ルカヴィ【1】
その者は、もう何時間も……いや、もう何日も微動だにしていない。剛腕で大地をつかみ、じっくりとエナジーを吸収する。次に奴が動きを見せたとき、おそらく想像を絶する天変地異が起こるであろう。 |
ルカヴィ【2】
石像のように動かなかった巨人の身体から蒼白いオーラが沸き上がってきた。同時に、あたりを生温かい空気と白いもやが支配する。始動のときはもうすぐ。怖気づくなら、今すぐ逃げたほうがいい。 |
ルカヴィ【3】
巨人がつかむ大地がひび割れ、静かだった空間に騒がしい音が響きわたる。小刻みに身体を振るわせる巨人の角は、見る見るうちに成長し、その者の力強さを強調する。さあ、そろそろ立ち上がれ! |
ルカヴィ【4】
逆光の中に立つ巨人の腹が、蒼白い光を見せた。それはまるで獣の口のように大きく開かれ、地上のエナジーを蓄えた巨体から、そのすべてが放たれようとしている。聞こえてこよう、魂の叫び声が。 |