エリアドール/ブリー郷/ぶよ水の沢地

Last-modified: 2008-06-03 (火) 20:31:39
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大東街道がブリー村からエリアドールの東にある風見が丘丘陵へと導く中、旅の者は緩やかに下る地帯に気づくことだろう。そこは起伏する丘陵や心地良い草原が、道から北方へと開けていく恐ろしく荒涼とした危険な湿地帯に接する地である。この地帯は、ぶよ水の沢地として知られている。この地に精通している冒険者でさえ、なかなか前に進むことはできない。その危険でジメジメした地面は、深くてよどんだ泥水につながっている。更に厄介なことに、ぶよ水の沢地はハエやぶよやコウベサセ虫の群れが存在する場所でもあるのだ。その深い水やコケに覆われ、木々が乱立する場所に住む、より邪悪な生物について語る伝説もある。また、この地には堕落した人間の略奪隊や卑劣なゴブリンがしばしば現われると言われている。

ひたすら大東街道を進むのが最も賢明かと思えるだろう。それはすなわち、ぶよ水の沢地そのもの、そしてその不快な体験を避けて通るということである。しかし、その選択は、クエストや未だ知られていないエリアドールに関する10世紀以上も前の歴史を物語る様々な財宝を見過ごすことでもある。遥か昔、アルノールの二大王国ルーダールやアルセダインは風見が丘丘陵と偉大なアモン・スールの塔(別名:風見が丘の塔)の近くの地を自国のものと主張した。また、その当時、カルン・ドゥームの暗黒の王座に座るアングマールの魔王も、その地の所有権を主張した。その地では大戦争が繰り広げられ、その遺跡はすべてを犠牲にした人間、すなわち凶悪な北の勢力を倒すために戦った証として今日も建っている。

絶え間なく表情を変える湿地帯を冒険することは、かなり危険が伴う。アルノールの見捨てられた前哨基地やかつての偉大な要塞、そしてその他の印象的な構造は、茂みや高く生い茂った野の中に今も存在し、勇敢な冒険者によって発見されるまで、長く忘れられた秘密を秘め続けるのである。