2022年ヒカマニ国際危機

Last-modified: 2024-05-01 (水) 19:34:08
※暴力的な表現・内容が含まれます。

2022年ヒカマニ国際危機とは、「イスラムに拘束されて泣く」という動画が炎上し、大規模な国際議論から発生した騒動。別称、ヒカマニとイスラムの全面戦争などとも言われるが、お互いにヒートアップした者らを止めるようにする意見が出たり、不謹慎な要素やテロを扇動している点のみを批判する者もおり、直接対決とは言い難いのかもしれない。双方の一部の保守派がいつまでも暴走しているせいで騒動を終わらないということで、保守派への注意を優先され、三つ巴の戦いとなる。


騒動:2022年ヒカマニ国際危機
期間:2022年12月~2023年6月(事実上)

概要

2022年12月1日に「イスラムに拘束されて(泣く)」というタイトルで投稿された、過激組織イスラム国(IS)による日本人人質殺害映像をヒカマニに編集し、本来のイスラム教のイメージを著しく低下させる動画が原因で発生し、最初は該当の動画がヒカマニ民とイスラム教徒の双方に批判されていたものの、ISに関する認知が低かったことなどにより一部が称賛したり、イスラム教徒からの「ISが真のイスラムではない」等のコメントに反発した者が表れ、ついには衝突に発展する。

なお、削除された該当の動画はアーカイブが存在しているものの、これだけでは大規模な対立につながらないのではと言われている。当時元動画を見ていた人によると、過激すぎて転載も削除されてしまうため、大幅にカットされた動画だけが残ったとされている。

あまりの衝突の激しさに、ついに2023年3月頃から穏健なヒカマニ民・イスラム教徒による、お互いの過激化した者らに対する注意の呼び掛け等が始まり、ヒカマニ民とイスラム教徒の対立は事実上終戦に向かっていく。

騒動のフェーズ

この騒動は、主に以下の4つの局面を得て、現在に至るとされている(下記、時系列も参照)。
・不適切な動画が大炎上
・双方の保守派から始まる激しい国際議論
・穏健派の介入により鎮圧
・緊張状態

時系列

2022年12月

元凶となった動画『【ヒカマニ】イスラムに拘束されて(泣く)』というタイトルの動画が投稿された

内容は、2015年に発生した「ISILによる日本人拘束事件」にてイスラム国(ISIL)側が拘束した日本人の一人であるジャーナリスト、後藤健二さんを斬首し日本政府を脅迫するプロパガンダ映像をヒカマニに編集するというものであった。人質の後藤健二さんの顔に(泣く)ヒカキンさんの顔が貼り付けられており、ISの処刑人ことジハーディ・ジョンの頭部には!?が貼り付けられていた。殺害されていると思われるシーンの最後は画面が真っ暗になり、レさの音がなるというもので、ふざけて事件を扱う内容だった。

問題なのは、不謹慎であることは勿論、タイトルの「イスラムに拘束」という表記が、あたかもイスラム全体がやったように連想、誤解させるという点だ。イスラムはごく一般的な宗教であるが、『イスラム』とはイスラム教を自分勝手に解釈してイラク・シリア領内を中心にテロ行為を行い国家樹立を目的とする過激派組織である(この記事で解説するイスラム国は、イスラム教を国教とする国や地域などではなく、組織の方である。そのため正式な国家や政府という存在ではない)。

つまり、過激派武装組織『イスラム国』とイスラム教とは全く別の存在なのだ。むしろ多くの善良なムスリム(イスラム教徒のこと)の人々にとっては、『イスラム国』は身勝手な野望の為だけに神聖なイスラム教を歪めて利用した者たちであり、悪しき存在であると認識されている。*1
よって"一部"のヒカマニ民による上記の誤解の発生は、そんな奴らと自分たちが一部の日本人によって同一視されるという事態が発生したことに等しかったというわけである。穏健派のヒカマニ民によると、ヒカマニとヒカニチを同一視されるのと似たようなシチュエーションであるとされている。しかし、宗教が絡んでるとなると、一概には表しにくい。

2023年1月

元動画がYouTube運営によって削除され、イスラム関連のコメントも少なくなっていき無事に解決と思われた。しかし、騒動はTikTok、Twitter*2などでも発生しており、事の発端を知らなかった人達が未だに誤解したり過激な行動に出たことが火に油を注いでしまい、むしろさらに荒れる事態になる。また、この件をチャンスに捉えたと思われるヒカマニアンチなどを自称する一部も騒動に参加し、イスラム教徒にヒカマニ関連の動画のURLを大量に送るなどし、騒動に混乱を招いた。

2023年2月

双方の混乱・激しい議論、YouTube外でのSNSでの衝突の拡大の面で騒動は全盛期を迎えた。多くのヒカマニ民が2月にこの騒動を知り、元動画の投稿者をかくまいイスラム教徒側を一方的に批判する者などが現れるなど大混乱を招いた。お互いに過激な言葉を使う人が多くなり、この頃から早く鎮圧するためそのような者らを阻止しようとする穏健なヒカマニ民やイスラム教徒が現れ始めた。

次々と炎上の規模が大きくなる中で、外国語でヒカマニを批判するサイトが登場したことが話題になった。しかし、これは騒動をさらに混乱させようとしたり、イスラム教の評判を落とそうとする者が作った偽サイトだったとされている。その根拠として公式のニュースサイト等ではなく無料ホームページで制作されたサイトあったことや、アラビア語圏であるイラクの国旗の画像が掲載されていたが実際に使用されていた言語はペルシア語と英語だったことが挙げられる。

2023年3月

騒動が拡大しすぎて偏見や独断で批判し合う者が増え歯止めが効かなくなり、同じヒカマニ民同士やイスラム教徒同士でも意見が割れ喧嘩が始まった。

2023年4月

4月後半から騒動の規模が縮小し始めた。騒動を詳しく知らない"一部"のヒカマニ民が未意味な挑発を繰り返す人が現れさらに燃料投下してしまうせいで拉致があかないことが懸念されていたが、時間をかけて状況を整理できたためか、そのような者もほとんどいなくなった。

2023年5月~6月-

騒動に対する理解がお互いに深まり、衝突はおさまった。しかし、未だに考えが歪んだ人がいるということが現状であり、完全的な解決には至っていないとされる。

主な騒動参加者の出身国

中東

・シリア
・イラク
・イラン
・トルコ
・エジプト
・カタール
・イエメン
・サウジアラビア
・アラブ首長国連邦

南アジア

・ネパール
・モルディブ
・パキスタン
・バングラデシュ

東アジア

・日本

ヨーロッパ

・ロシア連邦*3
・アルバニア
・アゼルバイジャン
・ボスニア・ヘルツェゴビナ

考察

原因

元々はほとんどのヒカマニ民とイスラム教徒が、該当の不謹慎な動画を批判するという面で意見が一致していたが、場を乱すかのように一部が称賛したりイスラム教徒を攻撃し、保守派による争いが激化した。

曖昧さ回避

「イスラムの処刑をネタにした」という理由で発生したと考えられがちであるが、実際にはテロ組織による殺人をネタにした、またはテロ組織と宗教を同一視していた点が不謹慎だったからという理由が濃厚である。ISILによる日本人拘束事件では、イスラム教を国教とするヨルダンなどでも殺害された日本人に対する追悼が行われており、同じイスラム教徒にもISILの残虐性が非難されている。

また、この騒動は上記にも記載されている通り別称「ヒカマニとイスラムの戦争」ともされるが、実際には穏健な者・過激な者らで別れ、ヒカマニ民同士やイスラム教徒同士でも争っていた。ヒカマニ民側は、「該当の動画がいくらイスラム教を侮辱する内容だったとしても一人の行動でここまで大規模な騒動になるのか」と疑問を示す。イスラム教徒からは、宗教の侮辱そのものよりも、テロ組織をネタにしたこと、本当に人が殺されている斬首動画をヒカマニにしたことに対する怒りも殺到していたという。

関連項目

・ISILによる日本人拘束事件
・イスラム国
・シリア内戦
・外患誘致罪:該当する可能性は低いが(ISILは国として認められていないため)、過激組織の扇動や一般のイスラム教徒に対する勘違いを招きかねなかった。


*1 というか、各種の過激派組織というのは「元々ある宗教を都合よく解釈を歪める」という手法を取ることが多い。世界各地でこのような例はある。
*2 現:X
*3 チェチェン共和国、ダゲスタン共和国