高山右近【1】
「ここはまだ平和そのものね。でも、近いうちにきっと……」 全身を着飾った少女は、森の中で心地よい風に吹かれていた。遠く、異国の地で起きている戦乱のことを気にかけながら。 |
高山右近【2】
「私にできることなんてあるのかしら? 心苦しいわ……」 戦いで傷つき、命を落としていく人間たちの話を聞くたびに胸が痛い。だから、少女は空を見上げ、自分自身に問いただしてみる。 |
高山右近【3】
「ううん、下を向いていてはダメ。生きるために戦わないと」 戦いなど似つかわしくない少女の心は、いつでも、どんなときでも前向き。決意を胸に秘め、命を駆けて時代を生き抜いていく。 |
高山右近【4】
「私は神様を信じてる。きっと勝利に導いてくれると……」 その少女には絶対的な心の支えがあった。自分になにがあっても、必ず神様が微笑みかけてくれる、と。だから前向きに、生きていけるんだ。 |