ナーガ【1】
「ひざまづけ、下郎ども…!」 その名も高き蛇王の登場に、世界に戦慄が走る。見目麗しい美貌の奥底から、果てしない圧力が放射されている。 |
ナーガ【2】
「許す。存分に刃向かうがいい」 大蛇の下半身が不気味に、冷たくうごめく。あらゆる蛇の頂点に立つ王には、一瞬の隙もありはしない。 |
ナーガ【3】
「羽虫が実にやかましい…」 戦場の剣戟が蛇王はお気に召さない。弱者の戦いはみすぼらしく、何の価値もない。傲岸不遜にそう断じている。 |
ナーガ【4】
「王はただひとりでよい…!」 蛇というカテゴリーを越え、ナーガは王の威光を戦乱の世に誇示する。弱者は皆敗れ去り、彼の下につくだろう。 |