事前知識
自作PCのメリット・デメリットは?
メリット
- 用途に合わせたスペックを選べる
- 必要な部分に予算を集中できる
- 不要な機能を省ける
- パーツ単位で交換・アップグレードできる
- 壊れた部分だけ交換すれば済む
- 性能が足りなくなったら一部だけ強化できる
- PCの仕組みを理解できる
- トラブル時に自分で対処しやすくなる
デメリット
- 相性問題や初期不良の対応は自己責任
- メーカー製PCのようなワンストップサポートはない
- 組み立てに時間と手間がかかる
- トータルコストが必ずしも安くなるとは限らない
- 同スペックのBTOと比較して検討するとよい
最低限必要なパーツは?
PCとして動作させるために必要なパーツは以下のとおり。
- CPU:計算処理を行う頭脳
- CPUクーラー:CPUを冷却する(CPU付属のリテールクーラーでも可)
- マザーボード:各パーツを接続する基板
- メモリ:作業中のデータを一時的に保存する
- ストレージ:OSやデータを保存する(SSDまたはHDD)
- 電源ユニット:各パーツに電力を供給する
- ケース:パーツを収める箱(ケースなしでも動作はする)
- OS:WindowsやLinuxなど
グラフィックボードはCPU内蔵GPUがあれば必須ではない。
ゲームや動画編集をするなら別途用意する。
工具は何がいる?
必須
- プラスドライバー(2番)
- ほぼすべてのネジはこれで対応できる
- 作業スペース
- 明るく広い場所で作業する
あると便利
- 静電気防止手袋または静電気防止リストバンド
- 冬場や乾燥した環境では特に有効
- 長めのプラスドライバー
- ケース奥のネジに届きやすい
- マグネット付きドライバー
- ネジを落としにくい
- 結束バンド
- ケーブルをまとめる
- ライト(ヘッドライトやペンライト)
- ケース内の暗い部分を照らす
- ピンセット
- 小さいパーツやジャンパピンの取り扱い
用語がわからない
よく出てくる用語の解説、詳細は 用語集 を参照。
CPU関連
- ソケット:CPUをマザーボードに取り付ける規格(LGA1700、AM5など)
- TDP:熱設計電力。冷却の目安になる数値
- コア/スレッド:処理を行う単位。多いほど並列処理に強い
- 内蔵GPU:CPU内に搭載されたグラフィック機能
マザーボード関連
- チップセット:CPUとほかのパーツの橋渡しをする。対応CPUが決まる
- フォームファクタ:基板のサイズ規格(ATX、MicroATX、Mini-ITXなど)
- BIOS/UEFI:ハードウェアを制御する基本プログラム
- VRM:CPUに電力を供給する回路。品質が高いほど安定動作しやすい
メモリ関連
- DDR4/DDR5:メモリの世代。互換性はない
- デュアルチャネル:2枚組で帯域幅を増やす仕組み
- XMP/EXPO:メモリのオーバークロック設定プロファイル
ストレージ関連
- NVMe:高速なSSDの接続規格
- SATA:従来の接続規格。NVMeより遅いが安価
- M.2:スロットの形状。NVMeとSATA両方ある
- TBW:書き込み耐久性の指標
電源関連
- 80PLUS認証:電力変換効率の指標(Bronze、Gold、Platinumなど)
- プラグイン/モジュラー:必要なケーブルだけ接続できる方式
- ATX 3.0:最新の電源規格。12VHPWRコネクタに対応
その他
- 空冷:ヒートシンクとファンで冷却する方式
- 簡易水冷(AIO):液体で熱を運ぶ一体型の冷却装置
- エアフロー:ケース内の空気の流れ
パーツ選定
どこから手をつけたらいい?
組み立てるのはちょっと勇気が必要だと思ったら、すでにPCを持っている人はパーツの増設からやってみるといいだろう。
メモリやストレージは比較的取り付けやすい部類で、スペックアップの恩恵もある。
規格が合うかどうか、予算的に合うのはどれか、など事前準備もするので、組み立て前の練習におすすめ。
おすすめの構成ある?
この構成がいい、は時代によって変わるので方針だけ。
- 発売から半年ぐらい経って、不具合が解消され、価格もこなれてきたパーツをねらうこと
- 最新のパーツは不具合を抱えていたりするため
- ノーブランド品は避けること
- あたりもはずれもあるため
- レビューや評判を複数のサイトで確認すること
- 1つの情報源だけで判断しない
用途別スペック目安は?
用途ごとの目安を示す。あくまで目安なので、具体的なソフトウェアの推奨スペックも確認すること。
事務作業・Web閲覧
- CPU:エントリークラス(Core i3、Ryzen 3など)
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:256GB SSD以上
- GPU:内蔵GPUで十分
ゲーム(フルHD)
- CPU:ミドルクラス(Core i5、Ryzen 5など)
- メモリ:16GB~32GB
- ストレージ:512GB SSD以上(ゲームの容量に応じて追加)
- GPU:ミドルクラスのグラフィックボード
ゲーム(4K・高画質)
- CPU:ミドル~ハイクラス(Core i5以上、Ryzen 5以上)
- メモリ:32GB
- ストレージ:1TB SSD以上
- GPU:ハイエンドのグラフィックボード
動画編集
- CPU:ミドル~ハイクラス(コア数が多いほど有利)
- メモリ:32GB~64GB(4K編集なら64GB推奨)
- ストレージ:高速なNVMe SSD + データ保存用HDD
- GPU:CUDA/QuickSync対応ならエンコードが高速化
配信(ゲーム配信)
- CPU:ミドル~ハイクラス(配信ソフトの負荷を考慮)
- メモリ:32GB
- ストレージ:512GB SSD以上
- GPU:NVEncなどハードウェアエンコード対応
CPUの選び方は?
IntelとAMDの違い
現在、一般向けデスクトップCPUはIntelとAMDの2社が主流。
- Intel(Core iシリーズ)
- ゲーム性能に強い傾向
- 内蔵GPUは多くのモデルに搭載
- AMD(Ryzenシリーズ)
- マルチスレッド性能とコスパに強い傾向
- 内蔵GPU搭載モデルは「G」付き(例:Ryzen 5 8600G)
どちらも世代によって特徴が変わるので、最新のベンチマークを参考にするとよい。
型番の読み方
- Intel:Core i3 < i5 < i7 < i9 の順にグレードが上がる
- AMD:Ryzen 3 < 5 < 7 < 9 の順にグレードが上がる
数字が大きいほど高性能だが、世代も確認すること。
古い世代の上位モデルより新しい世代の中位モデルのほうが高性能な場合もある。
内蔵GPUの有無
グラフィックボードを使わないなら内蔵GPU搭載モデルを選ぶ。
グラフィックボードを使う場合でも、トラブル時の切り分けに内蔵GPUがあると便利。
GPUの選び方は?
内蔵GPUで足りる?
以下の用途なら内蔵GPUで十分:
- 事務作業、Web閲覧
- 動画視聴
- 軽いゲーム
以下の用途ならグラフィックボードを検討:
- 3Dゲーム
- 動画編集(エンコード高速化)
- 3DCG制作、CAD
NVIDIAとAMDの違い
- NVIDIA(GeForceシリーズ)
- シェアが高く情報が多い
- CUDA、NVEnc、DLSSなど独自機能
- 機械学習にも使うならNVIDIA
- AMD(Radeonシリーズ)
- 同価格帯でVRAMが多い傾向
- Fluid MotionなどAMD独自機能
VRAM容量
高解像度や最新ゲームではVRAM使用量が増える。
フルHDなら8GB、4Kなら12GB以上が目安。
メモリはどれくらい必要?
容量の目安
- 8GB:事務作業、Web閲覧など軽い用途
- 16GB:一般的なゲーム、ほとんどの用途に対応
- 32GB:動画編集、配信、重いゲーム
- 64GB以上:4K動画編集、業務用途
迷ったら16GBか32GBを選べば多くの用途に対応できる。
DDR4とDDR5
CPUとマザーボードで対応する規格が決まる。混在はできない。
DDR5のほうが高速だが、体感差が出る用途は限られる。
予算を抑えたいならDDR4対応プラットフォームも選択肢。
枚数と取り付け
- 2枚組(デュアルチャネル)が基本
- 1枚より帯域幅が増えて性能向上
- 4スロットあるマザーボードでも、まず2枚から始めて後から増設できる
- 取り付けスロットの位置はマザーボードのマニュアルを確認
- 2枚の場合、隣同士ではなく1スロット空けることが多い
ストレージの選び方は?
SSDとHDDの使い分け
- SSD(NVMe):OS、アプリ、ゲームなど速度が必要なもの
- SSD(SATA):NVMeより安価。速度はそこそこ
- HDD:大容量データの保存、バックアップ用
OSは必ずSSDにインストールすること。起動や操作の快適さが大きく変わる。
容量の目安
- 256GB:OSと最低限のアプリ
- 512GB:一般的な用途
- 1TB以上:ゲームを多くインストールする、動画編集をする
ゲームは1本50~100GB超えることもあるので、ゲーマーは大容量推奨。
M.2スロットの注意点
M.2スロットには「NVMe対応」と「SATA専用」がある。
マザーボードの仕様を確認して、使いたいSSDに対応しているか確かめる。
また、M.2スロットを使うとSATAポートが無効になる場合もあるので注意。
マザーボードの選び方は?
サイズ(フォームファクタ)
- ATX:標準サイズ。拡張性が高い
- MicroATX:ATXより小さい。拡張性はやや減る
- Mini-ITX:小型PC向け。拡張性は最小限
ケースが対応するサイズを確認すること。ATXケースにMicroATXは入るが、逆は入らない。
チップセットのグレード
同じCPUに対応するチップセットでもグレードがある。
- 下位グレード:安価だがオーバークロック非対応、USB/SATAポート数が少ないなど
- 上位グレード:機能が豊富、VRMも高品質な傾向
オーバークロックしない、拡張性も最低限でよいなら下位グレードでも十分。
確認すべきポイント
- CPUソケットが合っているか
- メモリスロット数(2スロット or 4スロット)
- M.2スロット数
- USB、SATA、その他必要なポートがあるか
- 背面I/Oの端子(USB Type-C、映像出力など)
電源ユニットの選び方は?
必要なW数の計算
目安として、CPUとGPUのTDP合計の1.5~2倍程度を選ぶと余裕がある。
例:CPU 65W + GPU 200W = 265W → 500W~650W程度
ピーク時の消費電力はTDPを超えることがあるので、ギリギリは避ける。
各メーカーやPCパーツショップが提供している電源容量計算ツールも参考になる。
80PLUS認証
電力変換効率の指標。高いほど発熱が少なく、電気代も抑えられる。
- Standard < Bronze < Silver < Gold < Platinum < Titanium
一般的にはBronze~Goldで十分。高負荷で長時間使う場合はGold以上も検討。
モジュラー方式
- 非モジュラー:すべてのケーブルが固定
- セミモジュラー:主要ケーブル固定、一部着脱可
- フルモジュラー:すべて着脱可
不要なケーブルを外せるとケース内がすっきりする。
ケースの選び方は?
サイズ
- フルタワー:拡張性重視、大型クーラーも入りやすい
- ミドルタワー:標準的なサイズ。ATXマザーボード対応
- ミニタワー/コンパクト:省スペース。MicroATXやMini-ITX向け
初心者はミドルタワーが作業しやすくおすすめ。
確認すべきポイント
- 対応マザーボードサイズ
- CPUクーラーの高さ制限
- グラフィックボードの長さ制限
- 電源ユニットの奥行き制限
- ストレージベイの数(2.5インチ、3.5インチ)
- ファンの取り付け位置とサイズ
- フロントパネルの端子(USB Type-Cなど)
エアフローの考え方
基本は「前面から吸気、背面・上面から排気」の流れを作る。
メッシュパネルのケースは通気性が高いが、ホコリが入りやすいのでフィルターの有無も確認。
CPUクーラーの選び方は?
リテールクーラーで足りる?
CPUに付属するクーラー(リテールクーラー)は、定格運用なら十分な場合が多い。
ただし以下の場合は別途クーラーを用意するとよい:
- 高負荷で長時間使う
- 静音性を重視する
- オーバークロックする
- そもそもリテールクーラーが付属しないCPU
空冷と簡易水冷
- 空冷
- 構造がシンプルで故障しにくい
- 価格が安い
- 大型のものはよく冷える
- 簡易水冷(AIO)
- 大型ラジエーターなら冷却性能が高い
- メモリと干渉しにくい
- ポンプの寿命、液漏れリスクがある
初心者は空冷から始めるのが無難。
サイズの確認
- ケースのCPUクーラー高さ制限に収まるか
- メモリと干渉しないか(背の高いメモリに注意)
- マザーボードのソケットに対応しているか
これ刺さる?
規格としては
CPUを決めると対応するメモリ、チップセットを積んだマザーボードに絞られる。
その中でもグレードがあるので予算と相談しながら決めていく。
マザーボードはSSDやHDD、グラフィックカードやほかの拡張カードが刺さるので、必要なスロットがあるか確認する。
電気食いのCPUとグラフィックカードが決まれば電源ユニットを考える。
と順繰りに考えていけば刺さるし、動く、メイビー。
物理的には?
空間パズルのお時間です。
- CPUクーラーがケースにぶつからないか
- CPUクーラーがメモリとぶつからないか
- 最近のメモリは背が高いので注意
- メモリに干渉しないよう工夫されているCPUクーラーを選ぶのも手
これ冷やせる?
冷やせるかどうかはCPUクーラーのメーカーにCPU対応表があるのでそちら参照。
あわせてケースの寸法を調べて、CPUクーラーが収まるか確認するとよい。
購入
どこで買えばいい?
実店舗
- メリット
- 実物を見られる
- 店員に相談できる
- 初期不良時の交換がスムーズな場合が多い
- デメリット
- 価格がネットより高いことがある
- 店舗によって在庫に差がある
ネット通販
- メリット
- 価格が安いことが多い
- 在庫が豊富
- 比較しやすい
- デメリット
- 届くまで実物を確認できない
- 初期不良時のやり取りに時間がかかることも
おすすめの買い方
- 初めてなら実店舗で相談しながら買うと安心
- 価格重視ならネットで最安値を探す
- 複数のパーツをまとめて買うと、初期不良時の切り分けがしやすい
- 同じ店で買えば相性保証を受けられることも
中古パーツはあり?
注意点
- 保証がない、または短い
- 使用状況がわからない
- 故障リスクが新品より高い
比較的安全なもの
- ケース
- CPUクーラー(ファンの状態を確認)
- メモリ(相性問題が出たら返品できるショップで)
避けたほうがよいもの
- 電源ユニット:劣化が見えにくく、故障すると他パーツを巻き込む可能性
- ストレージ:使用時間・書き込み量がわからないとリスク大
- マイニング落ちGPU:酷使されている可能性
相性問題って何?
規格上は対応しているはずなのに、組み合わせによっては正常に動作しないことがある。
よくある例
- メモリとマザーボードの相性
- QVL(検証済みリスト)に載っているメモリを選ぶと安心
- 古いマザーボードと新しいCPU
- BIOSアップデートが必要な場合がある
対策
- ショップの相性保証を利用する
- 相性問題で動かない場合に交換・返品できる
- QVLを確認する
- 実績のある組み合わせをレビューで調べる
組み立て
組み立ての手順は組み立て方を参照。
最小構成で動作確認するには?
ケースに組み込む前に、最小構成でパーツの動作確認をすると、初期不良の切り分けがしやすい。
最小構成の内容
- マザーボード
- CPU
- CPUクーラー
- メモリ1枚
- 電源ユニット
- 映像出力(内蔵GPU、またはグラフィックボード)
- ディスプレイ
手順
- マザーボードを箱の上など非導電性の場所に置く
- CPU、クーラー、メモリを取り付ける
- 電源ユニットを接続(24ピン、CPU補助電源)
- 映像出力を接続
- 電源を入れてBIOS画面が表示されるか確認
BIOS画面が出れば、基本パーツは正常と判断できる。
初期設定
BIOS/UEFIって何?
マザーボードに組み込まれた基本プログラム。OSが起動する前に動作し、ハードウェアの設定を行う。
- 起動ドライブの順番
- ファンの回転数制御
- メモリのクロック設定(XMP/EXPO)
- CPUやメモリの動作確認
電源投入後、Delete または F2 キーを押すと入れることが多い(マザーボードによる)。
最初に確認すべきBIOS設定は?
ブート順
OSをインストールするときは、USBメモリが最優先になっていることを確認。
インストール後はSSD/HDDを優先に変更。
XMP/EXPO
メモリのオーバークロックプロファイル。有効にしないと定格より低いクロックで動作する場合がある。
マザーボードによって「XMP」「EXPO」「D.O.C.P.」など名称が異なる。
ファン制御
温度に応じたファンの回転数を設定できる。
静音重視なら回転数を抑える、冷却重視なら高めにするなど調整。
OSのインストール方法は?
USBインストールメディアの作成
MicrosoftのサイトからWindows用の「メディア作成ツール」をダウンロード。
8GB以上のUSBメモリを用意し、ツールの指示に従ってインストールメディアを作成する。
インストール手順の概要
- USBメモリを挿してPCを起動
- BIOS設定でUSBから起動するよう変更
- Windowsのインストール画面が表示される
- インストール先のストレージを選択
- 画面の指示に従って進める
ライセンス認証
プロダクトキーはインストール中に入力するか、後からでも可能。
Microsoftアカウントに紐づけておくと、パーツ交換時の再認証がスムーズ。
ドライバーは何を入れる?
必要なドライバー
- チップセットドライバー(マザーボードメーカーのサイトから)
- GPUドライバー(NVIDIA/AMD/Intelの公式サイトから)
- LANドライバー(ネットにつながらない場合に必要)
- オーディオドライバー(必要に応じて)
インストールの順番
- チップセットドライバー
- GPUドライバー
- その他のドライバー
Windows Updateでも基本的なドライバーは入るが、最新版は公式サイトから入手するのが確実。
Windows Updateの注意点は?
初回起動後、Windows Updateで大量の更新が降ってくる。
すべて適用するまで何度か再起動が必要。
トラブル時の対処
更新後に起動しなくなった場合は、セーフモードで起動して問題の更新プログラムをアンインストールする。
ドライバーの自動更新が原因のこともあるので、安定したらドライバーの自動更新を制御することも検討。
トラブル対応
電源が入らない
電源ボタンを押してどこで止まっているかを調べるところからスタート。
スイッチ押したけどファンがまわらない
- 電源ケーブル刺さっているか
- 電源ユニットの電源は入っているか
をまず確認。
通電していれば何かしらのLEDインジケーターが光っている。
光っていなければ電源ユニットから各パーツに刺しているケーブルが抜けていないか確認してみよう。
マザーボードのランプは光っているけど電源ボタンを押しても起動しない
電源ボタンのケーブルがマザーボードにちゃんと刺さっていない可能性。
ケースとマザーボードのマニュアルを見て刺しなおそう。
電源入ったけど画面に何も映らない
パソコン本体とディスプレイの両方で端子が刺さっているかを確認する。
CPUにGPUが内蔵されていて、かつ、グラフィックボードを使っているときは、グラフィックカードの映像出力端子に刺さっているかも確認すること。
画面にロゴが映ったけどOSが起動しない
組み立て直後のOSインストールに成功して、ドライバーのインストールやWindows Update後の再起動で起動しなくなった場合はソフトウェアに原因がある可能性が高い。
まずはセーフモードで起動するか確かめてみるとよい。
セーフモードで起動するなら、ソフトウェアが原因と考えられるから、ドライバーを古いバージョンにしたり、Windows Updateの更新プログラムをアンインストールすることで解消できる。
この時、一気にやるのではなく、一つずつ試すことで何のソフトウェアが原因かはっきりする。
ビープ音・LEDエラーコードの意味は?
起動時にビープ音が鳴ったり、マザーボードのLEDが特定のパターンで光る場合、エラーを示している。
確認方法
- マザーボードのマニュアルでビープコードの意味を確認
- LEDのインジケーター(CPU、DRAM、VGA、BOOTなど)がどこで止まっているか確認
代表的なエラー
- CPU LED点灯:CPUが認識されていない、または取り付け不良
- DRAM LED点灯:メモリが認識されていない
- VGA LED点灯:グラフィックが認識されていない
- BOOT LED点灯:起動デバイスが見つからない
動作が不安定・フリーズする
確認ポイント
- 温度:CPU/GPUの温度が高すぎないかモニタリングソフトで確認
- メモリ:Windowsメモリ診断やMemtest86でエラーチェック
- ストレージ:SSD/HDDの健康状態を確認
- 電源:容量不足やケーブル接触不良の可能性
XMP/EXPOを無効にしてみる
メモリのオーバークロックが不安定の原因になることがある。
一度XMP/EXPOを無効にして定格で動作させ、安定するか確認。
異音がする
考えられる原因
- ファン
- ケーブルが当たっている
- ベアリングの劣化
- 高回転での振動
- HDD
- カチカチ音は故障の前兆の可能性
- コイル鳴き
- グラフィックボードや電源から高周波音が出ることがある
- 故障ではないが気になるなら交換を検討
温度が高すぎる
危険な温度の目安
- CPU:90℃以上が続くと危険(製品により異なる)
- GPU:同様に90℃以上は注意
原因と対策
- CPUクーラーの取り付け不良
- グリスが適切に塗られているか
- クーラーがしっかり固定されているか
- ケース内のエアフロー不足
- ファンの向きを確認(吸気と排気が逆になっていないか)
- ケーブルで空気の流れを妨げていないか
- 室温が高い
- エアコンを使う、換気する
- ホコリの蓄積
- 定期的に掃除する
ブルースクリーンが出る
Windowsが深刻なエラーを検出すると青い画面(BSOD)が表示される。
確認すべき情報
- エラーコード(例:MEMORY_MANAGEMENT、IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)
- QRコードや停止コードをメモまたは撮影
一般的な対処
- エラーコードで検索して原因を特定
- メモリやストレージのエラーチェック
- 直近でインストールしたドライバーやソフトウェアを疑う
- セーフモードで起動して問題を切り分け
パーツを認識しない
ストレージが認識されない
- ケーブルがしっかり接続されているか
- BIOS画面で認識されているか確認
- M.2スロットの排他仕様(SATAポートが無効になる)に注意
- 新品SSD/HDDなら「ディスクの管理」で初期化が必要
メモリが認識されない
- スロットの奥までしっかり挿さっているか
- 対応する規格(DDR4/DDR5)か確認
- 1枚ずつ挿して動作確認し、不良品を特定
グラフィックボードが認識されない
- 補助電源ケーブルが接続されているか
- スロットにしっかり挿さっているか
- BIOSで内蔵GPUが優先になっていないか
運用・メンテナンス
掃除の頻度と方法は?
頻度の目安
- 3~6ヶ月に1回程度
- ホコリが多い環境やペットがいる場合はもう少し頻繁に
掃除方法
- 電源を切り、コンセントを抜く
- ケースを開ける
- エアダスターでホコリを吹き飛ばす
- ファンが高速回転しないよう指で押さえながら
- 精密機器から離して吹く
- フィルターがあれば外して水洗い(完全に乾かしてから戻す)
- 掃除機はパーツを壊すリスクがあるので使わないほうが無難
パーツの寿命は?
あくまで目安。使い方や環境によって変わる。
- 電源ユニット:5~10年(劣化すると他パーツを巻き込む故障も)
- SSD:書き込み量による(TBWを参照)。5~10年程度
- HDD:3~5年(稼働時間による)
- ファン:3~5年(ベアリング劣化で異音が出たら交換)
- CPU/マザーボード:長寿命だが、性能的に陳腐化が先に来ることが多い
アップグレードの優先順位は?
体感での効果が出やすい順に検討するとよい。
- SSD(HDDからの交換)
- まだHDDをメインで使っているなら最優先
- メモリ増設
- 容量不足で重いなら効果大
- グラフィックボード
- ゲームや動画編集の性能向上
- CPU
- ボトルネックになっている場合
- マザーボードも交換が必要になることが多い
データのバックアップは?
基本的な考え方(3-2-1ルール)
- 3つ:データは3つ以上のコピーを持つ
- 2つ:2種類以上の異なるメディアに保存
- 1つ:1つは物理的に離れた場所に
バックアップ先の例
- 外付けHDD/SSD
- NAS
- クラウドストレージ
頻度
- 重要なデータ:毎日~毎週
- システム全体のイメージ:月1回程度、大きな変更時
Windowsの「バックアップと復元」やサードパーティ製のバックアップソフトを利用すると自動化できる。