筒井家
名所巡り ある日のこと…… 大和国の筒井順慶は島清興を呼んだ 筒井順慶 □筒井家 信長様は自身の配下であろうと 容赦のないお方だ 筒井順慶 □筒井家 我らとて、いつ難癖をつけられるか…… 筒井順慶 □筒井家 顔色を窺いながら暮さねばならぬのは 窮屈よの 島清興 □筒井家 そう仰せられますな、いかようなことが 起ころうともそれがしがお守りいたします 筒井順慶 □筒井家 おぉ、頼もしい限りだな 筒井順慶 □筒井家 では、退屈しのぎに全国の名所を 巡ってみたいのだが…… よいかの? 島清興 □筒井家 殿、そのようなこと…… 織田方の耳に入ったなら…… 筒井順慶 □筒井家 すでに信長様や朝廷の許可をもらい 全国の大名から停戦の約束を得たが それでもだめか? 島清興 □筒井家 なんと、そうでありましたか ならば問題はないかと存じます 筒井順慶 □筒井家 おぉ、そうか ならば早く支度をするぞ 家老 殿、許可の下りた場所を地図に書きとめて おきました 筒井順慶 □筒井家 うむ こうして順慶の名所巡りの旅が始まる 何も起こらねば良いのですが……
クリア目標
シナリオ 名所巡り 担当勢力 筒井順慶 内容 1583年12月が終わるまでに 日本三景を含む 10ヶ所の名所を巡るべし
松島に到達
これが日本三景といわれる陸奥の松島か なんと絶景な! いろいろな形の島があるのう 筒井順慶 □筒井家 見ろ、あれはなんぞきのこのような 形をしておるぞ! 筒井順慶 □筒井家 自然とは実に美しいものだ…… 筒井順慶 □筒井家 いかなる名工であろうとこれほどの美を 作ることはできまい……
日光山に到達
筒井順慶 □筒井家 ここが日光山か、 東国一といわれるだけあって 規模が大きいのう 筒井順慶 □筒井家 輪王寺の堂塔は日光山のいたるところに 点在しておるから回るのに 骨が折れるわい…… 筒井順慶 □筒井家 せっかく日光まできたのじゃ 日本三名滝の華厳の滝も見ておきたいのう
鹿島神宮に到達
筒井順慶 □筒井家 ここが武芸の神を祀っている鹿島神宮か 初代征夷大将軍の坂上田村麻呂が出陣する際、 祈祷した場所だな 家老 殿、当家の道場に掛けてある掛け軸の1つ 鹿島大明神を祀っているところですな 筒井順慶 □筒井家 鹿島といえば剣聖、塚原卜伝の 鹿島新当流が有名だな 筒井順慶 □筒井家 師岡一羽や真壁氏幹、前将軍義輝も指南を 受けておるし、北畠具教に至っては奥義を 伝授されたと聞く 筒井順慶 □筒井家 わしも受けておれば武勇をもっと高く設定 してくれたかのう…… 筒井順慶 □筒井家 おぉ、あれが地震を起こす大鯰の頭を おさえておるおいう要石か 小さい石だがこれが取れんとはのう 筒井順慶 □筒井家 さて、北浦で舟遊びをしながら利根川を渡って 香取大明神の香取神宮にも行ってみるか
立山に到達
筒井順慶 □筒井家 これが日本三霊山といわれる立山か 雄大よのう…… 家老 立山修験という山岳信仰は飛鳥時代の 佐伯有頼に端を発するらしいですぞ 筒井順慶 □筒井家 ほう、どのような人物なのだ 家老 はっ、伝説によると有頼が鷹狩をして いるときに鷹に逃げられたそうです 家老 鷹を追うと、熊が現れ これを矢で射ると逃げ出したので後を 追ったら洞穴にたどり着いたのです 家老 そして中に入ると矢で射られた 阿弥陀如来像があったそうです 筒井順慶 □筒井家 なんと、矢を受けた熊が阿弥陀如来とな! 家老 それに驚いた有頼が立山寺を 建てたのが発祥と言われておりまする 家老 あと、地獄谷というところがあるとか 筒井順慶 □筒井家 な! 地獄に繋がっているのか…… 筒井順慶 □筒井家 ふむむ……雄山神社に奉納してから 下りるとするか……
諏訪大社に到達
筒井順慶 □筒井家 ここが諏訪大社か諏訪湖の周りに散らばって おるのだな 家老 殿、諏訪湖は凍結するとまれに御神渡り という神の足跡ができるそうですぞ 筒井順慶 □筒井家 なんと、神の足跡がみられるのか! 家老 諏訪大社の上社からタケミナカタノミコトが 下社のヤサカトメノミコトに会いに行った 足跡だそうですぞ 筒井順慶 □筒井家 むぅ、このような場所を兵火などで 失わぬように力を尽くさねばならぬな……
富士山に到達
筒井順慶 □筒井家 これが日本三霊山といわれる 富士山か……大きい…… 家老 殿、あちらに見えるのが宝永山という 最も目立つ側火山だとか 家老 富士山麓は地下水が豊富でして 白糸の滝なども有名…… 筒井順慶 □筒井家 うるさい! 筒井順慶 □筒井家 人が感動しておるところに横から いろいろと喋りおってからに 筒井順慶 □筒井家 日本でもっとも高い山か…… 美しい稜線よのう 筒井順慶 □筒井家 わしも富士のごとく 雄大な男でありたいのう
熱田神宮に到達
筒井順慶 □筒井家 ここが桶狭間の戦いの前に信長様が 戦勝祈願に赴いた熱田神宮か 筒井順慶 □筒井家 わしも信長様にならって拝殿しておこう 家老 殿、あの堀が戦勝御礼の堀ですか 筒井順慶 □筒井家 これは立派な堀だな 熱田神宮の格も上がるというもの 筒井順慶 □筒井家 日本武尊が東征の際に賜ったとされる 御神体の三種神器・草薙神剣は 見てみたいものだな
熊野三山に到達
筒井順慶 □筒井家 ここから熊野三山か 早う熊野本宮へ参ろう 家老 ここ熊野は多くの神々を祀っておりますな 筒井順慶 □筒井家 うむ、千手観音に薬師如来に阿弥陀如来にと 祭神は12ほどであろうな 家老 殿、相当お詳しいですな 筒井順慶 □筒井家 興福寺で生まれ育っておるからの ははは
石鎚山に到達
筒井順慶 □筒井家 これが日本七霊山といわれる石鎚山か ここは修験者が多いのう 筒井順慶 □筒井家 さすが弘法大師や源頼朝が 信仰しているだけのことはあるな 筒井順慶 □筒井家 おぉ、これを見よ、なんと大きな木か ん? あそこに白く見える滝はなんぞ? 家老 御来光の滝にございます 家老 しかし、ここの断崖からの景色は壮観ですなぁ 筒井順慶 □筒井家 よし、次はあの切り立った天狗嶽に 登ってみるか 家老 殿、危のうございますぞ あそこは断崖絶壁にて……
天橋立に到達
筒井順慶 □筒井家 「大江山いくの野の道の遠ければ まだふみもせず天橋立」 筒井順慶 □筒井家 これが日本三景といわれる丹後の天橋立か なかなか遠い道のりであった 筒井順慶 □筒井家 さて、股から覗いてみるかの 家老 殿、そのような格好、はしたないですぞ 筒井順慶 □筒井家 何を言う、せっかく来たからには 逆さにせねばならぬであろうが 筒井順慶 □筒井家 お前たちも股から覗いてみよ 筒井順慶 □筒井家 ほほう、まさに天に架かる橋じゃな 筒井順慶 □筒井家 見ろ、こちらからだとまるで 天に昇る龍ではないか! 絶景よのう……
宮島に到達
筒井順慶 □筒井家 これが日本三景といわれる安芸の宮島か なんと美しい島々なんだ…… 家老 殿、神社が海に浮いておりますぞ! 筒井順慶 □筒井家 おぉ、ほんとに海の中ではないか! 大鳥居など何者も寄せ付けぬ という神格が漂っておるのう 筒井順慶 □筒井家 厳島神社は弁才天を祀っておるのか 弁才天といえば日本三弁天の江ノ島、 竹生島にも行ってみたいのう
杵築神社に到達
筒井順慶 □筒井家 ここが大国主命を祀っている杵築神社か 筒井順慶 □筒井家 ん?あそこにいる童はなんぞ? 変な踊りを踊っておるな、 誰か聞いてまいれ 家老 阿国とかいう巫女だそうです 筒井順慶 □筒井家 ほう、巫女のくせにかぶいておるな ……しかし……… うまい…… 筒井順慶 □筒井家 思わず見入ってしまったわい 大きくなれば名が売れることであろうのう
阿蘇山に到達
筒井順慶 □筒井家 山の真ん中から煙が出ておるぞ! 家老 阿蘇山は活火山ゆえ火口付近に近付くのは 危険にございます 筒井順慶 □筒井家 さすが火の国といった感じよのう むむ、火山口の中に村があるではないか! 家老 あんなところに人が住めるもの なのでしょうか? 筒井順慶 □筒井家 心頭滅却すれば火もまた涼しとは いうが…むむむ 筒井順慶 □筒井家 とにかく活火山だけあって迫力満点よのう 筒井順慶 □筒井家 まだまだ行くところはあるぞ 黒川の温泉に高千穂峡 興味深い土地よの
桜島に到達
筒井順慶 □筒井家 これが桜島か、もくもくと煙を吐いておるな 家老 殿、この辺りで戦があったのは ご存じでしょうか? 家老 元亀2年頃より肝付、禰寝、伊東連合軍が 島津領の桜島各所を攻めております 家老 地元では瀧ヶ水合戦などと 呼んでいるとか 家老 あそこに見える横山、脇、瀬戸などに 陣を張った痕跡がありますな 筒井順慶 □筒井家 ふむ、地形的に重要な拠点のようだ ここは早々に退いたほうが良さそうだ
松島、日光山、鹿島神宮、諏訪大社、富士山、石鎚山、天橋立、杵築大社、阿蘇山または桜島に到達
筒井順慶 □筒井家 むむ……停戦の約束をしておきながら 破棄しおった……
1582年12月
筒井順慶 □筒井家 なに! まさか… 織田家に同盟を破棄されるとは…… 家老 殿! いかがいたしましょう! 筒井順慶 □筒井家 破棄されてしまったものは仕方ない 旅を続けるとするか
名所10ヶ所を巡る
家老 さすが殿、日本中を探してもこれだけの 名所を巡った大名などおりませぬぞ 筒井順慶 □筒井家 全国の名所それぞれ、心に残るものが あったのう 筒井順慶 □筒井家 一生忘れることのできぬ旅ができた 筒井順慶 □筒井家 うむ、わしは天下を取るぞ! 家老 …………殿、それは余りにも…… ………無謀かと…… 家老 申し上げにくくはございますが……… 他家との力の差をお考え下され…… 家老 早々に晴季様に使者を立て、お会いに なられたほうがよろしいかと…… 家老 このままでは帰る地がなくなりますぞ…… 筒井順慶 □筒井家 いや、一日でも早くわしが天下を取らねば 筒井順慶 □筒井家 この名所が血に染まる前に! 筒井順慶 □筒井家 さて、まだまだ良き所があろう 見物しながら帰るか こうして筒井順慶の名所巡りは 終わることなく続くのであった
1584年1月になる
筒井順慶 □筒井家 うむむ…… 無謀であったのか…… 家老 殿、しっかりなさいませ! 筒井順慶 □筒井家 すまぬ、わしが息抜きをしたいと 言ったばかりにこのようなことに なってしまった…… 名所を巡っていた筒井順慶のその後を 知る者は誰もいない……