外国型前期
機関車と客車の2種。機関車は西ドイツ国鉄のBR103型の量産型、客車は1976年にラインゴルトに投入された食堂車のWRümh132型をモデルとしている。機関車は実車のイメージをよく捉えているいっぽうで客車は27.5mの実車を強引に20m級の長さでミニモデル化したためアスペクト比がかなり苦しい印象。しかしながら下回りが黒色成型であるミニスケールトレインの特徴が車体裾が黒に塗られた実車を再現するのに一役買っており腰板部分の赤いシールを貼るだけでTEE塗装の雰囲気をそれらしく表現している。
シールは同一シートに機関車用と客車用が収録されている。客車用は窓パターンがまるで違ういい加減なものになっている。 黄土色の地に長方形のグレーの模様が書かれたものは、本来は機関車のルーバー用に使うシールであるがシール貼付箇所の説明図などはないので客車の窓回り用と誤認されて使用された例が多々見られる。前期のロットはくすんだ黄土色だったものが後期ロットでは明るいクリーム色に変更になる。その他後期ロットでは軸受けがO型からC型へ変更、機関車・客車共に下回りが作り直され客車用の下周りには台車枠のモールドが付くようになった。
西ドイツ国鉄BR103型電気機関車(後期ロット)
明るいクリーム色成形。下回りも作り直されているが現物を見比べてみて分かるかどうかというくらいに差異は微妙。
実車初期の菱形パンタを再現。屋上機器のディティールも細かく再現されている。
西ドイツ国鉄WRümh132型食堂車(後期ロット)
こちらはシール貼付済の前期ロット。シールの窓割が車両とまるで一致しない。 どうやらこれは機関車のルーバーを再現するシールらしい。
付属シール。上段と中段が機関車用、下段が客車用。