ロザル鉄道責任企業体

Last-modified: 2019-11-16 (土) 08:27:58

概要

 バドリアの貨物輸送を担う鉄道会社。略称はRDSS(Rossal Demiryolu sorumluluk Sirketi)。本社はユキートに置かれている。
 自前の路線を保有しているのはロザル州やレビスト北部、アルゴマンを結ぶ『Demir dizginleri(鉄の手綱。通称DD)』のみで、それ以外の区間で貨物列車を走行させるときは、国や州の鉄道管理局や鉄道会社に通行料金を支払い、線路を間借りして運行している。

軌間

 運行している路線は大半が、バドリア・アルゴマンの標準規格である1435mmだが、自前の路線である『鉄の手綱』は山岳地帯や峡谷を通ることから、建設費の抑制のために1067mm(狭軌)を採用している。標準軌の路線との積み卸しの際には、貨物列車を並べて行う。

路線

 

  •  『鉄の手綱』(Demir Dizginleri)
     バドリア南西部の大都市ユキートから、ロザル州南西部・レビスト北部・アルゴマン北部を通過し、アルゴマン南東部の工業都市ナリマンデルを結ぶ主要幹線。
     ロザル州やレビスト北部の山岳地帯、アルゴマン中央部の砂漠など、高低差や気温差が激しい区間を通過し、牽引する機関車も燃料の関係で蒸気機関車と補助ディーゼル機関車を使っていることから『世界一過酷な貨物列車』と言われている。
     軌間はレビスト国内の準拠である1067mmのため、1435mmのバドリア・アルゴマンの一般路線とは直通はできない。そのため積み卸しが可能なユキートとナリマンデルにおいて入れ換えが行われる。

列車

  •  『黒い渡り鳥』(Kara gocmen kuslar)
     『鉄の手綱』で運転される石油資源輸送列車。ユキートからナリマンデルまでを52~56時間で結ぶ。ナリマンデル行きはユキートを1日目の夜に出発し、ナリマンデルには4日目の夜明けに到着する(逆にユキート行きはナリマンデルを1日目の昼に発車し、ユキートには4日目の夕方に到着する)。
     バドリア南部及びレビスト北部の山間部、アルゴマン中央部の砂漠地帯、同国南部の峡谷を通り、高低差2400m・気温差60度、崖すれすれを走行する、冷暖房がない、ケガしても病院が半径50kmにないという環境の中で、揮発性の高い燃料を輸送することから、毎月死者が出ている。
     さらに、不測の事態に備えて機関士にはバドリア語ロザル方言・レビスト語・アルゴマン語ギルディ方言の語学、さらには野生動物の狩猟の訓練が必修とされており、それらに費やす時間も多いことから、『機関士殺しの列車』『機関士に容赦しない列車』と言われている。