障害騎手とは
障害専門で騎乗する騎手
平地と障害の2種類が存在する騎手免許のうち、障害の免許のみを取得した騎手がおり、そのような騎手の場合は競馬雑誌などのジョッキーリストで、「H」(=Hurdle)の表記がある。
また、2種類の免許を所有しているが、基本的には障害レースをメインに騎乗する騎手のことを、専門視することもある。西谷誠騎手(身長174cm)のように、平地馬に騎乗するには大柄すぎる騎手などが、このタイプになりやすい。
障害と平地の両方に騎乗する騎手
制度としては、競馬学校を卒業するときに平地・障害の両方の免許を取得するので、1985年度(第1期)以降の卒業生はすべて障害レースに騎乗出来る。ただし、デビュー後は多くが平地専門で騎乗している。
平地レースと障害レースの両方に、日常的に騎乗する騎手ももちろん存在する。このタイプで代表的なのは、熊沢重文騎手や高田潤騎手など。
兼乗タイプの騎手は、体格そのものは平地にも騎乗出来るように調整されているので、斤量の厳しい障害レースに騎乗する際は、より多くの「おもり」を乗せることになる。
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障害馬と障害騎手
障害馬の教育は、障害騎手や元障害騎手であった調教助手が行うことが多い。飛越の「ひ」の字も知らない馬に対して、バーを跨ぐことからじっくり調教を重ね、レースに登場する大型の障害をクリアできるように育てていく。そういう意味では、障害レースで勝つためには、障害騎手の育成技術も重要なファクターであると言える。
