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神属性/LLR/【七夕の奇跡】織姫＆彦星

Last-modified: 2018-03-06 (火) 14:11:34

【七夕の奇跡】織姫＆彦星【１】

「彦星様、ついに夫婦になれるのですね。織姫は幸せです」
天帝の娘である織姫は、神々の衣装を織る仕事をしていた。その恋人である彦星は牛の世話に励む若者だった。身分の差はあれど、二人は働き者で皆に頼られていた。天帝は、ついに二人の愛を認めることにした。

「彦星様とこうして一緒にいられる時間のほかは、何もいりません」
めでたく祝言をあげた織姫と彦星。愛が大きいがゆえ、その新婚生活は甘いものであった。二人の目にはお互いしか映らなくなり、それゆえに悲しみが訪れることになる。

「なぜです……? 天帝様、なぜ……」
天帝は織姫と彦星を離れて生活させることにした。織姫がはたを織らなくなったがゆえに、神々は新しい服を着ることができなくなり、彦星が牛の世話をしないがゆえに、牛たちがみな死んでしまったからだ。

「年に一度、天の川を渡る。ああ、この時のために生きているのです」
天帝も鬼ではなく、年に一度の七夕の夜だけ織姫が彦星とあうことを認めた。一年間温められた二人の愛で、この夜の天の川はより美しく光り輝くのだ。