【2015聖夜】天使ラミエル【1】
「疾風迅雷って言葉を御存じかしら?」 その言葉が耳に届くよりも早く、ラミエルの雷は男の体を穿っていた。疾風迅雷、その言葉のどおりの速さ。男は全身に激しい痺れを感じながらも、いつ攻撃されたのかうまく理解出来ていなかった。 |
【2015聖夜】天使ラミエル【2】
「付和雷同して、悪事に手を貸した貴方がいけないのですわ」 クリスマスのサンタのような格好をしているこの女が、それほどの使い手とはどうしても思えなかった。さっきは不意をつかれたが、正対していれば防ぎようもあるはずだ。そう自分に言い聞かせ、盾を構えた。 |
【2015聖夜】天使ラミエル【3】
「町は聖夜で雷轟電転の騒ぎですわ、貴方も悪事などせずパーティにでも行ったらいかが?」 町の中心街はいつにも増して賑やかだ。女はそれに気を取られ、戦いの最中だというのに構えることすら忘れている。ガラ空きだ!男はラミエルとの距離を一気に詰め、鋭く剣を振るった。 |
【2015聖夜】紅天使ラミエル
「雷騰雲奔、あっけない幕切れですわ」 刃が彼女の首もとへ達する刹那、紅天使ラミエルはそう呟いた。とたん、ラミエルの体が紅稲光へと変化する。彼女は雷を操るのではなく、雷そのものなのだ。男がそう悟った瞬間、雷騰雲奔の言葉通り、意識は儚く途切れたのだった。 |
【2015聖夜】黒天使ラミエル
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【2015聖夜】閃天使ラミエル
「雷騰雲奔、あっけない幕切れですわ」 刃が彼女の首もとへ達する刹那、閃天使ラミエルはそう呟いた。とたん、ラミエルの体が黄金の稲光へと変化する。彼女は雷を操るのではなく、雷そのものなのだ。男がそう悟った瞬間、雷騰雲奔の言葉通り、意識は儚く途切れたのだった。 |