アレース【1】
「ひかえよ下郎、『純血なる神』アレースさまことボクの御前だぞっ!」 ゼウスとヘーラーという大いなる神の愛娘アレースは『正真正銘の神』であり、文字通り『神に愛された存在』である。雄々しき戦神にして麗しき美貌を持つ彼女であるが、その精神は甘やかされ過ぎたゆえの傲慢、破壊神そのものであった。 |
アレース【2】
「ボクは何をやっても許されるんだ。だって、ボクのパパとママは神さまなんだから」 アレースは自らを『神の中の神』と呼んではばからない。なぜなら、実際にそうだからだ。おごり高ぶっても、それは神だから。神は、偉いから。彼女は生まれた時から、それが許される特権と、そして絶大な力を持っていた。 |
アレース【3】
「アッハハハ! ボクに逆らうなんて一億年早いんだよっ!」 戦神であるアレースは、戦場にて天下無双の強さをふるい、あらゆるものを塵に返す。その幼い精神性による無邪気な残虐さ、容赦の無さは、正に破壊神。そして彼女に敵う者など、神を含めて誰もいない。 |
アレース【4】
「どいつもこいつも雑魚ばっかでつまらない……。次はなにと戦おうかなぁ」 アレースは戦いが好きだ。だが彼女はあまりにも強すぎた。彼女が戦場に現れれば、そこはたちまち焦土と化した。ゆえに彼女は退屈していた。溜息を吐く女神。なればこそ、向かう先は次の戦場。破壊神は無邪気な笑みを浮かべていた。 |