つゆくさのみやとしょかん
基本情報
| 管理人 | つめもん |
|---|---|
| 宣伝文句 | 作りたいなら作れ(著作権守れよ)、読みたい人は読め |
| 使用可能言語 | 基本全部(日本語訳はつけること) |
目 次
概要
不思議な図書館。訳あって、蔵書がない。みんなで作っていこう!
地図
蔵書
文学
一部翻訳済み
不思議な朝だった。ランカスター爆撃機が放つ独特な重低音が聞こえてこなければ、ソ連軍の砲火も聞こえてこない。 街を歩いていてもそうだった。皆生きているという感覚がない。虚ろな目だ。黒真珠のように真っ黒で、光がなかった。昨日までは皆精一杯生きていた。 残骸となった図書館の外壁に貼られている宣伝省の黒いポスター、黒鷹がナチスのシンボルである鉤十字を握っている姿がでかでかと書かれている下に、「最後の勝利 は我らに!」と書かれていたが、趣味の悪いソ連兵がその下に「降伏は我が名誉」と書いていた。 暫く歩くと、「“ヴィルヘルム通り一のしたたか者”」と称されているメイソン中佐に会った。ちょうど一服しているところだったので、幼い私は覚えたてのナチ敬礼をしようと右手を上げたが、中佐に「もうそれはしなくていい」と遮られた。 「なんでこんな静かなの?」私は聞いた。すると、中佐は不意を突かれたように瞬きを連続したが、やがて「さあ、勝利を確信したんじゃないか?」とぶっきらぼうに行った。「じゃあ僕たちのユンカース連隊がまたロンドンに向かっているんだ!これで戦争は終わりだね!」と僕は言ったので、 中佐は「今頃チャーチルは便所でオダブツだな」と冗談を言った。 僕は中佐がいきなりそんな事を言うもんだから笑ってしまった。この数年間、笑いは一度もなかったもんだから死体が歩くような街に笑い声が聞こえるのは異質だったが、特に気にしなかった。 すると、なにか生暖かい水滴が2~3粒僕の肩に垂れてきた。改めて中佐を見ると僕を抱きしめている。顔は見えなかったが、予想はできた。 「ラッシュ...この忌々しい6年間とはおさらばだ...だがな、俺たちは負けたんだ。総統も死んだ。勿論これは朗報だろうが、俺たちはこの先、この瓦礫で敗北を感じながら生きることになるんだ...」と一言一言ゆっくり伝えた。 私が「敗戦」を初めて身にしみたのは、あのときかもしれない。
ーほっけウルフ作「少年は泣いていた」ー
外部リンクだお
プロローグ
一部翻訳済み
やあ、調子はどうだい。僕はまあまあといったところだ。伝えたいことも特に無いが、君のために一筆したためることにしたよ。 ―中略― こんなに落ち込むのも久しいな。確かにアレは君にとって余程手痛い教訓になっただろう。そこで、何時になくクヨクヨしている君に、一つ助言をしてやる。皇宮庭園に行くといい。少なくとも、あそこで気を悪くすることは無いぜ。気候は良いし、花は美しい。まあ、今の君にとって何よりも良いのは、人集りが少ないところだろうな。多分。切符を取ってやったよ。なあに、親友のためなら、80000パシスも端金さ。―後略―
親愛なる友へ、エルドラ
ー猫好き神官作「ムーの記憶」ー