ドリアード【1】
「こっちにおいでよ。楽しいよ!」 長髪を掻き上げて、彼女は通りがかった戦士を手招きする。油断するな。彼女こそが木の悪魔ドリアードだ。 |
ドリアード【2】
「戦いなんてどうでもいいじゃない。ね?」 聞く者を安心させる甘い声。うっかり警戒を解いてしまった戦士は、もはや彼女の手の平の上。 |
ドリアード【3】
「くすっ、これが私の得意技…」 周囲の枝が、まるで生き物のように動き出した。木の悪魔の真骨頂がついに発揮され、油断していた愚か者を絡め取る。 |
ドリアード【4】
「森の中なら、誰だって手出しはできないわ」 ドリアードは自分の縄張りでじっと敵を待つ。勢いよく暴れ回るだけが戦いではない。そう知っているのだ…。 |