ベルゼブブ【1】
「冒涜! なんと心地よい言葉であろうか…」 地獄の最高幹部たる蠅の王。その邪悪きわまりない姿は、配下の者でさえも恐れをなしている。 |
ベルゼブブ【2】
「地上を汚しつくせ! 腐肉であふれさせよ!」 おぞましい命令を受け、悪魔の兵士たちは暴虐の限りを尽くす。断末魔に次ぐ断末魔が響いては消える…。 |
ベルゼブブ【3】
「我輩が手ずから、地獄絵図というものを教えてやろうぞ」 それは最悪中の最悪。蠅の王が魔力を振るえば、戦場は瞬く間に死の汚濁に包まれる。 |
ベルゼブブ【4】
「神の奴めはまだか。恥辱の限りを与えてやる!」 もはや標的は高き天に住まう神々のみ。その光景を想像しながら、蠅の王は耳障りな羽音を鳴らし続ける。 |