徳川家、
細川家など
殿、敵将、石田三成を捕らえたとの 報告が入りましたぞ 徳川家康 誠か? 家臣 処遇はいかがいたしましょうか? 石田三成の処遇を決めてください 処断する 解放する
「処断する」を選択
徳川家康 打ち首に処せ 家臣 はっ、かしこまりました 三成は河原に引っ立てられ 斬首されることとなった 家臣 何か思い残すことはないか 石田三成 それなら喉が渇いた故 一杯の白湯を所望いたす 家臣 …叶えてやりたいところだが 残念ながら白湯はない 家臣 代わりといっては何だが 干柿があるので これで渇きを癒やすがよい 石田三成 かたじけないが 干柿は痰の毒になる故 家臣 間もなく首をはねられる者が 身体の養生とは、これいかに…… 石田三成 お主のようなものにとっては もっともな考えかもしれぬが 石田三成 大志を抱く将たる者 首をはねられるときまで 身体をいたわるのは当然 石田三成 それは何としても本懐を遂げんと 考えるからである 足軽 石田殿、お覚悟を 石田三成 筑摩江や芦間に灯すかがり火と ともに消えゆく我が身なりけり 石田三成 いざ……うぐっ! 足軽 御免! こうして、石田三成は刑場の露と消えた だが、死に際しての三成の潔さを聞き 敵であった者ですら嘆じたという
「解放する」を選択
徳川家康 あれだけ憎しと思った三成ではあるが 今考えてみると奴は奴なりの 義のために戦ったのであろう 徳川家康 戦う理由に違いこそあれ ただ敵であったというだけで 処断することができようか 徳川家康 丁重にもてなした後、解放せよ 家臣 ははっ、かしこまりました 不倶戴天の敵すら許す 家康の器の大きさに 家臣たちは大変感銘を受けたという