データ
| ひらがな | かえしなげ |
| カタカナ | カエシナゲ |
| 英語 | Counter Throw |
| ローマ字 | Kaeshi Nage |
概要
相手が繰り出す上段パンチ、具体的には顔面や頭部を狙った打撃に対し、防御側は両手を用いた受け止め動作を行う。
この受け止め動作は、単なる防御に留まらず、相手の攻撃の勢いを吸収しつつ、同時に体勢を崩す事を目的としている。
防御側は、パンチが到達する瞬間に両手の掌または前腕部を用いて、相手の腕をしっかりと捉え、その推進力を制御する。
この際、受け止めた腕を自身の体幹部に引きつけ、相手の重心を前方に傾けさせるように誘導する事が重要である。
パンチを受け止めた直後、間髪入れずに投げ技へと移行する。
これは、相手が攻撃後の体勢を立て直す隙を与えないための素早い連係動作である。
投げ技の具体的な種類としては、柔道の体落としや背負い投げ、あるいは古武術に見られる掬い投げや小手返しなどの応用が考えられる。
この技の成功の鍵は、受け止めと投げのタイミング、および相手の力の方向を理解し、それを逆利用する事にある。
特に、相手の体重と勢いをテコの原理や円の動きを利用して効率よく地面に伝える技術が必要不可欠である。
結果として、この一連の動作は、相手の攻撃を無効化し、さらに大きな反撃へと繋げる高度な攻防一体の技術だと解説される。