【巨人、龍、魔王。お前達よりも遥かに強力な者達を僕に使って、神々は争った】

Last-modified: 2025-11-29 (土) 16:41:48

MS

【サラキーン】が語った、神々の戦いのいきさつ。
古代世界における最も惨烈な歴史の一端である。
かつて神々のうち【マルダー】陣営と【サイヴァ】は互いに争いを始め、その争いの道具として巨人・龍・魔王といった人知を遥かに超える存在を道具として使役した。
作中の時代のモンスターたちより遥かに強力な存在であったが、神々からすれば役に立つ武器に過ぎなかった。
 
【巨人族】はその戦いが終わった後もわずかに生き残ったが、その戦いは同族同士でも敵味方に分断させられて戦わされた。
そんな幾度もの激戦さえも神々同士の直接の戦いの前哨戦に過ぎず、いざ神々同士の戦いになると地表を一掃する力が何度も疾り、不死者でさえも紙屑のように吹き飛んだという*1
残ったのはわずかな生き残りを除けば、命の息吹が一切なくなり、信仰をささげる生物がどこにもいない大地だけだった。
当の神々は、敗北したサイヴァは四散したが、勝利したマルダー陣営ももはやこの世界に興味を失って放棄し、別の世界へ去っていった。
 
そのため現在の族長サラキーンは凄惨な戦いの末に神々に見捨てられた事実から、二度と繰り返さないよう、神々の力を借りようとする主人公の頼みを一度は断る。
神々の気まぐれに翻弄される存在ではなく、自らの意思で生き、自らの価値を守る者だろうとする決意であり、神々が再び戻ることがあったとしてもその戦争からは固く距離を置いているのが今の姿。
もっとも主人公たちは、今の巨人族と同じように、自らの意思で生き、自らの価値を守るために戦おうとしていた。
【私たちに黙って死ねというのですか。】


*1 アルティマニアより。