ゲオルギー第九市民バイラルの手によって粛清される。
セリガー・ラヴレンチー 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第四市民。第一帝政以前からの評議会メンバー。亜空間内に本体を隠し、預言者の降臨を監視している。無限の再生能力を誇っており、KFCとの戦いでも生き残ったものの、屈服の儀礼が効かない相手だったのが不運であった。
セリガー・ゲオルギー
セリガー社会主義共和国連邦、第五市民。身長180cmほど、体重は100kg超の長身の肥満体型で、丸顔に少なめになった薄茶色の髪を張り付けた、巨大な赤ん坊のような様相の男。
第三市民アレクセイと共にキョウスケ追撃に出るもニシシュマリナ近郊でキョウスケに降伏。屈服の儀礼を決めようとするも寸止め放置。
キョウスケ呼称は『真紅』。
帝国歴1080年2月28日、第九市民バイラルと合流し、第三市民アレクセイ第七市民ニキータを粛清した。
1080年3月25日の縮小評議会において第一市民に就任。難局に立つセリガーの未来を背負うこととなった。
セリガー・ツェデルバウム
セリガー社会主義共和国連邦、第六市民。セリガーの対スラウフ戦線を担当する。1080年2月の『東セリガー内乱』に際しては、任地にいたため蚊帳の外であったことが幸いし、ほぼ無傷で切り抜けることとなった。3月25日の縮小評議会において第三市民に就任。
セリガー・ニキータ 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第七市民。元第八市民。バイラルの失態により、第七市民に昇進。一本の毛もなくきれいに磨き上げられた丸く輝く頭部、ぎょろりと窪んだ両眼、太く短い首、分厚い胸板を持った美男子*122
ジェルジンスキーと共にクロスハウゼンを強襲し、ネディーアールシマを捕獲。なにかに急き立てられるように急ぎ帰国して捕虜をジュガシヴィリらに献上した。
第三市民アレクセイに心からの忠節を誓っており、アレクセイの第一の(しもべ)を自任している。ニシシュマリナ近郊でキョウスケに心臓及び移植されたマナ節を破壊される。帝国歴1080年2月28日、第五市民ゲオルギー第九市民バイラルの手によって粛清される。
セリガー・ジェルジンスキー 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第八市民。元第九市民。髪は紫ハゲ。担当地区はヤツダナタッド。第三夫人がアスカリ・アブルハイルを転化させ部下にしていた。華麗に屈服の儀礼を決めたが不幸にも受け入れられなかった。
セリガー・ローゼンフェルド 故人
セリガー社会主義共和国連邦、第九市民。元第十市民。
セリガーで最も男性同性愛に造詣が深く、卓越した穴の持ち主として知られる。自己鍛錬用器具を常時着用し、どんな男性であっても3分で絶頂に導き30分あれば最後の一滴まで絞りつくすと豪語する、いわば後の先の達人だった……らしい。*123
セリガー・バイラル
セリガー社会主義共和国連邦、第七→第十→第九→第四市民。年齢200歳ちょっとの若手有望株の出頭人。永遠の霊廟事件においてキョウスケと対峙し、敗退した責任を追及されて第七市民から第十市民へ降格。帝国歴1080年2月20日、第九市民に緊急昇格してグラン・ポリヘドルーン炎上事件容疑者追捕隊を止めるべく進発。その結果、2月28日に第三市民アレクセイ第七市民ニキータを粛清することとなった。1080年3月25日の縮小評議会において第四市民に就任。
カゲシンには以前滞在していたことがあるような言動があったり、裏の院の場所を知っていたり*124、本当のご主人様がいるようだったり、いろいろと暗躍中?
急激に出世したことから、自らの直属部隊には番号ではなく簡素な紋章「黒いチューリップ」を用いており、またその中核は転化以前からの部下であると噂されている。*125
セリガー・レオニード
セリガー社会主義共和国連邦、第十一市民。
父であるアレクセイマナ節を手に入れることとなった。1080年3月25日の縮小評議会において第八市民に就任。
セリガー・スヴェトラーナ
セリガー社会主義共和国連邦、第五二市民。第一市民の娘であり、第二市民の妻の一人
東セリガー内乱』においてはセリガーシティーにおける治安維持、事態収拾の指揮を執ることとなり、1080年3月25日の縮小評議会において第十市民に抜擢された。
セリガー・オリガ
セリガー社会主義共和国連邦、第四八市民。一〇歳程にしか見えない外見。第一市民の妻であり、激しくも慈愛に溢れた蝋燭と鞭の使い方で定評があった。キョウスケ一行によるグラン・ポリヘドルーン襲撃後、行方不明に。
†セリガー・ミアマリト 故人
バイラルの愛人。ビッチグラマー系。バイラルの傷を癒すため食われる。
セリガー・ユーリー
セリガーの帝国現地責任者。ニキータが人族に産ませ後に転化させた息子。帝国歴1079年時点での順位は60位前後。*126
オルダナトリスにてアルダシャール要塞に向かうキョウスケの足止めを計るも威圧され、船を提供。
クァセマタッドに帰着していたところを第九市民バイラルの隊に急遽編入され、追捕隊を追うことになったが、その結果、父であるニキータマナ節を手に入れることとなった。1080年3月25日の縮小評議会において序列第9位に補された。
トゴン・イェスデル
セリガー市民第六五位。永遠の霊廟での争いについてセリガーからの謝罪使節団の代表を務める。
ユーフスハーンと密かに接触し、協力の代わりに転化候補者を要求するなど暗躍していたが、複数の従者が知らぬ間に威圧され、帝国に情報を抜き取られていたことが判明、降格された。現在は謹慎中で公職には就いていない。
コベグンテイ
トゴン・イェスデルの従者。永遠の霊廟事件の謝罪使節団では副使を務める。シノキョウスケによりCカップと認定されている。

センフルール西方に位置する諸侯

シーバ家の家宰を代々務める。シーバ家の当代死去に乗じて実権を握り、センフルールへ侵攻を開始

龍神教とは言われるが、元はゴルデッジ神話、ゴルデッジ教(マリセア教)の一派に過ぎない。地龍神を主として信仰しているが、それは他の神や精霊(マリセアの精霊を含む)を否定しているわけではない。 *127

龍神教斎女・奥巫女ニフなんちゃら
200歳?青味の強い紺色の髪に紺色の瞳、肌の色は白め。レトコウ紛争では、「地獄の業火」を始め、国家守護魔導士級の強力な力を見せた。
第四帝政黎明期、帝国軍月の民国家の平定に乗り出す矢先、彼女の比類なき性癖功績を危険視した宗教貴族と月の民との奸計によりフロンクハイトの虜囚となりアハティサーリ・ウルホによって転化された。*128
放浪の末に龍神教に寄宿し、その経験と知識と提供してオブザーバー兼精神的指導者となっている。
マリセア正教変態行動は大体この人のせい。
一時期、センフルールが取り込みを図ったが、公序良俗の観点から立ち消えになった。*129
龍神教教主
マリセア宗家に潰され乗っ取られる前の旧レトコウ家の一族
ダウラト・ジージャ
カゲシトでも大店に入るダウラト商会の会長。センフルール製の酒や食品、魔木、魔草などを扱っている。キョウスケを介して施薬院の納入業者となることに成功した。
ダウラト・ホージャ
ジージャの次男でダウラト商会副会長。ハトンの父。
カンナギ・ダウラト・ハトン
ハトン
ダウラト・サムル
サムル
ラト・ワリー
ワリー
ラト・シャーリ
シャーリ

カナン世界の常識を逸脱した「膨大な魔力を持つ者*130

黒の預言者
最終皇帝。その生涯にわたり多くの名を名乗ったが、帝国建国以降は「KFC」と署名した。
陽の民、月の民牙の民を従え、帝国を形づくった最大最強の預言者であり、現在確認されている最後の預言者でもある。残虐でもあったと言われ、一部では「魔王」とも呼ばれている。センフルールの始祖様。
正史によれば、建国の元勳として長期間権力の座にあることを短命種から疎まれ、謀略によって永遠の霊廟、別名無限監獄に封印されたとされる。
以前の世界で所属していた国は「ステイツ」あるいは「ユーエスエー」と伝わっている*131。地球時代の配偶者が日本のサブカルチャーに造詣が深かった模様。
女性基準は厳しく、「アンダーバストは八〇センチ以下、可能な限り七五以下。ウエストは、最大七〇以下、可能な限り六五以下で、六〇以下が望ましい。」*132。センフルールでは現在でもこの基準が美人の基準となっている。
麦の預言者
マルクス・レーニン。農業指導者としての才があり、カナンの世界に社会主義を伝え、セリガー社会主義共和国連邦を建国するも、自分自身の作った国の有り様を見て絶望し、自分が建国した国を呪いながら死んだとフロンクハイトには伝わっている。*133
また、過去に二度降臨したともされる。*134
黄金の預言者
フロンクハイトの始祖とされる。
木綿の預言者
元はある裕福な商人の息子だったが、ある日行方不明になり、一か月ほど後に、隣の都市で辻説法しているのを発見されたところ、肉体は本人で間違いないとされたが以前の記憶は完全に失い人格も全く違っており、代わりに膨大な魔力と異世界の記憶を持つ預言者となっていた。*135
イッショフ・スターリン
一日16時間執務し、国家のためにと考えて激務に耐えていたのは事実であるとされる。
しかし、彼のおかげで何千万単位の人間が死んでいるため、キョウスケはこの人物が好きではない。
偉大なるソビエト連邦の指導者ヨシフ・スターリンのことであると推測される。
アーサー家のウェズリー将軍(後のウェリットン公爵)
ガーベラ会戦にて、反斜面陣地という作戦はこの将軍のパクりであるとキョウスケタイジに説明している。
ワーテルローナポレオンを破ったイギリスの名将、アーサー・ウェリントンのことであると推測される。
キョウスケリタ成人の儀に際して所望した牛肉のパイ包焼に名を冠した人としても知られる。
ウラジーミル・イリイチ・ウリヤーノフ
キョウスケがセリガーシティパレスフォートグラン・ポリヘドルーンに潜入した際、この名前を騙りセリガー第一市民ジュガシヴィリ宛てに書き置きを残している。
偉大なるソビエト連邦を建国した革命家ウラジミール・レーニンのことであると推測される。

*1 03-04
*2 09-25,26
*3 02-25
*4 08-17
*5 05-24
*6 01-20
*7 03-13
*8 07-11
*9 09-13
*10 05-29 当時
*11 05-12
*12 07-42
*13 09-13
*14 09-18
*15 09-05
*16 02-21
*17 03-11
*18 03-15
*19 09-05
*20 09-26
*21 03-12
*22 03-29
*23 03-30
*24 09-26
*25 02-24
*26 08-29。ただし政治的事情からハトンの年齢は不詳ということになっている。
*27 05-13
*28 05-06
*29 09-04
*30 06-09
*31 04-07
*32 04-22
*33 08-37
*34 02-26
*35 05-24
*36 06-02
*37 03-12
*38 05-10
*39 06-10S
*40 05-06
*41 06-18
*42 08-27
*43 08-29
*44 03-04
*45 6-25
*46 07-08
*47 04-01S, 07-46S
*48 08-13S
*49 04-06 守護魔導士に近い、という触れ込みだったが、後にネディーアールに抜かれた。
*50 03-06
*51 07-03
*52 一般には「コブ(瘤)」といわれるもの。
*53 03-22
*54 04-11
*55 10-01S
*56 10-01S
*57 05-01S
*58 見解には個人差があります。
*59 08-11S
*60 10-02S
*61 05-14
*62 05-17
*63 05-22
*64 07-17S
*65 08-14
*66 02-01S, 02-07, 02-28
*67 05-17
*68 05-13
*69 06-45S
*70 05-19
*71 05-29
*72 08-19
*73 毒にも薬にもならない、の意
*74 08-23S
*75 08-19。09-26で名前が「レニアーガー・ルカイヤ・スルターグナ」となっており、その間のどこかで出荷された模様。
*76 03-21
*77 08-27
*78 10-03S
*79 05-20
*80 05-16
*81 05-04
*82 大僧都家と僧都家と小僧都家
*83 08-14
*84 10-01S
*85 09-18
*86 09-20
*87 08-08S
*88 05-15
*89 07-01s
*90 08-01S
*91 05-25
*92 04-24
*93 05-30
*94 10-01S
*95 08-13S
*96 07-20s
*97 04-21s
*98 04-29
*99 単に常識が欠如していただけ
*100 06-09
*101 06-08
*102 06-30
*103 07-09S
*104 06-16
*105 06-20
*106 06-30
*107 03-26
*108 09-26
*109 03-11
*110 02-26
*111 02-27
*112 06-43S
*113 06-03
*114 05-24
*115 06-04
*116 06-02
*117 09-26
*118 03-06, 06-02
*119 02-27
*120 本文中で「ペール」と「ベール」両方の表記があるが、#341「前章までの主要登場人物で第九章に登場する人物」に即して「ペール」とする。
*121 09-30S
*122 ゲオルギー基準
*123 09-01S
*124 05-26S
*125 09-28S
*126 05-26S
*127 04-21s
*128 07-27
*129 08-32
*130 04-05
*131 08-17
*132 02-21
*133 04-05
*134 09-21S
*135 04-05