五王麒麟【1】
「殺戮こそが自らの生を輝かせる。生をより感じたいとは思わぬか?」 五王麒麟は、人語を解すものの、徳の化身たる麒麟とは相反する邪悪の化身である。 |
五王麒麟【2】
「体の大きさは、命の大きさである。巨大なる敵を屠る者こそ我が力を得る」 生ある者の血は著しく五王麒麟の生を猛らせる。徳の化身であった麒麟とは甚だしく異なるのだ。 |
五王麒麟【3】
「よかろう。我が背に乗るが良い」 五王麒麟に認められた剛の者だけが、背に乗ることを許される。その足は一日に千里を駆け、時には空を飛ぶことさえあるという。 |
五王麒麟【4】
「貴様の名を我が世に刻もう。思うがままに戮すがよい」 五王麒麟は背に乗る猛将の手足となり天を翔ける。彼の者の往路を塞ぐのは他ならぬ麒麟のみであると謳われる。 |