ロノウェ【1】
「ほぉ、我を呼ぶ者が現れたというのか!?」 かつて無数の悪霊軍団を率いたロノウェも、その力を失くし、闇の中にいた。しかし、その悠久の時間も終わりを告げる。今宵は誕生前夜。 |
ロノウェ【2】
「誰の心にも、我々悪魔を求める声が潜むのだ」 人間は誰かにすがらないと生きていけない生き物だ。誰しもが安易に神の奇跡を願う。だが、奇跡の代償は必ず必要になる……。 |
ロノウェ【3】
「人間は神と悪魔の関係を誤解しているのであろうなぁ……」 なにが正義で、なにが悪かは一概には論じえない。ただ、一つ言えることは、神も悪魔も目的は同じ……ということだ。 |
ロノウェ【4】
「さあ、契約は成立した。貴様ら人間の魂をいただくとしよう!」 悪魔は、そう簡単に人間の命を奪うことはない。生かし続け、苦しみや哀しみを与え、精気を少しずつ搾取するのだ。 |