モルモー【1】
「あーん、おなかすいてきちゃったなぁ」 吸血鬼の血を継ぐモルモーは、大好きなぬいぐるみたちに囲まれた自室で物欲しそうな表情を見せる。求めるのは人間の生き血だ。 |
モルモー【2】
「ねぇ、誰か人間の男の子を連れてきてよぉ……」 月明かりに照らされたモルモーは、自分の欲求をただ言葉として発する。しかし、いくら待っても空腹は満たされない……。 |
モルモー【3】
「なによ! もう、我慢の限界なんですけどぉ……」 永年の孤独に苛まれ、ついには不快感をあらわにするモルモー。もう限界だ。小さく畳まれた背中の翼がヒクヒクと動きだした。 |
モルモー【4】
「きゃはは☆ みんな、仲良く留守番しててね!」 背中の翼を大きく広げ、月夜に舞うモルモー。久しぶりのお出かけでワクワク感が止められない。今宵は血染めのパーティーだ。 |