【漫画版ロマンシング サ・ガ】

Last-modified: 2025-11-30 (日) 15:17:32

概要

【Romancing Sa・Ga】のコミカライズ。
著・【紺野さおり】。全2巻。徳間書店から発売。
【漫画版ロマンシング サ・ガ 2】がファミリーコンピュータMagazineで掲載されていたのに対し、こちらは完全描き下ろしとなっている。
 
物語はゲーム版をベースとしたオリジナルとなっており、当初【アルベルト】を主人公として進み、途中で【クローディア】に交代する。
最終的に合流してプレイヤーキャラ8人全員にガラハド・ミリアムを加えた10人という大所帯で最終決戦に挑む。
(これは10人それぞれが10個ある【デステニィストーン】に選ばれた聖戦士という設定のため。ガラハドとミリアムは数合わせと思われる)
単なるゲームのコミカライズというよりは、キャラクターの血縁関係や感情的な葛藤を深く掘り下げることで、原作の持つ世界観をベースにストーリーをドラマチックに再構築している。
特に、登場人物の運命が絡み合う描写・緻密な人間ドラマが描かれているのが特徴。
一方でその改変部分による相違点はもはやゲーム作品とはまったく別になっているといっても過言ではなく、デステニィストーンの詳細の相違や、【オウル】が最後まで生きている・【ブッチャー】が改心して味方側につく・逆に【ナイトハルト】が闇堕ちするなどの点によく現れている。
また、犠牲というシーンを使ってドラマを演出しようとするやり方は当時他の創作物にも共通して多く見られた「死という道具を用いた安易な感動を呼ぶ手法」という問題点でもあり、こうした創作が過渡期にあった時代背景も現代の観点から見るとわかるようになっている。

会話&テキスト集

【会話&テキスト集】/RS1(漫画版)