山賊 ヴィーネ【1】
「あんた、財布が重くて困ってるだろ? 手助けしてやるよ」 ヴィーネは腰の蛮刀を抜くと、旅人の喉にその切っ先を突きつけた。 |
山賊 ヴィーネ【2】
「よし、お前たち! さっさと引き上げだ」 ヴィーネの号令を聞くと、山賊たちはあっという間姿を消した。後には、無惨に略奪された馬車だけが残った。 |
山賊 ヴィーネ【3】
「強いヤツと組むのは嫌いじゃないよ。でも、アタイが上ならって条件付きだ」 そう言ってヴィーネは杯をあおる。彼女と力を合わせるのは大変そうだ。 |
山賊 ヴィーネ【4】
「お前たちはアタイと一緒に正面から。残りは回り込んで脇から攻めな」 山賊たちの動きは統率されている。まるで、女王に従う蜂の群れのように。 |