概要
作品名 | 作者 | 発表日 | 保管日 |
(消失納め) | 33-784氏 | 06/12/20 | 07/01/14 |
作品
あなたが泣く必要はないのに。涼宮ハルヒの後頭部を見ながら、頭にそんな言葉が浮かんだ。
わたしにはもうわかっている。止められなかったエラー。けれどエンターキーは押された。
彼は戻る。あなたの所へ、元のあなたがいる世界へ戻ってくる。
胸が潰れそうな心地がした。瞳が不意に熱をもち、鼻の奥がツンとする。視界が霞んだ。
不意に暖かな感触。
「有希まで泣かすなんて許せないわあのドアホの大馬鹿キョン。目を覚ましたら一緒に蹴っとばしてやりましょ。SOS団のみんなであいつの背中に百発ずつよっ」
キョンが選ぶ世界にはキョンも君も、君のことを大好きな女の子もいるんだよ、長門さん。というお話です。