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【御堂 綱紀】編の【天界の男】(銀髪)のセリフ。
3~4周目*1以降に聞けるやりとりであり、出生を知った綱紀が自分のことをカラッポだと自覚したことで授けたアドバイス。
ではその空洞を、君の本来の使命で埋めたまへ。君は破壊
者からこの世界を護るのだ。奴らは、世界の独自性や純粋
性を破壊する。連接世界を1つの世界にしようとしている。
ところがこの発言は、違うルートであれば本人がやろうとしていることである。
彼のみならず、【クィススタティアム】に属する者は「異なる価値観の世界が独自性を持って並列することを不純として1つにまとめる」「互いの世界の独自性を混ぜることを不純として完全分割する」というどちらかの目的に沿っており、それがルートによって目的自体が分岐する。
多くのルートのラスボスが、前半形態こそ【生まれし苦悩】で共通する一方、後半形態が【全き世界】(前者の目的)と【多様なる楽園】(後者の目的)で分かれているのはこのため。
しかし今回の発言で特筆できるのは、クィススタティアムに属している彼自身の口から、もう1つの目的に対して敵視している発言が飛び出したこと。
天界の男と呼ばれる人物は1人ではなく複数いるわけだが、この発言を考えると構成員同士が互いに真逆の目的のために主人公の知らないところで対立している可能性も浮かび上がってくる。
同時に、周回によるルートの違いによって彼らの目的が変化することから、どこまで行ってもサガエメのストーリーは最終的な結論を1つに絞ることはできない。
極めつけはここからのプレイヤーの選択しだいで、この男はあっさりと今の発言を無かったことにする。