エスス【1】
「人間達よ、耕し拓け。自らの生きる場所は、自らの手で掴むのだ」 エススは開墾者や大工の守護者。額に汗して働く人間を見ているのが娯楽である。 |
エスス【2】
「ぬぅぅぅん? 倒れろぉぉぉ!」 エススは手に持った斧を巨木に打ち込んだ。一抱えもある太い幹に斧の刃が食い込み、やがて巨木はゆっくりと倒れた。 |
エスス【3】
「お前さんに恨みはないが、人を襲うとなれば放置はできんのだ」 山に済む竜を自慢の怪力で退治すると、エススは申し訳なさそうにつぶやいた。 |
エスス【4】
「破壊するのは一瞬だが、育てるのには時間がかかる」 戦争で荒れ果てた土地に種を捲き、エススは魔力を込めて木を生長させた。この木が礎となり、やがてここも緑に戻るだろう。 |