鍛冶職人 パリー【1】
「作るかどうか、決めるのは私よ。あなたじゃない」 腕利きの鍛冶職人であるパリーは、気に入った人間の依頼しか引き受けない。 |
鍛冶職人 パリー【2】
「そんな鎧で、よくここまで生き延びてこられたわね」 体を舐めるように見回すと、パリーは吐き捨てるように言った。 |
鍛冶職人 パリー【3】
「……持ってきたなら、そこへ置いておいて。しばらく来なくていいわ」 精錬に必要な材料を、依頼者自ら取りに行くことも珍しくはない。 |
鍛冶職人 パリー【4】
「できあがったわ。これで、少しはましになるでしょ……死んじゃだめよ」 できあがった鎧を手渡した後、パリーは小さな声でつぶやいた。 |