ヘカーテ【1】
「女神が慈愛に満ちた存在だって? 笑わせるわね」 奈落に堕ちた女神ペルセポネーの例を出すまでもなく、女神にも邪悪は存在する。そう、このヘカーテのように。 |
ヘカーテ【2】
「私の可愛いケルベロスに引きちぎられたい? それとも、このムチで肉片になりたい?」 行き過ぎた嗜虐趣味はかの天空神すら恐れさせる。信仰心篤い神官は卒倒してしまうだろう。 |
ヘカーテ【3】
「世界の安寧に興味なんてないわ。私が楽しめればね」 神族でありながら世界の変容には頓着せず、ただ利己心のみによって生きる。魔族より魔族らしい生き方かもしれない。 |
ヘカーテ【4】
「これでも愛の女神なんて呼ばれたこともあるのよ…ふふふ」 想像しにくいことだが、世界には被虐趣味の者も数多くいる。そういう者どもにとってヘカーテは正に女神たる存在であろう。 |