上杉家
上杉謙信は日頃から毘沙門天を祭り 大事な取り決めをする前には 必ず毘沙門堂で家臣と誓いを立てていた 村上義清 □上杉家 一大事でございます 物見の報告によれば 近隣の勢力に不穏な動きがあるとのこと 村上義清 □上杉家 早急に間者を送って探りますゆえ 家臣一同を毘沙門堂にお集めくだされ 上杉謙信 □上杉家 ことは急を要する 毘沙門堂に集まっている暇はない 今ここで誓いを立てよ 村上義清 □上杉家 しかし、殿 それでは決まりに反するのでは……? 毘沙門天を敬う謙信とは思えぬ言葉に 義清は困惑した表情を浮かべたが 謙信は変わらぬ調子で続ける 上杉謙信 □上杉家 わしが崇めるからこそ 毘沙門天も皆に崇められるのだ わしがおらねば毘沙門天もありはせぬ 上杉謙信 □上杉家 ゆえにわしが毘沙門天の代わりぞ わしに誓いを立てるのだ! 村上義清 □上杉家 ははっ 義清は謙信の烈火のごとき気迫に 真の毘沙門天を見た思いであった 家臣らは謙信を毘沙門天の化身とし 畏敬の念を込めて「軍神」と呼んだので あった 独自の技術「軍神」を 編み出しました この快挙で名声も大いに高まっています