キャラクター/綿綿

Last-modified: 2021-07-01 (木) 20:38:45

名前

名前愛称
漢字羅青羊綿綿
原作ルオ・チンヤンミエンミエン
ラジドラらせいようめんめん
英語名Luo QingyangMianMian
繁体字羅青羊綿綿
簡体字罗青羊绵绵
 

キャラクター設定

温晁が各仙門の弟子達を集めて教練を行った際に魏無羨が出会った、女性の修士。
原作では無名の仙門の所属だが、陳情令では蘭陵金氏の修士で金子軒と行動を共にしていた。
王霊嬌に焼き印を押されそうになったところを魏無羨が助けた。
綿綿は愛称で、本名は羅青羊。

 

参考資料

綿綿思遠道

(絕勇第十一·02より)
「綿綿」という愛称を耳にした魏無羨は、初対面にもかかわらず彼女を愛称で呼んだ。愛称で呼ぶなと怒られたので本名を尋ねると、人に名前を聞く前にまず自分が名乗れと言われる。そこで、言葉遊びで自分の名前は「遠道」だと名乗った。
これは楽府詩(がふし)*1の飲馬長城窟行*2の一節「綿綿思遠道」をもじったもの。
この詩は長城に出征し今は遠くにいる夫を想う妻の詩だが、魏無羨は「綿綿は遠道を思っている」という意味で使い、彼女をからかった。

 

漢詩紹介

飲馬長城窟行

青青河畔草   青青(せいせい)たり 河畔(かはん)(くさ)
綿綿思遠道   綿綿(めんめん)として遠道(えんどう)を思ふ
遠道不可思   遠道 思ふ()からざるも
宿昔夢見之   宿昔(しゅくせき) 夢に(これ)を見る
夢見在我傍   夢に見るときは 我の(かたわら)に在れども
忽覚在他郷   (たちま)ち覚むれば 他郷に在り
他郷各異縣   他郷は(おのおの)県を(こと)にし
展転不可見   展転するも見る可からず    
枯桑知天風   枯桑(こそう)は天風を知り
海水知天寒   海水は天寒を知る   
入門各自媚   門に入りては 各自()
誰肯相為言   (たれ)()えて 相ひ為に言はん
客従遠方来   客 遠方より来たり
遺我双鯉魚   我に双鯉魚(そうりぎょ)(おく)る     
呼児烹鯉魚   ()を呼びて鯉魚(りぎょ)()らば
中有尺素書   (うち)尺素(せきそ)の書有り
長跪読素書   長跪(ちょうき)して素書を読む
書中竟何如   書中 (つい)何如(いかん)  
上有加餐食   上には餐食(さんしょく)を加へよと有り
下有長相憶   下には(とこしえ)に相い憶ふと有り

 

*1 漢詩の一形式、古体詩の一種
*2 作者不詳、蔡邕という説あり