摩虎羅大将【1】
「ううぅむ、まだまだじゃな。どうも体がなまって仕方がないわ……」 摩虎羅大将は、久しく動かしていなかった身体に戸惑いを覚える。かつてのように戦える日は、まだ遠い。 |
摩虎羅大将【2】
「ほっ、はっ、てやっ!! よしよし、思ったとおりに動けるようになってきたぞぃ」 摩虎羅大将が再び現世に現れてからさほど時間を要さないうちに、彼は感覚を取り戻しつつあった。 |
摩虎羅大将【3】
「ほほぅ。地上の者は、こんなにも力をつけておるのか……手ごわいのぉ」 斧を手に戦場に出た摩虎羅大将は、勝手の違いに驚きの声を上げつつも見事な斧裁きを見せつける。 |
摩虎羅大将【4】
「てやあぁぁぁ!!! この斧で、戦乱の世を真っ二つにかち割ってやろう!」 摩虎羅大将が愛用の斧を高々と掲げ、大声を上げる。彼が斧を振り下ろせば、地上に悲鳴が轟くであろう。 |