ケルヌンノス【1】
「我を悪魔と呼ぶなら、それにふさわしい振る舞いをしようではないか」 元は神であったケルヌンノスは、時の経過と共に冥府の王とされ、悪魔と扱われるようになった。 |
ケルヌンノス【2】
「どうした、人間よ。悪魔の力に屈するのか」 自分を蔑ろにした人間に対し、ケルヌンノスは容赦しない。自らの眷属である四つ足の獣を使役し、人里を荒らした。 |
ケルヌンノス【3】
「……お前たちに船の技術を伝えたのは我であるぞ」 海を我が物顔で行き来する船をケルヌンノスは苦々しげに睨んだ。そして右手を大きく振り、風を起こして船を襲う。 |
ケルヌンノス【4】
「そこまで我を愚弄するか、人間共め!」 ケルヌンノスは叫びをあげると、自らの魔力を開放した。額の角が大きく伸び、端正な顔がゆがむ。こうなると、もう誰も彼を止められない。 |