【何かを得たら、何かを失う。いや、何かを失うと、何かを得るんだな。】

Last-modified: 2024-11-27 (水) 22:24:56

SEB

【ロロ】がパートナーとの別れで授けた最後の助言。
 
アメイヤがミヤコ市を気に入り、魔女試験よりここでの生活を優先したいと思った場合、擬態だったはずの【泉 ゆめは】そのものとして暮らしていく結末になる。
当然、魔女試験を放棄するということは魔女をやめることなので、ロロはもう使い魔ではなくなるのだから、ここで別れなければならない。

何かを得たら、何かを失う。いや、何かを失うと、何かを得るんだな。
僕との関係は無くなるけど、ミヤコ市で沢山の新しい出会いが待っているさ。アメイヤ、幸せになれよ。

パートナーとの今生の別れもポジティブに解釈できてしまうロロの渋さと着眼点が光る。


このようなことを言うのはこの場面以外にも存在する。

何かを得れば、何かを失う。一番学ばなきゃならないことだ。そして、失うことは必ずしも悪いことじゃない。

「何かを得れば、何かを失う」ことについてロロは終始達観している様子。


そして魔女をやめるということは、魔力が徐々になくなって本当に普通の人間になる、ということ。
そのうえ、魔女は人間よりも時間の経過が遅いらしいが、それも捨てて人間の時間で定命を迎えるであろう、ということでもある。
ロロが言うには、こうして滞在先が気に入ってそちらの人生を歩む魔女候補はこれが初めてではなくたびたび起こるのだという。
しかしその決断は、こうして魔女として持っている何もかもを捨てるのだから、決して軽いものではないのだ。