アルカイド【1】
「悪魔は殺す。問答無用だ。例外は無い、容赦もしない」 親友を悪魔に八つ裂かれたあの日、優しかったアルカイドは死んだ。生まれ変わったのは復讐鬼となった狂気の女神。悪魔鏖殺を誓ったアルカイドが被る返り血は乾くことがない。次々と新たな悪魔を八つ裂きにしているからだ。 |
アルカイド【2】
「復讐は愚か? それこそ愚かだ。どいつもこいつも自己満足だろうが!」 復讐はいけないことだと人は言う。アルカイドはそれを鼻で笑う。確かに『非復讐』は正論かもしれぬ。だがアルカイドにとっては、『悪魔を殺すこと』が絶対的な正であり、復讐こそが揺ぎなき義であった。 |
アルカイド【3】
「憎い憎い憎い憎い憎い! だから殺す! てめぇら皆殺しだ! 死ね、悪魔ども!」 アルカイドは執念深い。一度でも視界に入った悪魔を必ず殺害した。逃げられようと彼女は地の果てまで相手を追い詰め、そして必ず八つ裂きにした。悪魔がかつて、彼女の親友にしたように。 |
アルカイド【4】
「私の復讐は終わらない。悪魔という存在をこの世から抹殺するまでは!」 アルカイドは血眼になって悪魔を探す。そして見つけた悪魔を必ず殺す。彼女こそ復讐に支配された悪魔だと誰かが言った。それでも彼女は悪魔を殺し続けた。復讐が完遂できれれば、己はやっと平穏の内に暮らせるのだと信じて。 |