第一部.定理24
神が生み出したものごとの本質には、(みんなの予想に反して)存在がどこにもセットされていない。言い替えれば、永遠で無限なはずの神が生み出したはずのものごとなのに、しかも神の性質がもれなくついてくれているのに、神は「そいつが永遠に存在してくれるように」保証してくれていない。
理由
この定理にはみんなも「あれ?」と思ったと思う(勘のいい人はもうわかったかもしれないけど)。今までさんざん「永遠」だの「存在」だのうるさく書いたからね。
でも、あのめったに登場しなかった第一部.決めごと1>にちゃんと書いてあるんだ。詳しく説明すると、本性に存在がセットされているものっていうのは(そいつだけについて考えればだけど)、ひとり立ちしてなくっちゃいけないし、その本性だけでりっぱに存在するものじゃないといけないからなんだ。