基本情報
路線名 | 肥薩線 |
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国 | 日本 |
場所 | 熊本県、宮崎県、鹿児島県 |
路線長 | 86.8km |
事業者 | 九州旅客鉄道 |
運転可能車両 | キハ31形 |
AI制御車両 | キハ140形 |
路線説明
実物紹介
熊本県の八代駅から人吉駅、鹿児島県の吉松駅を経由して隼人駅へ至る路線。
1909年に鹿児島本線の一部として全通、海側の路線が1927年に開通したことで山越え区間は肥薩線となった。
山越え区間の矢岳トンネルには、山縣伊三郎(やまがた いさぶろう)逓信大臣と、後藤新平(ごとう しんぺい)鉄道員総裁による石額が掲げられている。これが後にこの区間を走る観光列車「いさぶろう」・「しんぺい」の由来となる。
収録内容
八代 - 吉松間の86.8kmを用意。球磨川の急流に沿う川線、矢岳の山越えをスイッチバックとループ線で克服した山線、このの2つの姿を体感できる。吉松から先の隼人方面は収録されていない。
沿線概況
八代 - 人吉間は川線、人吉 - 吉松間は山線と呼ばれる。
川線
八代駅を出発すると、球磨川の河口から上流に向けて沿っていく。鹿児島本線(現・肥薩おれんじ鉄道)が左に分岐後、右に曲がり肥薩線を跨いで球磨川を渡る。
川線を段、坂本、葉木、鎌瀬と進み、鎌瀬を出て最初の球磨川鉄橋を渡る。瀬戸石、海路、吉尾、白石と進んでいき、九州最大の鍾乳洞「球泉洞」の最寄りである球泉洞駅を通る。
那良口駅を出ると2つ目の球磨川鉄橋。続いて球磨川下りの船乗り場がある渡駅、続いて人吉市街地の西人吉、そして人吉市の中心にある人吉駅へ到着する。
山線
人吉駅を出るとくま川鉄道を横目に右に分岐し、最後の球磨川鉄橋を渡る。これより先は険しい山岳区間を登っていく。
大畑(おこば)駅は山線最初の駅。勾配をスイッチバックとループ線の両方で高度を稼ぐ。ループ線から先程通過した大畑駅を望むこともできる。
矢岳駅は肥薩線最高地点の駅。駅横にはD51形蒸気機関車が保存されている。ここを出ると肥薩線最長の矢岳第一トンネルで抜けてゆく。
トンネルを抜けると、日本三大車窓の1つに数えられる霧島連山とえびの高原を望む景色が展開する。ここからは山を降り、スイッチバックの真幸(まさき)駅に到着。駅名の縁起の良さで人気を集める。
松前駅からは引き続き山を降り、左から吉都線が合流すると吉松駅に到着する。再現区間はここまで。
運転車両
キハ31形
国鉄分割民営化直前の1986年に登場したローカル線用液体式気動車。ステンレス車体で17m級の小型軽量設計、コスト削減のために廃車発生品やバス用の共通部品を用いて作られた。
いさぶろう・しんぺい号仕様もキハ31で収録されている。2004年の九州新幹線開業まで、いさぶろう・しんぺい号はキハ31で運行されていた。
AI車両
キハ140形
1977年に登場したキハ40系気動車。片開き2扉で両運転台、2段窓の暖地型である。塗装は白地に青帯の九州色。
キハ140形はキハ40形のエンジン換装で出力をアップした車両を改番したもの。