第一部.定理15
この世のありとあらゆるものごとは神の中にある。君もぼくも何もかも。どんなものごとだって、神抜きでは成り立たないし、考えることすらできない(いいぞー!)。
理由
- ついさっき証明した通り(第一部.定理14ね)、神の他にはどんな物質もありはしない。
- そして第一部.決めごと3からわかるように、(他の何かの中じゃなくて)それ自身の中にいることができて、(他の何かを通じてじゃなく)それ自身だけを通じて考えることができるようなものもこれまた神しかありえない。
でも、
- 化身というやつは、(第一部.決めごと5からわかるように)物質抜きじゃ成り立たなかったよね。
- だから、どんな化身も、物質つまり神の本性の中から現れたものだし、どんな化身も神の本性抜きで考えることはできないんだ。
- しかも第一部.ルール1から、「この世には物質とその化身しかいない」という結論を出してあったよね。
だからこの二つを合わせれば、どんなものごとも神抜きでは成り立たないし考えることすらできないっていう結論が出るわけだ。
おしまい。
さびしんぼうさんへ:だから、どんなに苦しいことがあったって、「神に見捨てられた」なんてなげく必要は全然ないんだ。だって、きみもぼくも何もかも神の中にいるんだから、どうやったって見捨てられようがないでしょ?