蒼龍型飛行船母艦・蒼龍型飛行船支援教育艦

Last-modified: 2021-12-19 (日) 21:50:48

詳細

「蒼龍」と同型艦の「飛龍」は艦全体の2/3におよぶフラットな飛行船係止甲板と小型飛行船用格納庫を持つと同時に、艦首に巡洋艦並みの砲装をもつ特徴的な艦容であるが、これは味方全体から前進して行動中に敵前衛艦隊との遭遇した場合の自衛用である。

BD5巻特典ブックレット「呉女子海洋学校所属 飛行船支援教育艦 蒼龍」説明文より抜粋

 BD5巻特典ブックレットが初出で本編未登場。上述の説明文の通り、史実における「空母 蒼龍」とは異なる艦容となっているが、これは本艦型が「艦隊前方に進出し索敵を実施、同時に爆撃によって敵前衛部隊を攻撃する」という構想*1の元で建造されたからである。
 本艦型が良好な運用実績を収めたことで、後に蒼龍型を拡大した翔鶴型飛行船母艦も建造された。しかし、本艦型自体は飛行船の大型化と高速化への対応が難しくなった為、早期にブルマーに移管され、移管後は違法操業漁船の監視や離島での急患輸送任務等に活躍した。特に海難事故における捜索救難活動ではその能力を十二分に発揮し、また外国船舶の救難も多かった事から、それぞれ「ブルードラゴン」「フライングドラゴン」として海外でも知られている。
 ちなみに、現在では海洋学校所属として、飛行船を専攻する学生への教育任務に就いているが、時にはブルマー本隊の飛行船部隊への訓練支援や補助任務に就くこともあるという。

こぼれ話

 「フラットな甲板+巡洋艦並みの主砲」という組み合わせは完全な創作ではなく、蒼龍型の初期計画案の1つである「G6」案として実際に計画されていた。この案では、飛行甲板から数段下がった艦首部分に20.3cm連装砲を3基搭載しており、その特徴的な姿はこのサイトで見ることが出来る。本作の蒼龍型とも特徴が一致する為、恐らく同じ装備・艦型であると考えられる。


*1 航空機が発明されず、飛行船が主流となったことで生み出された作品世界独特の発想だと思われるかもしれないが、実は史実における空母黎明期の運用構想と全く同じである