サハギンロード【1】
「そんなちっぽけな船じゃ、俺様と戦うには力不足だな」 サハギンロードはそう言うと、腰に下げた法螺貝を吹き鳴らす。たちまち海は荒れ、大きな波と風が船を粉々にしてしまった。 |
サハギンロード【2】
「どうした、そんなもんか。そんな弱々しい攻撃じゃ、俺の体まで届かないぜ?」 神の雷も、全てを焼き尽くす炎も、深い海の暗闇にいるサハギンロードには届かない。 |
サハギンロード【3】
「遊びにも飽きたな。終わりにするか」 彼はつまらなそうにつぶやくと、持っている槍を無造作に投げた。その槍は狙いを違うことなく、相手の胸を貫いた。 |
サハギンロード【4】
「さあ、決着を付けようかポセイドン」 サハギンロードとポセイドン、どちらが海の覇者にふさわしいのか。睨み合う両者の力とは裏腹に、海の上は奇妙なほど凪いでいた。 |