イルダーナ【1】
「知識とは暗闇を照らす唯一の光。未来を見通す奇跡の魔法」 イルダーナには予言の力があるといわれるが、その言葉は大きな誤解を生むだろう。彼女が行うのは予言ではなく、予測である。彼女は膨大な知識を駆使し、未来の事象を予測することに長けているのだ。 |
イルダーナ【2】
「『知る』ことさえできれば、この世界からほとんどの危険が消え去ります」 イルダーナは恐ろしい『予言』をしていた。かつて大陸に封印された魔物が復活するというのだ。もちろん、この予言は彼女の神通力によってもたらされたものではない。あらゆる文献の情報から導き出された『未来』だ。 |
イルダーナ【3】
「魔物の復活は近い。ですが、恐れることはありません。知識は身を守る防具であり、敵を討つ武器です」 イルダーナは天界のすべての図書館を巡り、あらゆる石碑を調べた。そうやって、彼女は彼女なりの武装を固めていったのである。 |
イルダーナ【4】
「戦いの準備は整いました。すべては私の予言通りになるでしょう」 大地を斬り裂いて現れたのは、山と見まがうほど巨大な魔獣であった。しかし、その魔獣の体は即座に、無数の魔法陣によって締め上げられる。出現位置も出現タイミングも完全に予測されていたのだ。そして、最後の一撃はイルダーナ自身の手によってなされた。もちろん、すべて彼女の予言通りの展開だった。 |