愛咲恵

Last-modified: 2025-01-17 (金) 00:42:22
名前愛咲恵
性別
年齢20
種族人間
死因(凍死)

能力

  • 自身の知能指数を最大25%増加させる

過去(生前)

大好きな家族がいたの。優しくて、可愛くて、大好きな。
私はただ、他の皆より賢く生まれただけ。なのにどうして、大好きな家族を人質に取られてこんな非人道的な実験の手伝いをさせられてるんだろう。
あの頃聞いた被験者達の悲鳴が、今も私を蝕み、苛み続ける。
私は其のストレスの所為で成長が止まってしまった。確かそう言われた。
そんな希望なんて望めないような生活が続いたある日、死後の世界と表される世界に居る者達を被験者として拉致する為にスパイとして其の世界に行かないかと提案された。
私はもちろん2つ返事でその提案を受け入れた。もうこの環境下で生きていきたくなかったから。
私に与えられた設定としては、両親に虐待され、感情に任せて銃殺、その後に凍死した。というものらしい。
この環境から抜け出せるならもうどうでもよかった。

過去(死後)

死後の世界に着いて早々、爆発音が聞こえた。いや幸先不安すぎない……?
最初は与えられた任務をこなす為奔走していた。
でも、そんな私をよく見ていた1人の少女に私は心惹かれていった。
そんな少女の名前はAgisというらしい。本人曰くイージスから着想を得て決めたらしい。
守ることに固執してるんだろうな……
そんな彼女に私は全てを話した。家族のこともあって迷っていたけど、彼女に隠し事をするのが酷く苦痛に感じたから。
「……つまりお前は人間なんだ。」
人間を憎む彼女から低めの声で言われ、殺されるんだなって他人事のように思った。だから
「わかった。その事は見逃す。だから協力しろ。家族も可能な範囲内ならなんとかしてやる。」
なんて返答がくるなんて全く予想していなかった。
そして私は作戦を練り上げ、彼女に託した。
実行日当日、彼女は怯えているように見えた。
「Agisちゃん……」
「平気。言われた通りやってくるから。信じてるから、愛咲。」
そして彼女は作戦通り、人間達に捕まった。
私はすぐに次の作戦である彼女の救出作戦を実行する為の準備をする。
……用意は完璧。あとは合図が来たら突入するだけ。
……
……
……
合図が送られる。急いで彼女の元へと向かう。
傷だらけの彼女は私の姿を見て安心したように脱力し、その場に倒れ込む。
「Agisちゃん……!」
すぐに駆け寄って応急処置を施す。
薄らと彼女が目を開く。
「いける。助けに行くぞ。愛咲。」
ボロボロで既に満身創痍に見える彼女は私の家族を助けに行くと言い張る。
言い合う猶予はない。無理に見えても彼女はいけると判断した。なら行かないなんて言えない。
「……わかった。こっちよ……!」
研究員の目を掻い潜り家族の元へと向かう。
「お姉ちゃん!」「紡!」「皆!」
よかった。現時点とはいえ、皆無事だ。
Agis が素早く全員を解放し、外へと連れ出す。
「ごめんなさい、私もう……皆と一緒には暮らせない……この世界に留まっていたら……恐らく……」
「わかってるさ。寂しいけど、俺たちの安全を思ってなんだろう?それにもうお前は立派な大人だ。応援してるからな。」
10何年ぶりにお父さんに頭を撫でられる。
「愛咲、帰ろう。変に長く居たら余計に帰りづらくなる。」
「そうね……さようなら……」
涙を必死に堪え、大好きな家族とのほぼ永遠であろう別れをする。
「私……っ」
「ボクにできないことやってのけてボクの前で泣くなよ」
彼女が優しく背中を撫でる。
「泣くなは酷すぎるよ……今だけでも泣かせてよ……っ」
彼女は何も言わずに私を抱きしめて背中を撫で続ける。
もう家族とは会えないだろう。それは凄く苦しいし悲しい。でも、どうしてだろうか、
彼女が、Agisちゃんが傍に居てくれるって思えば、少し、いやだいぶ楽になる。
……大好き……だから。彼女に危害を加える奴等全員消す。何年かけても。この命が朽ちても。

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