3900形

Last-modified: 2022-12-31 (土) 19:58:51

カルダン駆動の試作車 3000系(初代)→3900形

3900形は1956年に日本車両製造で4両が製造された電車である。
かね丸電鉄では初となるカルダン駆動を採用した電車だ。
加速度は2.1km/s、常用減速度は最大3.6km/s、非常減速度は4.5km/sである。
いくら新型といっても車体は側面にウィンドウシル・ヘッダーが残る古風な車体だった。が、前面窓の支持にHゴムが使われ、近代的なフロントマスクだった。
1958年の3000系量産車投入に合わせ、形式称号を3900形に変更した。百の位の「9」は、かね鉄で「試作車,事業用車」を意味する。
しかし、試作車として生まれた本形式は不遇な扱いを受け、1976年に3100形の中間車に改造された。
その際に、主電動機も交換され、運転台撤去改造を受けた*1
その後は1997年まで運用され、同年の11月30日に引退した。
一時は解体説も囁かれたが、トップナンバー3901号の保存が決まり、現在は南かね丸検車区に保存されている。
復元に際して使われた運転台の機器は保管されていた…らしい。

車体

日本車両製造の標準型車体に準拠して設計された。
製造当初は非冷房車であった。1976年の更新工事で屋根上に分散型冷房を設置。

外装

18m級の全鋼製車体で、ウィンドウシル・ヘッダーがある。
前面窓の支持はかね丸電鉄初のHゴムが使われた。
製造当初は片開き2ドアだったようである。
側面窓はユニット窓だ。

内装

製造当初は転換式クロスシートを備えていたが、1968年にロングシート化された。

足回り

台車は日本車両製造のNA-4Kを装備する。
主電動機は東洋電機製造のTDK810型(一時間定格出力75KW)で、直角カルダン駆動である。
1976年の更新工事で制御器が撤去され、主電動機は3000系初期型の発生品*2に交換された。

編成

形式

  • モハ3000形→クモハ3900形→モハ3900形奇数車(Mc→Mo)
    本形式の偶数車が該当。
    かね丸港向きの先頭車。片運転台で、制御器とMG(発動発電機)を装備する。
    運転台側にパンタグラフを装備したいわゆる「前パン」スタイルだ。
    1976年の更新工事の際に運転台が撤去され、3100形にそのままの向きで組み込まれた。
  • モハ3001形→クモハ3901形→モハ3900形偶数車(Mc2→Mo)
    本形式の奇数車が該当。
    電鉄本町向きの先頭車。仕様はほぼ同じだが、本車はMGではなくDH-25型コンプレッサーを装備する。
    1976年の更新工事で運転台とCP(コンプレッサー)を撤去。かね丸港向きに方向転換され、MGを増設して3100形に組み込まれた。

編成図

◇はパンタグラフの位置を示す。
←かね丸港 電鉄本町→
二両編成(登場時)
◇          ◇

3000(Mc)3001(Mc2)

◇          ◇

3002(Mc)3003(Mc)2

四両編成(改番後)
◇         ◇ ◇         ◇

3900(Mc)3901(Mc2)3902(Mc)3903(Mc2)

*1 4300形(3000系4000系編入車)とは違い、運転席の機器もすべて撤去され、フリースペースとなったようだ。
*2 3000系のうち、初期型の2編成のMT比を1:1にした時の発生品。