探査主任: 晴夜
探査期間: CE 4991/8/11 - CE 4991/8/25
使用機: AM-1
内容: 超規模移住が可能な惑星の探索
4991/8/11
アマダレ自由国民は宇宙船に乗り宇宙へと旅立った。私もその1人である。 今日中に私たちは太陽系を抜け、別の惑星の探索を始める。 整備はしっかりとやっているため安心できる。 しかも農業ができるので食料には困らなそうだ。 水については作ることが出来るので多分大丈夫だろう。
4991/8/12
ついに船は太陽系を抜けた。ここから本格的な移住計画が始まる。私は生存出来そうな惑星の探索をしている。 一人一人がしっかりと仕事をしている。 私もしっかりとやらなきゃいけないな… ……そういえば最終戦争が終わって二日経つけどあの子は大丈夫だろうか…… 寂しくないといいけど。
4991/8/13
移住可能な星を見つけた。しかしまだ住めるかは分からないため詳しく見る必要がありそうだ。まず条件としては ・安定した公転軌道があるか ・十分な質量を持っているか ・自転速度が遅すぎる惑星ではないか ・四元素が存在しているか である。 今日から本格的に始まる。
4991/8/14
今日は彼女の誕生日だ。 電話を掛けてみたが出てはくれなかった。……いや、それが当然なのかもしれない。私たちは遠くまで離れているから仕方がない。 とにかくこの星の調査を継続させる。
4991/8/15
連邦による無線が届いた。 それにはクリスマスのお祝いがあり、どうやらヴェスナの民は幸せそうだ。 私達も幸せになるようになる。 彼女はこう言ってた。 「もし連邦が見つかったらその時は教えてね」 ついに連邦を見つけたのだ。 私たちはひとつの目標をやり遂げた。
4991/8/16
調査が完了した。 どうやら住めるということがわかった。 私はこの惑星を『トイネン』と呼ぶことにした。 とりあえず明日には移住させる。 これで目標が全て終わった訳だが私にはまだ一つある。 それは明日かくとしよう……
4991/8/17
民を全員移住させた。 これからは民が全て発展していくわけだろう。 私は国の管理者にこう命令した。 『ここの国を発展させよ。』と。 そしたら快く受け入れてくれた。 管理者はここを、『アマダレ自由国』と名付けた。 私は最後の目的を行う。 『私は彼女に会いに行く。』 ……ただそれだけだ。 私は、地球(サミダレ平和主義共和国連邦)に戻る。
4991/8/18
今日から帰還を行う。 私以外にも300人以上乗せて帰る予定だ。 地球までだいたい2日はかかるだろう…… そして彼女に通信でこう伝えた。 『帰る』と。
4991/8/19
帰還している。まだ無事である。 しかしいつ遭難するか分からないため、注意して地球に戻る。 『彼女』が助けに来てくれればいいが
4991/8/20
もうそろそろ帰れる。 このまま無事で帰れるかは不明だが、 絶対に『彼女』に会う。 例え遭難したとしても帰る。
4991/8/21
帰還完了。 しかし救援部隊が来るまで数日はかかるだろう……… 着陸した時に宇宙船は使い物にならなくなった。 しかもここはシベリアだ。 体温を保持するところを用意しなくては…
シベリアはいいなぁー! この冷たい空気! たまらん! ん? なんかあるな 宇宙船? なんかボロボロじゃん なんか人いる はっ まさか 帰ってきたのか? とりあえず連絡っと
4991/8/22
今日はシベリアの海で魚を釣った。 魚を炙って食べたが、正直に言おう。 多分私が今まで食ってきた中で1番美味しかった。 彼女にも教えてあげないとだな…
4991/8/23
今日はシベリアを探索してみた。 1900年代の建物がまだ残っているとは… 実に興味深いものである。 さて、今日は寝るとしよう。
4991/8/24
遭難ではなく、旅行をしていると考えるのだ。 そうすればネガティブではなく、ポジティブに思考ができる。 そうすれば私たちは前向きに歩むだろう。
4991/8/25
ついに救援部隊がきた。 私たちは救われた!!これで帰還日記は終わり。 もしかすると後日談を載せるかもしれないが、多分書くことはほぼないと思っている。
残存ロシア人「………(ロケットの残骸を拾ってどこかへと消える)」
4991/12/25
救われてから4ヶ月がたった。 今では普通の生活を過ごせている。 今日はクリスマス。 みんなが大きなクリスマスツリーの周りに集まっていて、とても賑やかであった。 クリスマスパーティーが終わったあと、彼女に呼び出された。 クリスマスプレゼントを渡された。 そのクリスマスプレゼントの内容は『彼女』であった。