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Last-modified: 2022-09-05 (月) 19:16:48

多くの世界大戦により地球は荒れ果て、独裁が繰り広げられた。王国もまた然り……だが、堕落した王国による圧政は、労働者達の怒りを爆発させ、ついに王国は瓦解した
そして国名改めて【世界社会主義共和国】は、アフリカ大陸から、故郷であるロシアの地へと向かった。
そして多くの苦難の末、共和国は故郷ロシアにたどり着き、団結の証である赤旗を立てた。
そこからは、荒れ果てた大地を耕し、畑を作り、工場を建て、街を建て、人々の生活を潤わせた。
誰も彼もが幸福に過ごせる楽園は完成まじかであったが、世界の情勢は日が経つにつれ芳しくなくなった。
世界社会主義共和国連邦もまた然り、内部でも策略が渦巻き、ついにそれは連邦の父である主導者を凶弾により倒れ伏せた。
報復という名の領土拡大という悪名高き行動を止めたのは、またもや労働者たちであった。
汚名返上のために、世界平和を実現させようとしたが、世界は最終戦争へと突き進もうとしていった。
そして連邦は決断した
人類種の存続のために、真の理想郷創設のために、世界社会主義共和国連邦は、宇宙への大進出を決定した
そして、ほとんどの連邦の国民は、宇宙へと旅立っていき、残ったもの達は、アマダレの同志達とともに最後の最後まで戦い抜き、地球のソ連人は絶滅した。
だが、地球を脱したソ連人民は、ロケットを繋げ合わせ、巨大な移住コロニーとして、数世紀にも渡る大移民をし、ついに、新たなる母なる星を見つけた
それが、惑星【ヴェスナ】であった
それからまた数十年、ヴェスナは平和に発展していった。もはや言葉はいらない。目に焼き付いたものこそ、真実なのだ
巨大工業地帯が生き物のように蠢き、煙を吐き、火花を散らす
男も女も関係なく、ともに団結し労働する。きつい仕事だが、頼もしい仲間達がそばに居るのだ。
地平まで広がる農園は、惑星の人々の暮らしと平和を約するものである。
黄金色に輝く小麦畑は、労働者達の汗と涙の結晶であり、ダイヤモンドよりも価値がある。