宮毘羅大将【1】
「ムハハハ、慌てることはない。時を待つことも大事だ」 宮毘羅大将は微動だにせず、運命に導かれし時をひたすらに待つ。周囲の空気は緊張に震え、風が唸りを上げる。 |
宮毘羅大将【2】
「心を静かにすれば、光明が見えてくる。焦ることはない。しばし待たれよ」 宮毘羅大将が冥想に入ってから、どれほどの時間が経過しただろう……。深く静かに、時が流れる。 |
宮毘羅大将【3】
「上善は水のごとし……。水のように自然に逆らわず生きることこそ至高」 この期に及んで運命に逆らおうとしても、決して良い結果は生まない。争うことさえ、とがめられる。 |
宮毘羅大将【4】
「よぉし……。我が戦いに参じる時がきた。鬼神のごとく心荒ぶれよ!」 宮毘羅大将が右手を振り上げると、そこには血の匂いと修羅場の風が吹き荒れる。そう、ここは戦場だ。 |