陸空両用車/衝突安全ローバー2号

Last-modified: 2023-09-20 (水) 21:06:00

機体名:衝突安全ローバー2号
製造元:NISHIHI

機体のねらい

そこそこ満足のいくデキだった衝突安全ローバーには致命的な問題があった
コマンドシートは常に屋外扱いのため、クルーレポートが書けなかったのである。コマンドシートには緑のEVA燃料を補給する機能も無かった。
この点の解決を目指す。

機体の必須事項

衝突安全ローバー1号の機能に加えて、
クルーレポートが書けること
EVA燃料が補充できること

選定したパーツ

引き続きSM-25サービスモジュール を基幹とし、MTMステージをプローブコアとしましたました。
svmj.jpgmtm.jpg

今回の変化はここから。
クルーレポートを書くにはどうしても操縦席が必要なため、最も軽い操縦席である
Mk1ランダー缶を採用しました
Mk1-2.jpg

Mk1ランダー缶を積むと、高さが限界で上に突き抜けてしまったので
HECS2は、薄型のRC-001S 遠隔誘導ユニットへ変更、
原子力電池の位置も低い位置に変えました。

他の全ての仕様は1号と同じとし、設計を完了しました。

機体紹介

最高衝突速度:約50m/s
乗員:最大2名、無人飛行可能
エンジン:イオンエンジン5基
燃料搭載量:キセノン3800
全備重量:5.535t
パーツ数:40

価格:\F474,270
2gou.jpg2gou-2.jpg

補機の作成

おそらく成功したであろう衝突安全ローバー2号に燃料切れの心配なく飛び回ってもらうため、
キセノン補充を行う補助ローバーを勢いで作りました
キセノンの一番大きいタンクを4個つんでおり、グラビングユニットの爪で掴んで燃料移送を使って補充します

hoki1.jpg

しかし、少しだけ問題が発生しました。
このキセノン補充機1号、すべてのクルーハッチが障害物で埋まっていたため、
人が乗り込めない、又は乗り込んだら降りられない仕様になっていました。
まぁ、無人でも動くし、必要なら爪で他の船とドッキングして、他の船の出入り口から入れば良いのですが、
緑のEVA燃料の補充もこの補機にやってもらう可能性もあるので 作り直しました。
キセノン補充機も2号が誕生しましたので

それぞれの1号の離任と、それぞれの2号が着任しました
koutai.jpg

いざミンマスで活躍へ

衝突安全ローバー2号はミンマスにおいては申し分ない活躍を見せてくれました。
壊れないし、燃費もいい、地面に落ちそうになってもラジアルアウトに吹かせばまた空に舞い上がります
十分に目的地に近づけば、逆行で噴射して、サイエンスを集めるもよし、アノマリーの見物を楽しむもよし。
キセノンエンジンは燃費もいいし、原子力電池は無限の電力を与えてくれた。
ミンマスを十分に堪能することができ、私は満足でした。

ミンマスの探索もほぼ終わりに近づき、次の惑星に旅立つときが来ましたが、
次の惑星でもこの満足がずっと続くと思っていました。

じゃぁ、次の星へ行こうか(アイク)

ミンマスの探索が十分に終わったので、次は自然とアイクの探索をはじめました
ミンマスと同様に重力の低い星だし、この衝突安全ローバー2号は十分に活躍してくれるはずでした。
2gou-3.jpg
いってらっしゃ~い

そう、活躍してくれるはずだったんですが
baku1.jpgbaku3.jpgbaku2.jpg

いくらやってもだめでした。
衝突安全ローバー2号はアイクでは通用しなかったんです。

原因の究明

原因はすぐに分かりました。
減速力の不足です

ミンマスの表面重力は0.49
対してアイクの表面重力は 1.1

それに対してローバーの重量は5.5t、
推力はイオンエンジン5基ですから、10Knです。
わかりやすく1kNを出力に換算するには、その星の表面重力で割ると良いです。 

イオンエンジン1基は2Knです  そしてミンマスの表面重力は0.49 この条件での計算は 2/0.49=4.08

ミンマスではイオンエンジン1基で4.08トンを離床させる力があります。

積んでいる核電池は16個、つまりイオンエンジン1.4個分ですから、
ミンマスではほぼ常時、離床出力(TWR1.0以上)が出せていたことになります。

これが、アイクで換算するとどうでしょう 2Kn=2/1.1=1.8

アイクではイオンエンジン1基で1.8トンしか支えられません

核電池16本を全部離陸に使っても2.52tしか離床させられません。
ローバー2号は5.5トンもあります。TWR 0.45です

電池をフルに消耗し、イオンエンジン5期をフルでフカしたとき、やっと9トンの出力が出せ、TWRはやっと1.6になります。
原因はこれでした。
離陸や加速に電池を全て使い、高度の維持や着陸のための減速は核電池に任せる飛び方は、核電池だけでTWR1以上出せないと出来ない相談でした。
結果としてみんな、着陸用のエネルギー不足で減速不足で爆発してしまうのでした。

次の開発へ

かくして、次の目標 アイクでも衝突安全であること を目指し、衝突安全ローバー3号の開発が決定したのでした。

コメント