キマイラ・ジュネ【1】
「……?……!……!!」 傍らに蛇が侍る麗しい女性。彼女はれっきとした魔物であり、しかもその祖はあのキマイラを素とする。無論人語を解すことはない。 |
キマイラ・ジュネ【2】
「…………。……!」 キマイラが獅子の頭・山羊の身体・蛇の尻尾で構成されるのに対し、キマイラ・ジュネは美女の身体に毒蛇を尻尾に有すのみである。だが、その毒はキマイラよりもはるかに強い。 |
キマイラ・ジュネ【3】
「……ワタシ、アナタガ、スキ……」 微笑みを絶やすことなく道行く男性をこう呼び止めるだけで日々の糧に困らないことを彼女は既に知っている。 |
キマイラ・ジュネ【4】
「コンナニ…ツヨクナッタ……」 、武力も知力も飛躍的に向上し、糧とした愚か者の数だけ魔力を溜め込んだキマイラ・ジュネ。彼女はもはや餌を待つ必要はないかもしれない。 |