ゼピュロス【1】
春の訪れを告げる豊穣の神と称されるゼピュロス。その実態は寡黙で、鳥と見紛う姿ながらありとあらゆる女神の寵愛を受けてやまない。 |
ゼピュロス【2】
豊穣の風を呼び起こすゼピュロスの翼音は聞くものを魅了し、歓喜の渦に包み込む。世界に必要な物は争いではなく慈愛であると教えるかのように。 |
ゼピュロス【3】
神界の多くの女神がゼピュロスと契り、ある時、彼は嫉妬する天空神に空を追われた。慈愛のみに生きると唄われたゼピュロスの心中いかばかりか。 |
ゼピュロス【4】
寡黙かつ神速のゼピュロスはその憤りも峻厳たるものであった。翼音は空間を切り裂き、彼はあたかも彗星となって世界に反旗を翻すのであった。 |